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2022年2月

2022年2月28日 (月)

台湾有事の時に、日本はどうする

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米欧日のロシア制裁の拡大でどんな影響があるのだろうか。ロシアに拠点がある日本企業は300~400社ある。当然、日本から現地従業員らへの送金は必要だ。しかし、金融制裁が科されたことで、現地企業との資金のやり取りが混乱しかねない。ロシア制裁の発動後も日本から邦銀ロシア現法へ送金はできるという。現地従業員は制裁対象銀行にはドルは送れなくなるが、仕組み上はルーブルなら送金できる。このため顧客企業に対しては、制裁対象外の欧州系銀行などを従業員らへの送金口座にしてもらう。コマツはロシアを中心とする独立国家共同体(CIS)での建機の売上高が世界販売の1割近くを占める。日本などからも建機を輸出しているが、ロシアがSWIFTから排除されると外貨を受け取れなくなる。どうも、今回の処置で三井物産や三菱自動車など広範囲に影響がでそうだ。また、英石油大手BPなどは、19.75%保有するロシア石油大手ロスネフチの株式を売却する。そして、同社と手掛けてきたロシア国内での合弁事業も全て解消する。要するにロシアから事実上撤退する。ロシアで事業を営む他の企業も同様の動きをすべきだ。前近代的なロシアとは、もう付き合いきれない。BPの決断は同国で事業を営む他の外資企業の判断にも影響しそうだ。また、EUはウクライナへの軍事侵攻を続けるロシアへの追加制裁として、EU領空にロシアの航空機が乗り入れるのを禁止する。他か、ウクライナに武器などを購入するための資金も供与する。加えて、ロシアに協力するベラルーシのルカシェンコ政権への追加制裁にも踏み切る。台湾有事の時に、日本はどうするのだろうか。他山の石とほっといてよいのだろうか。

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2022年2月27日 (日)

決済システムのSWIFTからロシアを排除

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米国、英国、欧州、カナダは、ロシアの一部銀行を国際銀行間の送金・決済システムのSWIFT(国際銀行間通信協会)から排除することで合意した。共同声明は、欧州委員会、フランス、ドイツ、イタリア、英国、カナダ、米国の首脳が署名した。これで、ロシアを国際金融システムと欧米の経済から切り離すことになる。要するに、SWIFYTから排除されたロシアの銀行は、世界での金融取引ができなくなる。その結果、ロシアは世界中の金融市場へのアクセスが制限される。ロシアの企業や個人は、輸入品の支払いや輸出品の受け取り、海外での借り入れや投資ができなくなる。世界経済は繋がっている。ロシアが単独で生き延びることは可能なのだろうか。ロシアで半導体などは製造されていないから、貿易が止まればほとんどの先端企業の生産がストップするだろう。日本も早期にロシアからの原油や天然ガス、魚介類の輸入を止めるべきだ。プーチンは完全に狂っているとしか思えない。放置すれば、明日はポーランドやバルト三国に飛び火する。そして、習近平が台湾占領を決行するかもしれない。ただ、これだけインターネットが普及し、情報が四散するのが早い時代だ。ロシアが嘘や事実を捏造しても、ネットに晒されているから真実は明々白々だ。約束しても守らないのは韓国や支那だけかと思っていたがロシアも同類だった。愚生の親父が支那のチャンコロ、ロシアのロ助と批判していたことが今ようやく分かった。戦前の日本は、冷静な目を持っていた。それにしてもピンクヨガの外務相には、しっかり仕事をやってもらいたいものだ。

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2022年2月26日 (土)

日米安全保障条約も有事に怪しい

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昨日の米株式相場は続伸した。ロシアのウクライナ侵攻の不透明感や経済停滞を見越して、米金融当局が積極的な利上げを実施するとの見方が後退したという理由だ。風が吹けば桶屋が儲かる式な論理だが、愚生にとっては理由はともあれ株が上がることは良いことだ。S&P500種は前日比2.2%高の4384.65。ダウ工業株30種平均は834.92ドル(2.5%)上げて34058.75ドル。ナスダック総合指数は1.6%と連日上昇した。米国はロシアのプーチン個人を対象とした制裁発動を計画している。いったいどういう制裁なのだろうか。内政に失敗して経済が疲弊しているというのに、プーチンは何を考えて戦争を仕掛けているのだろうか。今回、有事で米国債が買われたことで、10年債利回りは前日比ほぼ変わらずの1.96%だった。今回の株価の上げは、基本的には空売り投資家による買戻しが要因だろう。ただ、そろそろ株価は底だと買いを入れる投資家も多いようだ。今後、プーチンはどうするつもりなのだろか。米欧日がロシアへの金融制裁を発動した。米国はロシア最大手と2位を含む5つの銀行との取引を制限する。ロシアの銀行資産の8割が対象で、ドル建て取引を封じる狙いだ。ハイテク製品の輸出を禁止し、貿易面でも圧力を強める。米欧日の金融制裁は、ドルなどの取引を封じて個人と企業の外貨取引に制限をかける。その結果、通貨ルーブルを下落させる。その証拠に、24日には一時1ドル=90ルーブル近辺と史上最安値まで下落した。ロシアは既にインフレ率が8%に達しているが、一段と通貨安に見舞われれば、輸入物価の高騰などで物価上昇が止まらなくなる。ただ、2013年時点でロシアからブラジル、インド、中国、南アフリカへの輸出の95%は米ドルで代金を支払っていたが、2020年にドル建てで請求したものは10%にとどまる。どこまで、金融制裁に効果があるかは不明だ。アフガン戦争もそうだが、バイデンを見ていると米国が安全を保障するといっても空々しく聞こえる。日米安全保障条約も実際に有事に発動するのか怪しいかぎりだ。

