どうすりゃいいのさ、思案橋
新型コロナウイルスの感染者は8000人を突破し、勢いは一段と加速しつつある。政府は2月から「Go Toトラベル」を再開するつもりだったが、先送りするだろう。愚生も今年一年、また満足な旅行はできないような気がする。60歳過ぎてから足早に旅行を繰返したことが良かった。「明日ありと 思う心の仇桜 夜半に嵐の 吹かぬものかは」という心境だ。これは親鸞聖人が自分の命を桜の花に喩え、「明日自分の命があるかどうか分からない、だからこそ今を精一杯大事に生きていきたい」と詠んだ。オミクロン株の感染拡大で、対面型サービスや鉄道・航空などの業界は大打撃だろう。観光業界などは、今年の春休みを最初の稼ぎどころとみていた。しかし、足元の感染状況を踏まえると、3月後半からのGo To トラベルの再開は難しい。4月末からの大型連休前の再開も見通せず、うまく行って夏休みからだろう。旅行業や外食産業は、この2年間で積み上がった債務の返済へ向けて利益を出そうとしていただけに深刻な状況だ。中小・零細な事業者が多く、すでに目いっぱいの融資を受けているところが多い。さらに我慢の時期が長期化した場合、資金繰りに窮するケースが多発する。JR各社の2021年末から2022年始の新幹線・特急の利用者は、コロナ感染前の2019年同期の約75%に回復した矢先だったから深刻だ。オミクロン株の急速な広がりは、そうした計画を水泡に帰させてしまう。また、米連邦準備理事会(FRB)のタカ派傾斜という外的な環境変化もリスク要因だ。マイクロソフト、アップル、エヌビディア、グーグル親会社アルファベット、テスラの5銘柄が、昨年のS&P500種のトータルリターンを3割までに引きあげた。上昇率トップ5銘柄によるトータルリターンへの寄与度は、1985年以来の平均の2倍以上だという。これまでハイテク企業は収益が経済変動の影響を受けにくい点が評価され、コロナ禍において投資家が株を購入した。そして、多くのハイテク銘柄は過去2年間を通じた「巣ごもり生活」も追い風となった。アナリオストからは、いろいろな予想が出てはいるが、過去に照らし合わせればどれも信用に値しない。どうすりゃいいのさ、思案橋ブルースという気分だ。
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