ソフトバンクGの株価は、毎日、年初来の安値
昨日、公表された米連邦公開市場委員会(FOMC)の議事要旨では、FRBメンバーがインフレの兆候と金融安定性を巡る懸念に取り組んでいることが明らかになった。しかし、米経済は新型コロナウイルスのパンデミックから脱却しつつあり、欧州や日本よりも良好な状態にあるとの認識だ。ただ、米景気回復の鈍化に対する懸念から国債に買いが入る状態が続き、利回りが低下した。そのためか、議事要旨への反応は乏しかった。10年債利回りは低下し、一時1.296%の水準に低下した。終盤の取引では1.321%。一方、株式は上昇し、S&P500種指数とナスダック総合は終値ベースでの最高値を更新した。中国の独禁当局は、配車サービス最大手、滴滴出行(ディディ)や電子商取引大手アリババなどのインターネットプラットフォーム企業に罰金を科したと発表した。理由は、過去の合併・買収で当局の承認を得ておらず、独占禁止法に抵触すると指摘した。独禁法を管轄する国家市場監督管理総局の発表によると、アリババ集団などが関わった22案件について、当局への申請がなかった。また、IT大手の騰訊控股(テンセント)も対象となった。習近平政権は、中国の経済、社会への影響力を増した国内IT大手の統制を強めているようだ。そのせいだろうか、中国企業に投資しているソフトバンクGの株価は、毎日、年初来の安値を更新している。10,000円超の高値掴みで買った人は、この下げで苦しい思いだろう。「飛びつく魚は釣られる」というが、焦って相場に飛びつくと失敗する。「天井売らず底買わず」、愚生の息子も、最近、株の本を買って勉強しているという。そのせいかだろうか、愚生によく聞いてくる。株を始めたばかりの初心者は、底値で買い、天井で売ることを目指す。しかし、狙った株を底値で買って、天井で売れる確率は宝くじを当てるようなものだ。特定銘柄の底狙いなど無理だろうから、米国の&P500の指数買いを勧めている。これは、なにも愚生の案ではない。ウォーレンバフェットが自分の去った後、妻への助言だ。
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