ニュースを株価に織り込んで欲しい
昨日の米株式相場はテクノロジー株に見直し買いが入り、ナスダック指数が反発した。為替相場ドル円では、110円後半と円売りが進んだ。ナスダック指数は、アップルやマイクロソフト、テスラの反発で、ハイテク銘柄中心の1.5%高となった。愚生は循環物色でバリュー株からグロース株にシフトしたのだと思う。アナリストは反発の要因を「バイデン大統領の大規模な財政支出が株に追い風になる」と説明する。この「風が吹けば桶屋が儲かる」というような予想だが、ハイテク株を持っているせいか、都合のよう噂は耳さわりが良い。3月の米民間雇用者数は大幅増加した。米国では、武漢ウイルスのワクチン接種増加や事業活動再開に後押しされ、人員採用が進んできたようだ。外国為替市場は、ドルが主要10通貨の大半に対して下落している。しかし、円だけには円安が進む。1ドル=110円72 銭と円安だが、新型コロナの感染拡大前は105~115円のレンジ相場だったから、もとに戻った感もある。第四波で感染拡大が進行するのは日本だけと思いきや、フランス政府は全国規模のロックダウンを発表した。欧州大陸でも感染拡大が収まらないようだ。オリンピックを開催するにも、海外からの参加選手が日本に入国できるのだろうか。また、ドル相場の下落から、金相場が反発して、1オンス=1707.30ドルに戻した。金は高値から10%近い下落をしていたから、反発するボトムラインに達したのだろうか。愚生は1オンス1500ドルなら買いを入れたい。ところで、米マイクロソフトは、米陸軍からHolo Lensテクノロジーをベースにした12万台もの拡張現実(統合視覚増強システム)ヘッドセットを米陸軍に提供する。10年間で218億8000万ドル(約2兆4240億円)の契約になる。この拡張現実テクノロジーは、従来に比べ多くの情報を部隊に提供し、意思決定を助けるという。本格的に実戦部隊へ配備されるようだ。また、このシステムはマイクロソフトのクラウドサービス「Azure(アジュール)」でサポートされる。隊員が状況認識力を高め、兵士の安全を守り、より効果的な活動ができるようになるという。米国陸軍は発表文の中で、マイクロソフトについて「革新的な技術の開発における業界のリーダー」であり、同社との提携は「国家安全保障のために近代化の優先事項を達成する上で、国防総省と産業界が協力できる分野を示すものだ」と述べている。愚生は米国陸軍の絶賛内容などはどうでも良いが、このニュースを株価に織り込んで欲しいものだ。そういえば、マイクロソフトが米国防総省から「JEDI(ジェダイ)」と呼ばれる100億ドル規模のクラウド事業の受注はどうなったのだろうか。アマゾン・ドット・コムが事業の選定を巡って訴訟を起こしていたはずだったが・・・・
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