希望に起き、努力に生き、感謝に眠る
昨日は東京の将棋会館で、第80期名人戦の順位戦B級1組が行われた。対戦は三浦弘行九段vs藤井聡太二冠(王位・棋聖)が開幕戦だ。愚生は朝から見ていると疲れるので、夕方の5時ごろからAbema.TVで観戦した。結果は、109手で藤井聡太二冠の勝ち、幸先よく白星スタートを切った。これで、藤井二冠は順位戦の連勝を22に伸ばした。前期B級2組で10戦全勝の成績だった。これで名人への挑戦権を争うA級への昇級に向け、好スタートを切った。愚生が見ていた夕方から、深夜0時くらいまでは三浦九段がAI評価値で優勢だった。将棋は三浦九段の誘導で、戦型は力戦型の「横歩取り」になった。劣勢に立たされた藤井二冠は、堪え難を耐え、忍び難を忍んで長時間の辛抱を重ねての逆転勝ちだった。終局は日付をまたぎ、14日午前0時26分だった。対局後、藤井二冠は「苦しい時間が長かった。今後も厳しい相手が続くので、より一層気を引き締めたい」と語る。一方、逆転負けした三浦九段は「中盤で踏み込んでいった先に誤算があった」と悔やんでいた。朝日杯でもそうだが、藤井二冠は負けそうでも耐え忍んでの逆転勝ちが多い。はっきり言って、愚生も藤井二冠の負けだろうと思って観戦していた。勿論、大逆転には三浦九段のミスもあっただろうが、それを厳しくただしての勝利だった。三浦九段に恨みはないが、藤井二冠の勝利で溜飲が下がる思いだ。なかなか期待通りに贔屓が活躍することは少ない。藤井聡太君や大谷翔平君を見ていると、期待される側も大変だと同情したくなる。南海ホークスの選手だった野村克也の箴言に「希望に起き、努力に生き、感謝に眠る」という言葉がある。野村克也は、生い立ちが貧しくテスト生から一流の選手に這い上がった。この言葉には、彼が野球をできる喜びに感謝するという意味も含まれている。愚生の人生を振り返ってみれば、能力以上の日差しを浴びた時もあった。今からでも、人生に対する感謝の念を持たなければと改めて自戒したい。
| 固定リンク
「日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事
- ブログを再開しました。(2023.11.18)
- 浄粒善行はtwitterに移行しました。@jyohryu(2023.04.27)
- 今日でブログを終了します。(2023.04.14)
- N党の混乱に思う(2023.04.13)
- 不倫の無能男な現職知事(2023.04.10)
コメント