必然的にポジショントークになる
愚生は株を持っているせいで、アンテナを高くして毎日の情報を取り入れている。かといって、その情報で毎日売買するわけではない。昨年までは、終の棲家を探していたため投資先には真剣だった。しかし、それが終わった今は株式市場を余裕で眺めている。数年という括りで投資するのであれば、長期保有での資産保全はそれほど難しくはない。株式アナリストという人達がユーチューバーとなって、色々の情報を提供している。ただ、何時も愚生が不思議に思うのは、自己勘定で儲けているのならユーチューバーの稼ぎなど大した金にならないはずだ。そう思うと、彼等の言うことを百パーセント信用する気はしない。特に愚生が専門家として開発に携わったネットワークに関しては、彼らの説明は眉唾に思うことが多い。ADOBEの決算が悪かったと言ってSaaSが終わったというような解説には、首をかしげたくなった。ディスクリプションモデルが一般化して、音楽や映像配信、アプリケーションソフトにまで及んできた。一方、ハードに関しては、サーバーやストレージ管理から解放されたクラウドシステムの伸張が大きい。市場は今後も情報量の拡大とともに大きく伸びていくだろう。いくらPERが低いと言え、成長率が高い分野のIT株を売って、お先真っ暗な石油株を買うなど馬鹿げている。これは愚生の個人的意見だから、数年後に振り返れば真偽かわかるだろう。現役ファンドマネージャーの某氏は、金利上昇でバリュー株というが、過去に買って儲かったことはないという。成長性のない株に期待はできないという意見だった。愚生も彼の意見と同様だ。コメンテイターが違えば正反対の意見だ。そもそも、株式アナリストの的中率は50%というから愚生宅のチワワが占うのと同等の確率だ。「相場について他人と討論するべからず」という格言がある。これは、自分の持っているポジションを否定されるようなことを言われれば誰でも不快に感じる。一方、自分と同じ考えの人と話せば心地よく感じる。結局、ポジションを持てば、必然的にポジショントークになってしまうからだ。そう考えるとアナリストの意見など、自分のポジションが有利になるように語っているだけで、他人の投資や将来の相場の心配や予想しているわけではない。
| 固定リンク
「株・為替」カテゴリの記事
- 一旦売却して頭を冷やす(2023.01.25)
- ソフトランディングできるという保証はない(2023.01.23)
- 米ドルは、年末までに1ドル=122円(2023.01.21)
- 日銀は大規模金融緩和策の維持(2023.01.19)
- 戎天井と言われる1月初旬(2023.01.07)
コメント