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2022年2月25日 (金)

ロシアのなれの果てが北朝鮮

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ロシアの時代錯誤の蛮行には、呆れてものが言えない。安倍元首相は、このような卑劣なプーチンと何度も打ち合わせを持ったとはしゃいでいた。しかし、その結果はというと、何も得るものはなかった。安倍元首相のおっちょこちょい外交が暴露された形だ。昨日の米株式市場はダウ工業株30種平均の前日比下げ幅が一時800ドルを超えた。しかし、取引終了前にはプラスに転じた。米景気の下振れリスクが高まる一方、急激な金融引き締めへの警戒感がやや和らいだことも要因だ。また、ハイテク株中心のナスダック総合株価指数も一時は下落率が3%を超えたが、最終的には3.3%高で取引を終えた。ウクライナ情勢の緊迫はここ数週間、米株相場の上値への重となっていた。昨日は、これまで売られていたマイクロソフトやインテルの株価が4~5%も上昇し、ハイテク株が相場の戻りをけん引した。そろそろ底値と見て買いが入った。底値を買う投資家は物価変動を除いた実質金利の低下と、成長率や投資評価面で好感の持てる銘柄を買ったようだ。市場では、米連邦準備理事会(FRB)が3月の利上げ開始を見送ることはないが、急な引き締めもないと見る。そのため、3月に0.5%の大幅利上げに動くとの予想は後退した。ハイテク株が買われた一つの要因なのだろうか。いずれにしろ、ロシアは冷戦時代のソ連とは大きく変わった。経済的にいえば張子の虎というか老猫だ。GDPの規模も韓国以下というから世界経済に与える影響は少ない。今回の経済制裁で、何れロシア国民は悲鳴を上げるだろう。その時は、プーチン王朝の終わりだ。ロシアへの経済制裁は、真綿で絞めるように徐々に効いてくる。世界中一国で生き延びる国はいない。ロシアのなれの果てが北朝鮮だろう。

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2022年2月24日 (木)

プーチンという男は目障りな人物

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昨日の米株式相場も3指数とも下がった。ダウ工業株30種平均は朝方高かったが、売り優勢で5日続落。いったいロシアとウクライナの対立激化は世界株式市場にどのような影響をもたらすのだろうか。株価の代表指数と言えるS&P500種株価指数は、前日に1月の最高値から10%安となった。愚生は底入れが近いと見ていた。しかし、市場はウクライナ政府が非常事態宣言の発令を決めたと伝わると、再び下げに転じた。愚生などは、ウクライもロシアも世界経済に占めるGDPに割合は無視できるほど小さい。ウクライナ情勢がどうなろうと世界経済には軽微な影響しかないと思う。愚生は景気や企業業績といったファンダメンタルズを基盤として、市場価格が形成されると考える。その意証拠に、米株価指数「ラッセル1000」の構成企業のロシア向け売上高比率は0.6%しかない。ウクライナ向けに至っては0.1%未満だ。一部銘柄を除けば、米企業業績への影響は小さい。ただし、こうしたウクライナ情勢で、FRBが金融引き締めを急ぐようだと、更なる株価暴落に繋がるかもしれない。3月2、3日に予定されているパウエルFRB議長の米議会証言はどういう内容なのだろうか。日本株は、米国ナスダックス指数に連動する傾向がある。今日も大きく値下がりして、年初来安値を更新した。ところで、つくづくプーチンという男は、時代錯誤の目障りな人物だ。早々に引退して、お縄になって監獄に行ってもらいたい一人だ。監獄行くと言えば、もう一人確実な人物がいる。それは韓国の文在寅だろう。大統領として、散々韓国内を引っかき回して、ろくなことをしなかった。廬武鉉の側近だというから言動が相応しい気もする。ついでだが、朴槿恵は恩赦で出獄したが、刑務所にいる李明博は今後どうなるのだろうか。

