無人のコンビニエンスストア店舗
ファミリーマートは無人のコンビニエンスストア店舗を2024年度末までに約1000店出す。数年前に、米アマゾン・ドット・コムで試験的に無人店舗を開始したニュースがあった。無人店「アマゾン・ゴー」は一時26店まで増えたが9月時点では22店に縮小。店舗では手のひらをかざすだけで決済できる生体認証技術を取り入れたが、抵抗感がある消費者も多いため、クレジットカードやアプリでの認証を併用するなど模索を続けているというから、未だに試験運用期間だ。無人店舗は人件費の削減は大きいが、設備投資は大きい。愚生宅の近くに無人店舗の餃子「雪松」がある。餃子の雪松は、群馬県水上の温泉街にある「雪松食堂」で昭和15年創業だそうだ。冷凍餃子を冷凍庫から取り出し、支払いは神社のお賽銭箱のような「料金箱」へ入れる。防犯カメラなど設置はされているのだろうが、日本でしか通用しない客を信頼したノーチェクの無人店舗だ。 ファミリーマートのシステムは、利用者は専用ゲートを通じて無人店に入る。手に取った商品は天井などに設置したAIカメラや棚の重量センサーで店側のシステムが把握する。専用の決済端末の前に立つと商品名と金額がモニターに表示され、電子マネーや現金で支払う仕組みだ。支払いが確認できなければゲートが開かず退店できない。商品のバーコードを読み取る手間がかからないのが特徴で、事前にスマートフォンのアプリを用意したり入店時に生体認証などをしたりする必要もない。一連のシステムは無人店技術を開発するTOUCH TO GOのノウハウを使う。出店コストは従来型の店舗の数千万円より約2割高いが、荷受けや商品補充時以外は店員が不要になる。人件費はフランチャイズチェーン加盟店の営業費用の6割を占めるという。ファミマの場合は、採算が取れなかった地域への出店が可能になるという。セブン―イレブン・ジャパンはNECと組み、決済に顔認証技術を使う無人店の実験を進めている。ローソンは、客が自分のスマートフォンで商品のバーコードを読み込む「スマホレジ」を導入した。無人店は米中などが先行するが、本格普及はこれからだ。実運用は利用者民度が上の日本が先行する可能性は高い気がする。
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