景気支援を縮小する段階には程遠い
米労働省が発表した週間の新規失業保険申請件数は前週から増加し、市場予想を上回った。パウエルFRB議長はIMFセミナーで、米国は景気支援を縮小する段階には程遠いとの見方を示唆していた。これは長期にわたる低金利を維持するFRBのスタンスを正当化する指標だった。その結果、米国10年債利回りが低下した。金利低下が米国株式市場の上昇を後押し、ハイテクなどグロース株に買いが入った。このところ、利回り低下でハイテク株やグロース株が冴えない中、情報技術関連株が大きく上昇した。アップル、マイクロソフト、アマゾン・ドット・コムなどの大型株に買いが入った。ナスダック総合は7週ぶり高値に上昇し、終値での過去最高値まであと2%と迫った。愚生のように、米国ハイテク株に投資している輩は、NHKの朝番Kアナを見たとしても爽やかな気持ちだろう。一方、金融やエネルギーなどで構成されるバリュー指数は安値で引けた。市場は色々な憶測で上げ下げするが、愚生はバリュー株からグロース株への循環物色だと思う。株価が一方通行では、ヘッジファンドが儲からないので上下に振っているのだろう。株では、9割の人が儲からないと言われる。当然だと思う。皆は株が上がると思うから株価が高い。一方、下がると思うと安くなる。この皆という多勢は、市場参加者の8~9割方の意志の集合だからだ。そして、米国株を買おうにも、今は為替が円安で怖くて買えない。米国株の配当で買うならドル建てだから安心して買い足しができるのだが・・・。日本同様に、米国第1・四半期決算発表を来週に控えるため、全体的に取引が低調なようだ。しかし、ナスダックでは値上がり銘柄数と値下がり銘柄数が、2.13対1で値上がり銘柄数が多かった。米国のことはよくわからないが、少なくとも日本は新型コロナのワクチン接種がいつまで経っても進まないため、景気回復を叫ぶ前に記録的な倒産や失業件数を記録するのではないか。大手ホテルでも、閉鎖したり破綻したりと大変なようだ。このような不況が続けば、賞与カットで住宅ローンの借り入額も減る。おまけに少子高齢化まで後押しすれは、日本の住宅価格が上がることはないだろう。愚生もそろそろ終活の歳になってきた。車を捨てても人の世話にならないように暮らすには街中に越すしかないと思う。
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