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2022年2月23日 (水)

「総括」という言葉

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産経新聞に「あさま山荘事件から50年」という記事が載った。昭和47年2月、長野県軽井沢町の保養施設で、過激派組織「連合赤軍」が管理人の妻を人質に10日間にわたり立てこもった事件だ。愚生が受験時期にもかかわらず、朝からテレビを見ていたことを思い出す。「あさま山荘事件」は、発生から50年を迎えたことになる。その事件で覚えた単語が「総括」という言葉だ。連合赤軍の永田洋子幹部(死刑)らは「総括」と称した集団リンチで仲間12人を殺害した。うる覚えだが、カップラーメンを食べたとか、妊娠したとかの理由で殺害された。当時、警察庁警備局で極左事件の捜査責任者だったのは元衆院議員の亀井静香(85)というから縁がある。長野県警、警視庁などの機動隊員ら延べ1万4千人を動員して対応した事件だった。この事件では、強行突入のため鉄球で建物の壁を破壊した。犯人グループは散弾銃で応戦したため、突入した機動隊員にも多数の死傷者が出た。あさま山荘事件で逮捕された犯人グループは、後のクアラルンプール事件のアメリカ総領事らの人質解放と引き換えに釈放され国外に逃亡した。その中には、坂東國男や坂口弘も含まれる。国外逃亡した坂東容疑者ら日本赤軍メンバーは今も国際手配されている。今生きていれば、75歳というから愚生とあまり歳が違わない。先日亡くなった西郷輝彦が75歳というから彼らと同い年だ。当時、ずいぶん大人だと思っていた人たちも、愚生とあまり歳が違わないことに驚かされる。彼らと違い、愚生は平々凡々の人生を歩み今に至っている。人生を振り返れば、暗い時期もあったが、日が当たった時期もあった。愚生に限らず、多くの人も同様だろう。今から思えば、愚生の場合は挫折が早い時期にあっただけに、人生を謙虚に辛抱強く生き抜いた気がする。歳を重ねてからの挫折は修復が容易ではない。そう考えれば、いまは受験シーズンだが、今後の人生における通過点としてはあまり重要ではない。運不運はつきものだが、あまり短絡的にものごとを考えない方が良いと思う。

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2022年2月22日 (火)

張子の虎、ロシアという衰退国家

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ロシアのプーチンは21日、ウクライナ東部の親ロシア派2地域の独立を承認すると表明した。その上で、同地域にロシア軍の派遣を指示した。何かドイツのヒットラーがチェコのズデーテン地方を併合した時と似ている。ズデーテン地方は、オーストリア=ハンガリー帝国の一部であったが、第一次世界大戦後のヴェルサイユ条約とサン=ジェルマン条約によってチェコスロバキアの一部となった。しかしこの地域はドイツ語を話すに人が多かったことからナチス・ドイツとチェコスロバキアが対立した。宥和政策を取るイギリスのチェンバレン首相とフランスのダラディエ首相がズデーテン地方のドイツ編入を容認したミュンヘン協定によって、ドイツへの編入が認められた。その後、第二次世界大戦後は再びチェコスロバキアに復帰し、現在はチェコ領となっている。今回は米大統領バイデンの弱腰外交がプーチンに見透かされているようだ。プーチンは演説で、ウクライナが外国の勢力にコントロールされており、米国に植民地化された傀儡政権というが、ロシアと違い立派な民主主義国家だ。プーチンはウクライナの北大西洋条約機構(NATO)加盟はロシアへの直接的な脅威になるというが、真逆でウクライナの安全保障になる。いずれにしろ、制裁が長期になるだろうからロシア経済は疲弊し、じり貧になるだろう。米ホワイトハウスは、ロシアのプーチンがウクライナ東部の親ロシア派2地域の独立を承認したことを受け、米国はこれらの地域で「米国人による新規投資や貿易、資金調達を禁止する」と発表した。即時に発表されたことは、事前に予想し準備されていたのだろう。欧州連合(EU)も制裁措置で対応するというが、実際に何をするのだろうか。ロシアの時代錯誤は甚だしいと思う。愚生が中学生だった頃にプラハの春、チェコスロバキア事件が起きた。1968年チェコスロバキアにおいて自由化運動が進められた。この「プラハの春」は、共産圏からのチェコスロバキアの離脱と東欧諸国への波及を恐れるソ連(ロシア)の介入を招き、ワルシャワ条約機構軍がプラハに侵攻して武力弾圧を行った。ただ今回は、張子の虎のロシアという衰退国家だから、経済制裁で何れ自滅するのではないだろうか。こんな相手に騙され続けた安倍元首相や岸田元外務相の政治資質も呆れる。

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2022年2月21日 (月)

