情報システムはメモリが級数的に増大
世界株価指数に占める米国株の時価総額シェアは6割を突破したという。愚生も数年前からは、米国株を主に投資しているがパーフォーマンスが良いからだ。日本の投資信託市場でも三菱UFJ国際投信が運用する「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」に毎月500億~800億円が入りつづけ、残高は約9200億円と昨年末から4倍に膨らんだ。やはり、保有コストが年0.09%強と相対的に低いからだろう。ただ、東証に上場されている中では、愚生が息子に勧めた「1547上場インデックスファンド米国株式(S&P500)」は、信託報酬料は0.06%とさらに安い。上場投信の2558MAXIS米国株式(S&P500)上場投信の信託報酬料は0.078%のため1547の半分程度の規模のETFだ。いずれにしろ、大手証券会社が運営しているため差異はない。今年の米株価指数の投資は非常に効率よかったから、資金も集まったのだろう。国際投資で最も利用されているMSCIの「オール・カントリー・ワールド・インデックス(ACWI)」は今年18%上昇した。分解すると、米国株の24%高に対し、米国株を除く世界株は9%高にとどまる。MSCI ACWIの中に占める米国株の時価総額シェアは11月末に過去最高の61.5%に達した。10年前の45.7%から16ポイント弱上昇したという。いずれにしろ、米国株のシェアが高すぎて、世界株指数に投資しても分散効果は限られる。そして、米国株の上昇を引っぱるのは、限られた数の超大型株だ。時価総額が3兆ドルに迫る米アップルなど巨大IT銘柄GAFAMなどに投資家の資金が偏る。S&P500種株価指数に占める上位5銘柄の時価総額シェアは、2020年8月に24.7%と全体の4分の1に迫った。1970年代以来の高い水準だ。上位五銘柄はGAFAMの中で株価が伸び悩んだメタに代わってテスラに入った。2022年の米国株はどうなるのだろうか。GAFAMのPERはハイテク株と同水準に上がっており、高い成長を織り込んでいるため、今の株価は割安ではないという見方もある。しかし、愚生の見方は証券アナリストとは多少違う。情報産業の発達は、情報量の飛躍的爆発の増大から来る。過去、愚生の経験した情報システムはメモリ容量が常に級数的に増大した。今5Gが普及する中で、全てのシステムがクラウドに移行し始めている。そして、通信速度の高速化が更なる情報量の増大という爆発を起こし続ける。そう考えれば、クラウドシステムを寡占しているアマゾンやマイクロソフト、グーグル(アルファベット)の成長率が落ちることは考えにくい。
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