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2021年10月30日 (土)

人の行く裏に道あり花の山

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アップルとアマゾン・ドット・コムが28日発表した2021年7~9月期の売上高はそろって事前の市場予想を下回った。アップルは半導体不足で、7月に発表した4~6月期決算ではパソコン「Mac」やタブレット端末「iPad」に影響した。今回、7~9月期は主力のiPhoneにも及んだ。アマゾンの場合は、労働力の不足が主な制約だ。最も効率的な倉庫と配送ルートの組み合わせによって配送を実現するのが同社の強みだった。しかし、労働力不足のためにコストがかさむ長距離配送を迫られる現場も出ているという。半導体不足はITだけでなく自動車や電機、産業機械など幅広い業種に及ぶ。アマゾンの営業利益は最大30億ドルと前年同期(68億ドル)の半分以下にとどまる。一方、ネット広告が主力のグーグルや企業向けのクラウドサービスが好調なマイクロソフトの7~9月期の売上高は事前の市場予想を上回った。マイクロソフトの時価総額が29日、アップルを抜いて米企業で最大となった。アップルの株価が下落したためだ。マイクロソフトの株価は29日の終値で前日比2.2%高の331ドル62セントだった。終値ベースの時価総額は約2兆4900億ドル(約283兆円)。一方でアップルの株価は1.8%安で引け、時価総額は約2兆4600億ドル。マイクロソフトの売上高は7〜9月期に22%増え、2017年7~9月期以降で最大の伸び率となった。米国みずほ証券は決算発表後に「マイクロソフトの中期的な成長機会は多くの人が認識しているよりも大きい」と評価した。7~9月期の売上高の内訳を見ると、5割近くは「Azure(アジュール)」や「Office365」といった企業向けのクラウドサービスが占めた。クラウドサービスの売り上げ規模は直近4年で3.6倍になり、構成比では倍増した。愚生はサラリーマン時代の仕事柄、コンピュータシステムについて多少詳しい。コンピュータシステムは、サーバー管理の煩わしさから何れはクラウドサービスに移行すると思っていた。セールスフォースドットコムの伸びを見れば当然だろう。また、SAN環境のEMCとLAN環境のNetAppのこれまでの伸張の差を見れば容易に理解できる。そして、基幹系といえどもメインフレームからUNIXやLINUへの移行もあるが、WindowsベースのIAサーバーが一番多い。何処から見ても、マイクロソフトが一番有利だと思う。そういう観点から愚生は2年以上前からマイクロソフトの株を買い増してきた。「人の行く裏に道あり花の山」という心境だ。

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