デジタルディバイドの差別される側に

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今日の東京株式市場は、ウクライナ情勢を巡る不透明感から、2万7000円台割れで始まった。米国やNATOからロシア軍撤退は未確認との認識が伝わって、上値が重くなるなど荒い値動きだ。特に、バイデン米大統領が、ロシアのプーチン大統領がウクライナ侵攻を決断したと言明したことが大きい。北京オリンピック閉幕と同時に侵攻するとの見方もあったが、今現在は未だ突入していないようだ。いずれにしろ、ロシアのプーチンは何を考えているのだろうか。今は21世紀なのに、彼の頭の中は19世紀の帝国ロシアと同じだ。ロシアはすでにGDPで経済は日本の十分の一、人口も同程度だ。軍事大国というが、いずれはIT産業の遅れから国力の弱体化は目に見えている。金もないのに、クリミヤ半島やウクライナの東部を占領するなど浪費も甚だしい。今はIOTと呼ばれる社会基盤で、世界中が動いている。人も住まない戦略的な地域と言っても、それほど価値があるとは思えない。独裁政治を仕切っているプーチンは、習近平や金正恩などと程度は違うが似たもの同士だ。ところで、愚生は引っ越しから10日ばかり経った。転居先のE市街にも少しずつ慣れてきた。げんきんなもので、以前住んでいた地域のことは、あまり関心が無くなった。今朝は、以前の住居を息子に引き渡すにあたって、ネッワーク環境やインフラ関連のIDやpasswordを整理していた。思っていたより、かなり設定に時間がかかったので、愚生もデジタルディバイドの差別される側に入ったのだろうか。30年前に日本の第一線に立っていると自負していた頃が懐かしい。人生の終活という新しいステージに入って、若かった頃が羨ましいという気もある。しかし、当時を振り返れば今より数段もストレスが高く大変だった。今が一番良いと思いたい、今日この頃だ。

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2022年2月19日 (土)

時代錯誤としかいいようがない

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今週の米国株式市場は大きく下落した。下落理由は、ウクライナ情勢の緊迫化などが背景だ。また、週明けがWashington's Birthdayで休場ということもある。こういう状況では、週末に一旦ポジションを解消しようとするのも当然だろう。その結果、リスク資産への売りが強まり、ナスダック総合指数が大幅安。アップル、アマゾン、マイクロソフトなど高グロース株も下げた。株式市場はウクライナ情勢やFRBの方針が不透明なため弱含みだ。愚生としては、第4・四半期の非常に堅調な決算が見過ごされていることが悲しい。待てば海路の日和ありという気で待つしかない。週間では、主要3株価指数が2週連続で下落した。S&P500は▲1.6%、ダウ工業株30種は▲1.9%、ナスダック総合は▲1.8%下落した。個別銘柄では、半導体大手インテルが5.3%安と安値を付けた。米国株はボラティリティが高いため、第4・四半期決算や第1・四半期の見通しが失望感を誘った動画配信機器のロク(Roku)などは▲22%安。スポーツ賭博のドラフトキングスも22%安。ウクライナ問題で思うのは、ロシアや支那の世紀を間違ったような世界観だ。愚生の個人的意見だが、仮に北方四島が日本に返還されても少子高齢化が進む中で一体だれが住むのだろうか。五島列島に旅行した時も、人が住まない多くの無人島があって驚いた。日本国内を散見しても、首都圏を除けば人口の減少が進んでいる。首都圏であっても、多摩ニュータウンや港北ニュータウンのゴーストタウン化が進行する。千葉県の埋め立て地に大量に建設された、膨大な旧耐震の大規模団地がある。これらは建て替えも壊すことも難しいだろうから将来どうするのだろうか。話を戻すが、プーチンも習近平も、自らも権力基盤の維持しか頭にない。権力が掌握できなくなれば、即自身の命が危ない。その権力維持のために、ウクライナ問題をでっち上げて、世論を外に向けようとしている。時代錯誤としかいいようがない。

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2022年2月18日 (金)

