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2021年6月11日 (金)

良い人生だと感謝しなければ

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早期退職を選んで、新しい人生に進みだしたのは今から12年前の6月末だ。それまでサラリーマン人生ではあったが、会社の損益にはかかわりを持ってきた。しかし、大企業勤務だったせいか、賞与の増減はあったが、働いても賃金が貰えないという心配はなかった。会社を辞めて、フリーになって初めて自分の力で稼がなければならなくなった。屈辱感はあったが、ハローワークに行って失業保険を貰う手続きをした。どんぶり勘定でお金を使っていた妻にも、緊縮財政を強いるようにしてもらった。企業に勤務して学んだことは、損益分岐点を下げるため固定費を極力もたないことだ。自分の首から上は無料だから、それを使うしかないと考えた。インターネットのレンタルサーバーやドメイン取得はしょうがないにしても、極力経費を削減した。あれから色々なものに挑戦して、儲けたり損したりということを繰返した。一生懸命に働いたからと言って、儲けが多いということはない。ただ、自分のお金をつぎ込むため、評論家という商売人より遥かに真剣だ。外資系投資会社で、プロとして投資していた評論家の話は参考になった。奥さんから「あなたはプロだったのだから、もっと簡単に儲ける方法はないのか?」と言われたそうだ。それに対して「金儲けに簡単な方法はない。例えば株や金を、ドルコスト平均法で買うのが一番だ」と言ったという。なかなか含蓄のある言葉だと感心した。愚生の経験からだが、株式評論家などの勧めて買った株で儲かったことはない。やはり、人に勧められても確信というか、信念がなければ長期に保有できない。証券会社の統計では、売買回数が多い投資家ほど儲かっていないそうだ。愚生も実感として、それは納得できる。また、不動産投資の儲け話は多いが、高値で売り抜けるのは株と同様に非常に難しい。不動産は、固定資産税や登記税、取得税、仲介手数料など、多くの諸費用がかかる。売却しても長期譲渡で、20%の税金が利益にかかる。そう考えると、日本のような少子高齢化のデフレ世相では、自宅以外に持つ意味はない。愚生自身は、転売で儲けた東京郊外の土地もあるが、諸費用を考えると割が合わない気がする。近所の個人が売りだした土地でも、成約までに20~30%下がった例が多い。自分の予想と実儒の差だろう。特に不動産の場合は、買い手がつかない田舎の土地などマイナス資産にしかならない。ITコンサルタントを手始めに、土地転売や株、投資信託、国内外のRITE、原油、金など多くの金融商品に投資したが、大儲けはしたことはなかった。最近になって、やっとコツを掴んだと思うと、もう高齢者の範疇に入っている。あと何年生きられるかは知らない。しかし、暖かいお天道様の下にいたこともあったから、良い人生だと感謝しなければならない。

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