温泉の効能
一昨日は、長野と富山の介護施設にいる母と義母を訪ねた。北陸新幹線が開通したおかげで、東京から北陸へ行くのが非常に便利になった。頑張れ ば日帰りでも可能だったが、せっかく行ったのだからと義弟に勧められた宇奈月温泉「延対寺荘」という温泉宿に泊まった。義弟は信州の大学に言っていた頃、温泉同好会というサークルに入っていたため温泉湯にたいする造詣が深いという。愚生は温泉の効能など、これまであまり信用していなかった。しかし、勧められるままに宿泊した宇奈月温泉の効能は、愚生にはすごく効果があった。昨日まで悩まされていた「あかぎれ」のような傷は、傷口が塞がりすっかり治っていた。また、加齢からか少し黒ずんでいた皮膚も急に白くなった気がする。こんなにも効果がある温泉は、過去に入ったことはなかった。若い頃から温泉に浸かることは大好きだったが、効能はあまり信用していなかった。しかし、紀元前から湯治はあったと言われる。湯治という行為は、日本においては古くから行われていた。温泉に入浴したり、飲泉するなどして、多くの人が温泉療法で病気からの回復を試みていた。仏教においては、病を退けて福を招来するものとして入浴が奨励されていた。しかし、古に湯治を行っていたのは権力者など一部の人達に限られていた。豊臣秀吉は、合戦や任官・家族の他界など、人生の節目ごとに有馬温泉で湯治を行っていた。草津温泉などは、梅毒に苦しんでいた江戸の町人が多く湯治に訪れたという。その後、合戦がなくなったことにより、農閑期に時間があった農民が、疲労を癒す目的で湯治を行うようにもなった。愚生も付け焼刃の知識だが、身体を温めると血液の流れが良くなり、痛みが軽減されたり新陳代謝が活発になったりする。水圧が身体を締め付けて血行を促進することで、むくみ解消などの効果がある。また、温泉に含まれている化学物質が溶け出し、皮膚や口から吸収されて身体に影響を及ぼす。例えば、塩化物泉に含まれる塩素イオンは殺菌効果があり、切り傷などに効果がある。飲用では、鉄分が多く含まれる含鉄泉が鉄欠乏性貧血に効果がある。詳しいことは分からないが、宇奈月温泉の湯が愚生の肌を癒したことだけは確かな様だ。パウロの言葉に「目から鱗が落ちる」という箇所がある。まさに、今回の温泉での宿泊は、愚生にとって湯治だった。こんなに効果があるなら、時間ができたら、カミさんと玉川温泉 (秋田県)にでも旅行しようかと思う。
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