長生きがよいか改めて考えさせられる

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 年度末に引っ越しをすると、いろいろな手続がめんどうだ。一番厄介だったものは、新型コロナワクチンの注射や確定申告だ。新型コロナワクチンは、自治体から接種券が送られてくる。しかし、転居した場合の手続きがどうなるのかはよく分からない。そう考えれば、転居前に接種するしかない。確定申告書も同様で、提出時の自治体の所管税務署に出すことになっている。国税はどこでも関係はないのだろうが、地方税は所管自治体が担当するからだろう。最近はネットワーク基盤の広がりもあって、住所変更の手続きが山のようにある。ただ、ほとんどがパソコンからリモートで可能なため、従来に比べ数は多いが手続きは楽になった。転居ハガキを出すと平生付き合いがなかった友人からも電話があった。近況報告を交換すると、自分と同世代の生きざまが分かる。そして、終活という課題に前向きに取り組んでいるかが推し量られる。自営業だった友人は、国民年金しか受給できないため終活という前に、今の生計が差し迫った問題のようだ。愚生宅の近くでも、羽振りが良かったと思われたお婆さんが、持っていた土地をすべて売却した。長生きをし過ぎると必要だと貯えていたお金が予想を超えるのだろう。失礼な言い方かもしれないが、子孫に残そうと思っていた自分の資産を介護費用に充てることになる。自分の資産をどう使おうと勝手だが、長生きがよいか改めて考えさせられる。今朝、愚生の母も病院に入院したとの一報があって驚いたが、回復して特養に戻るということを確認して安心した。他人のことは冷たく言い放っても、いざ身内のこととなると投資効果や資金効率など度外視することになる。明日は我身の老人介護にしても、自分こととなると最優先になってしまうのは愚生だけだろか。

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2022年2月17日 (木)

岸田首相の無能さを暴露

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高齢者への3回目のワクチン接種が遅れているという。愚生の場合は、引っ越しに重なっていたため接種券が届くとすぐさま申し込んだ。おかげさまで、2月1日に上皇后さまより一日早く接種できた。幸運というより外ならない。そもそも、2回目の接種を6月中にしたから8ヶ月後は2月中だ。しかし、ワクチン接種の効果は6月しか持たないということは、昨年中ごろから判っていた。そうであれば、8月後に3回目接種という厚労省の方針自体が間違っている。政府は、遅ればせながら2月末までに希望する高齢者の接種を終えるという。いうのは勝手だが、実際に実現可能なのだろうか。接種しようにも、自治体からの接種券が送られてこなければ不可能だ。厚生労働省は接種券なしでも接種可能とするが、全く周知できていない。この遅れが原因で、高齢の重症、死亡者が増えている。岸田政権には、能力がないならとっとと辞めろと言いたい。デジタル庁によると15日時点で3回目を接種した高齢者は968万人。2021年12月に3回目接種を始めてから2カ月半がたつが、重症化リスクの高い65歳以上の高齢者でさえ、打ち終えたのは27%だ。私事だが、愚生は運がよかったと思う。自治体の97%は、2月末までに希望する高齢者への接種を終える見込みだという。しかし、2月末までに接種対象となる高齢者は約2900万人おり、残り半月弱で1900万人以上に打つ必要がある。単純計算で、高齢者だけでも1日150万回程度打ち続けなければ達成できない。はっきり言って不可能な目標だ。接種遅れの主因は接種券の配送が間に合っていないという。当初、2回目から原則8カ月としていた接種間隔が元凶のようだ。これが原因で、接種券の印刷や配送業務が遅れた。高齢者を含め3回目の接種者の人口比率が16日公表時点で4.4%と僅かだ。政令市の中で最も低かったのは問題市長を擁する横浜市だ。同市では65歳以上の大半に接種券が配送されるのは2月末という。ただ、ファイザー製ワクチンの不足懸念はあるが、モデルナ製も含めれば必要量は供給しているという。どうもワクチン接種の遅れは、政府の怠慢というか執務能力の欠如だろう。早期に接種券なしでも打てることの周知徹底を早期にすべきだ。焦った政府は2月15日、高齢者施設の接種について改めて接種券なしでも可能だと周知する事務連絡を自治体に出した。接種の遅れから、東京都の感染者のうち、重症者の86%は高齢者と昨夏の第5波の3~4割を大きく上回る。15日にはコロナによる死者数も全国で230人を超えてこれまでで最も多くなった。感染力は強いが毒性は弱いとオミクロン株を軽く見ていた岸田首相の無能さを暴露している。

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2022年2月15日 (火)

