「怒りの葡萄」の西部に移住するシーン
首都圏の中古マンション価格の高騰が続いている。愚生は上がったものは、いつかは下がると確信している。これは確かな事実だろうが、いつ頃下がるかといえば見当がつかない。少なくとも、金利が今のように安い状態では高値が続くだろう。年収500万円だと返済金が35%まで許されるので、175万円/年まで可能だ。175万円×35年であれば、6000万円まで借りられることになる。金利還付もつかえば、初期の13年間の実質金利は0円だ。30歳のサラリーマンなら返済最終年が65歳だ。愚生の住む東京郊外でも、3LDKの駅近の物件を借りれば55㎡くらいでも家賃は13万円位だ。年間で家賃がトータル156万円もする。そう考えれば、固定資産税と修繕積立金を年間20万円とすれば、購入経費は自分の貯えから出すとして、136万円の返済金で4760万円のマンションが買える。このクラスの築浅ではないリノベーション工事したマンションなら70㎡の広さだ。両方を比較すれば、買った方が得な気がする。また、リノベーション工事を自分で発注すれば700万円くらい安く手に入る。そういうこともって、リノベーション工事を施された5000万前後の中古マンションであればすぐに買い手がついて売れてしまう。不動産屋は、新築分譲も少なく、中古マンション在庫もひっぱくしているため高値が続くという。そしてペット可の賃貸や分譲マンションといえば、更に中古マンションの供給が少ない。こういう事態のために、数年先の市況は見通おせない。そう考えると、愚生なども終活を先延ばしにしていられない。マンションから戸建に移り住んだ時は、荷物が入らない事など考えもしなかった。しかし、その逆となれば思い出の品々を処分しなければ収まらない。スタインベックの「怒りの葡萄」という映画の西部に移住するシーンを思いだす。
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