介護施設に入る時期を延ばすために
愚生は歳を重ねたせいか終活を真剣に考えている。介護施設に入る時期を延ばすために、今の戸建て暮らしから利便性の良いマンションに移ろうと思う。愚生が亡くなれば、カミさんはF社企業年金などが貰えなくなる。厚生年金の遺族年金は70%位になるだろう。そう考えれば、月に10万円くらいの持ち出しは考えないといけない。果たして、カミさんは愚生よりどのくらい長生きするのだろうか。約20年とすれば、20年×12月×10万円=2400万円で済む。ただし、楽な暮らしをするといいうなら15万円で、3600万円になる。最低、4000万円位はカミさんに残していかないと不安な生活を過ごすことになるだろう。いずれにしても、二階建ての戸建で老後を暮すことは容易ではない。昭和40年代後半から50年前半に似たような建築様式の戸建ては多い。共通点は、二階の雨戸が閉められている。老夫婦だけになり、足腰が悪く二階を使うことがなくなったからだ。確かに、当時の二階への階段は急で、老人のことなど配慮されていない。高度成長期の真っただ中、家を建てた施主は、自分の老後のことなど頭になかったのだろう。愚生の家は、平成10年築のため、さすがにバリアフリー化はされている。しかし、道路までというと玄関からは階段になっている。田園都市線沿線の高級住宅街と呼ばれた「たまプラーザ駅」や「青葉台駅」付近も、老人が多くなり不人気になってきたと言う。愚生自身もその沿線のマンションに住んだことはあるが、坂が多くて自転車は使えない地域が多かった。東京都心でも埋め立て地を除けば、赤坂・柿の木坂や渋谷・四ツ谷・市ヶ谷などと坂や谷という名がつく場所が多い。また、JR目黒駅付近も長い下り坂が続く。谷や坂を避けることの優先順位が上がるということは、高齢化社会が進んできたことを意味する。数十年前なら地下鉄やモノレールの計画が目白押しだった。今は、バリアフリー化のLRTが注目されている。時代は刻々と移り変わるようだ。愚生も年おいてから盆栽の管理が大変なため、一鉢を残してすべて送料程度の金額で売払った。何十年も育てて、さすがに捨てることは忍びなかった。ただ、捨てる神あれば拾う神ありで、ヤフオクですぐに完売した。退職後のシルバーライフなのだろうか、盆栽を欲しい人が多いのには驚かされた。年老いて伐採するのも大変なので、梅の木や月桂樹もチェーンソーで切り倒した。歳を重ねることは、ひとつひとつ可能性を捨てることだと身につまされる。
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