「定跡」が次々と覆る

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日経新聞に藤井時代の将棋界という記事があった。藤井竜王は、王将戦で渡辺王将を破り最年少19歳6カ月で五冠を達成した。このシリーズの中で指した「▲8六歩」という手が反響を呼んだ。控室で検討していた神谷八段が「これがいい手だというなら、私が習ってきたことはすべて間違いだったということになる」という奇抜な手だ。自陣の守備ラインを上げる手で、相手の攻めを誘発する常識外れの一手だ。しかし、これは類似した局面では将棋AIが時折示す手だった。多くの棋士は修業時代に身につけた指し方にとらわれ、AIの手を受け入れられないという。愚生には、難しくてよくわからないが、AIが導き出す手だ。古い棋士は、先入観で指せない手だという。ただ、藤井竜王と長年、練習将棋を指してきた永瀬拓矢王座は「王将戦第1局で現れた相掛かり戦法では▲8六歩がありうる手だというのは知っていた。ただ、あの形で、というのは知らなかった」と語る。藤井の強さをじかに感じ取ってきた永瀬は「『AIの手』といっても、藤井さんだから指しこなせるのであって、まねしないほうがいい」という。今の将棋界では棋士たちが研究にAIを採り入れることは普通だ。その結果、将棋を指す上でのセオリーともいうべき「格言」や、最善とされる手順を示す「定跡」が次々と覆る。愚生のような昭和の化石は、玉は金銀三枚で囲え、玉飛接近は避けろ、居玉で戦うな、というような教えは現代将棋では通用しない。最近のトップ棋士の棋譜で、居玉の戦いなど珍しいことではない。肉を切らせて骨を断つといった攻撃的な戦いが多くなった気がする。愚生の若い頃は、堅守が良いとされていたから、ずいぶんと定跡も変ったものだ。ところで、藤井竜王に限らず、渡辺名人や永瀬王座ら、多くの棋士が数十万~百数十万円の高性能なパソコンを購入し、自宅で研究に励む。ただ、AIを導入したからといって全ての棋士が強くなれるわけではないようだ。AIが示す手順を暗記するだけでは実戦では通用しない。その後、自分が指しこなさないとAIは手助けにはならない。AIの感性を自分のものにできなければならない。中終盤の複雑な局面では、AIの手は難解すぎて人間には指せないという。だが、藤井竜王の指し手は、AIの最善手と指し手が一致することが他の棋士と比べて格段に多い。難解な局面になれば藤井竜王のCPU(思考能力)が相手棋士より上回るため、愚生は早々と藤井勝利を確信する。

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2022年2月14日 (月)

人生とはこのようなもの

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愚生だけだろうか?今日で引っ越し5日目だが、もうマンション暮らしに馴染んでしまった。心配だったチワワのロイ君も愚生同様に環境変化に適応している。生き物というものは、ずいぶんと強いものだと思う。ロイ君などは、1ヶ月かそこらで親から引き離されて、ペットショップのケージの中で育った。愚生の前に何人もの客に抱かれたかはしれないが、最終的に一匹で愚生宅に来ることになった。その時でも生後4ヶ月にも満たなかった。カミさんに抱かれてはいたが、ペットショップから来るときは体が震えていた。環境変化が怖かったのだろうか。しかし、1週間も経たないうちに家の主になった。今では、小さいから体だが、知らない人がくると大声で威嚇するように吠える。いつの間にか愚生宅の群れの番人のようになった。そのような厳しい環境変化に適応してきたロイ君にとって、戸建からマンション暮らしなど、大した変化ではないようだ。今回は、一人ではなく1年以上も一緒に暮している爺も婆も同伴している。愚生自身を振り返れば、故郷をたって大学時代はアパート暮しをした。地縁血縁のない地域だったため、腐れ縁が断ち切れてうれしかった半面、誰一人知る人もいなく寂しさはあった。その後、4年間過ごして慣れ親しんだと思った頃に、入社ということで見知らぬ土地の社員寮に入った。また、一から知人を作ることになった。入社当時を振り返れば、辛かったことの方が多かった気がする。ただ、学生時代にも同様の経験をしていたため、大学へ自宅通だった人達よりは抵抗力はあった。その後、結婚や子育てもしたが、その子供たちも巣立ったあとは、愚生同様に親を振り返ることはない。寂しい限りだが、人生とはこのようなものなのだろうか。終活を意識して、住環境を変えるひとは少なくないだろう。今日できることを、明日できる保証はないからだ。

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2022年2月13日 (日)

自宅は投資対象だとは思わない

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マンション暮らしのメリットは多いが、もちろんデメリットはある。愚生が感じることの一番は部室が狭いことだ。戸建住宅に慣れてしまったためだろうが、空間を効率的に使用することをしていない。以前のマンション暮らしの場合は、夫婦と小さな子供が二人だったため、1年間使わなかったものは捨てることしていた。必要ならば、買い直せばよいと割り切って暮した。今回も同様だが、子供がいなくなった分、階下の人への気遣いは少ない。田舎育ちの愚生は広い庭には慣れているが、その見返りに管理コストが大変なことを知っている。身の丈に合わない家や庭など持つものではない。愚生の知り合いにも、住環境のよくない広い土地を買って大きな家を建てた友人がいる。本人は建てたコストの半値くらいはあると思っているようだ。しかし、築二十年以上も経つ古家など値段がつくかどうか分からない。また、幅員が3メートルと道路付が悪い土地で、まえが作業置き場では買って住みたい人は少ないだろう。愚性は半値八掛け五割引くらいの価値しかないと思う。いや、それでも買い手はいないかもしれない。愚生自身は、自宅は投資対象だとは思っていない。浪費とまではいわないが、消費だと思っている。新築戸建てを二千万円で建てれば、二十年で割り返せば100万円/年だ。固定資産税も入れて10万/月のコストで住んだと割り切っている。消費なら妥当な額だろう。いくら立派な家を建てても、土地がそれに相応しくなければ、砂上の楼閣だ。ドブに金を捨てたに等しい。本人が浪費だと納得して住む分には構わないが。だた、住宅ローンの返済に付き合わされた奥さんには同情したい。土地成金が土地の番人をして死んでいくのと似ている。終活に向き合わずに生きている人は多い。未だは、もうということに気づいていない。

