「少年老い易く学成り難し」
29日の米株式相場はS&P500種株価指数はわずかに上げ、最高値を更新した。新型コロナウイルス変異株の感染拡大懸念の中でも買いが続いた。業種別では、テクノロジーや小売りなどの銘柄が値上がりした。一方、米主要銀行が増配や自社株買い計画など株主への資本還元策拡大を相次ぎ発表したにもかかわらず、金融株は比較的軟調だった。インド株に効果があるとの報道で、モデルナ株は大幅高となった。先日、愚生の息子に会う機会があった。最近、少し余裕ができたのだろうか。株式投資の本を買って勉強しているとのことだった。愚生も株投資をしていることを知っていて、聞いてきたのだろう。愚生自身の失敗から、色々と助言したいことはあった。まず、株で儲けるという本を書く人は、株で儲けていないだろう。だいいち、株で儲かるなら利幅が薄い本など出版しない。愚生は、株での儲けは、自己管理だと思っている。株は高い時に売って安い時に買えば儲かる。しかし、安い時とは、市場が株は下がると思うからだ。一方、高い時は上がると思っているからだろう。こんな難しいことは容易にできるはずはない。株で9割の人が負けるというのにも納得させられる。息子への助言は、スイングトレードでは素人は株では勝てない。株で大儲けしようと思わないことだ。「泣かぬなら鳴くまで待とう時鳥」という心境だと諭した。未経験者の息子にあれこれ言っても混乱すると思った。そして、勧めたのは「1547」の東証上場のS&P500指数のETF。少子高齢化の日本株は、長期保有で儲かるとはかぎらない。そうであれば、やはり損しないことが前提であればS&P500指数だと思った。息子は若いから、急いで儲けなくてもよいだろう。最近、少し株式投資が解ってきたと思ったらもう棺桶が近くなった。「少年老い易く学成り難し」をしみじみと感じる。
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