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2022年2月12日 (土)

徒歩で全ての用が足せること

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昨日、神奈川県E市に転居した。東京都に32年間住んでいたので、神奈川県民になるのは久しぶりだ。東京に住む前は、神奈川県の川崎市や横浜市に計13年間住んでいた。上京してから45年間も京浜地区に住んだことになる。この辺りに住むきっかけは会社への通勤が便利だったからだ。別段、この地域が好きというわけではなかったが、なり行きで住むことになった。子供たちも首都圏で育ったため、愚生のような田舎っぽさはない。そして、ここが地元になるため大学も就職も同地域になった。「故郷」の歌には、「志しを果たして、いつの日にか帰らん」という歌詞が並ぶ。愚生は田舎に錦を飾るという意味で理解しているが、そういう気持ちは全くない。もう少し郷愁というものがあっても良いのだろうが、幼い頃の思い出より、上京してからのほうが楽しかったせいかもしれない。会社勤に良い思い出はない人もいるだろうが、愚生はどちらかというと充実した満足な人生だった。辛いこともあったが、日の当たることもあった。最後は自分の美学で早期退職しため、サラリーマン人生には良い思い出の方が多い。今回の引っ越しは終活の一部だから、次は棺桶か介護施設になる。マンション生活は神奈川県に住んでいた時に経験した。あの頃は通勤の利便性が第一だったが、終活ともなると徒歩で全てが用を足せることだ。病院や買い物の商業施設、映画館、そしてペット病院などだ。まだ住み始めて3日目だが、戸建にくらべて暖かい気がして転居してよかったと思う。引っ越しも若い頃はステップアップということもあって、わくわくした。しかし、歳と共に生気が削られるのだろうか。歳を重ねた今は、引っ越しは早ければ早いほど良いと感じる。今日できることを、明日も同じようにできるとは限らない。そう思いながら、若いチワワのオーラを貰って、もう少し長生きしようと思う今日この頃だ。

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2022年2月 6日 (日)

金融資産以外は老後のたしにはならない

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昨日は、リノベーション後の引っ越し先マンションに初めて行った。愚生の心の内では、あまり期待すると、がっかりするとの思いもあった。そう自分を抑え気味にいったせいか、期待以上の出来栄えだった。眺望の悪さを多少気にしていたが、カーテンを引いてしまえば、それほど気にならない。そういえば、愚生宅も何時もレースのカーテンを引いている。また、マンション住まいだった時も同様だった。そう考えると、それほど気にすることはなかった。一方、角部屋のため各部屋に出窓があるため、すいぶんと解放感があった。マンションは価格が高くても角部屋から売れていくことを改めて納得させられた。終活に入った愚生には、不動産の価値など興味はない。また、高所恐怖症の愚生はタワマンも興味はない。ところで、2021年に11月実施された『タワーマンションへの居住願望に関するアンケート』によると、20・30代女性の多くが「興味がなく、住みたいと思わない」と回答する人が多い。また、過去の住まいに対する意識調査でも「今の家(タワマン)に一生住み続けたい」と考えている人は、1.8%とかなり低いという。すいぶんと意外な結果だ。その理由は、周りに羨ましがられたタワマンも、いざ住んでみるとデメリットもかなり多い。特に問題なのは防災面で、住む階数によっては震度3が震度5にも感じる。実際、2019年には武蔵小杉エリアの某マンションが大型台風の被害を受け、トイレが使用できなくなり、エレベーターも数日間停止した。最近は銀座や浅草などの商業地はインバウンド消失の影響で地価下落が続いているため、上がり続けてきたマンション相場も今後は暴落するかもしれないという。マンションや土地は、売買が成立しなければ取引が成り立たない。そう考えれば、需給の関係で価格は大きく振れる。これまでもそうだったが、熱気が冷めれば上がり過ぎたものは必ず下がる。株も不動産も同様だろう。そう考えれば、換金が手軽な金融資産以外は、老後のたしにはならないと肝に銘じる必要がある。

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2022年2月 5日 (土)

アマゾン・ドット・コムのような会社は好まない

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昨日の米国株式市場は、前日に大幅安となっていたナスダック総合が急反発した。今週はハイテク株の決算がまちまちだったが、アマゾン・ドット・コムの好決算を受け週末は上昇で締めくくった。アマゾン・ドット・コムは13.5%高。一昨日発表した2021年第4・四半期決算は、利益がほぼ倍増し、市場予想を上回ったからだ。前日は米メタ・プラットフォームズの酷い業績見通で、米国株式市場が大暴落したことを少し埋め合わせた。これで、主要3指数が2週連続の上昇となった。また、メタ連想で売られていた写真・動画共有アプリ「スナップチャット」を展開する米スナップは、好決算で58.8%高。日本株と違い米国株のボラティリティは高い。一晩で25%や50%上下すなどの狂乱は愚生には信じられない。また、米労働省が発表した1月の雇用統計は、非農業部門雇用者数が前月比46万7000人増と、市場予想の15万人増を大幅に上回った。今週はハイテク株の決算がまちまちで波乱含みとなったが、アマゾン・ドット・コムの好決算を受け上昇で締めくくった。愚生はアマゾン・ドット・コムのような会社の株は好ではないので買わない。なぜ好きにならないかと言えば、アマゾンの従業員は、マイクロソフトやアップル、あるいはグーグルの10倍も上る。また、コストがかかる膨大な配送ネットワークというインフラを抱えなければならないからだ。要するに売上高利益率も低い。アマゾンの現在の従業員は160万人と、パンデミック発生時の約2倍に増えた。アマゾンの中で、コスト増大の影響をほとんど受けない部門は、クラウド事業AWSだろう。この部門はマイクロソフトやグーグルとの激しい競争の中でも、昨年第4・四半期の収入が180億ドルと、前年同期比で40%増加した。広告プラットフォームの収入も32%伸びて97億ドルに達した。ネット通販サイトを通じて受けた注文の商品を配送するためには、巨額な資金や投資が必要だ。倉庫拡張や配送車両を増便などコストがかさむ。アマゾンの2020年初め以降の設備投資額は約1000億ドルと他の米巨大IT企業と最大で2倍にもなる。この大規模投資と建設費用の高騰がアマゾンの「稼ぐ力」は衰えつつあるというが、愚生はそうは思わない。なぜなら、今後アマゾンに追いつくだけの投資ができる会社はコンシューマー部門では皆無だろう。日本でもアマゾンが断トツで、2位がヨドバシドットコムだが、売上高が10倍以上も違うから蟻が象に戦いを挑むようなものだ。踏みつぶされないように、象の脇で戦うしかない。

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2022年2月 4日 (金)

メタの決算発表が期待外れの内容

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昨日の米株式市場ではダウ工業株30種平均が5日ぶりに反落した。メタの決算発表が期待外れの内容となり、ハイテク株を中心に下げた。アップルやマイクロソフトの好決算を受けて安心相場かとおもっていたが、先行きは再び不透明になった。米調査会社によると、メタ担当のアナリストの7割が決算直前まで「買い推奨」の投資判断を出していた。ところが、メタの示した2022年1~3月期の売上高見通しは、前年同期比3~11%増と市場予想を下回った。アナリストが強気判断に傾いていただけに、失望決算の衝撃は大きかった。3日の米国市場の株価急落で約26兆円分の時価総額を失った。1日の消失額としては、過去最大となった。メタを組み入れるS&P500種株価指数は3日、前日比2%安で終えた。この日の下げの3分の1程度はメタが指数に影響したものだ。マイクロソフトやアップルに加え、グーグルも好決算を公表し、2022年業績見通しに対する過度な警戒感が薄らいでいた。ところがメタの決算内容を受けて大暴落した。3日の取引終了後のアマゾン・ドット・コム決算は、クラウド事業の売上高は前年同期に比べて40%近い伸びを示した。発表資料によると、10-12月期の売上高は9.4%増の1374億ドル(約15兆8000億円)。1株利益は27.75ドル。また、昨年11月に株式公開した電気自動車メーカーのリビアン・オートモーティブへの投資に伴う税引き前利益も大きく寄与した。アマゾンの利益の根源は、クラウドAWSの売上だ。前年同期比40%増の178億ドル。営業利益は32%増加し52億9000万ドル。一方、オンラインストア販売は約1%減の661億ドルと振るわなかった。その結果、アマゾンの株価は時間外取引で10%を超える上昇となった。愚生の胸の内は、メタによる下げは一時的なものというポジショントークになってしまった。明日ありと思う心の仇桜とはよく言ったものだ。資産として残す株以外は売り切ってしまった愚生だが、やはり株価の上げ下げは気になる。

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2022年2月 3日 (木)

「竜王」が棋界第一の格式

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今日は、ABEMA.TVの将棋チャンネルでは「第80期 順位戦 B級1組 12回戦 藤井聡太竜王 対 阿久津主税八段」が生中継される。史上4人目、最年少での五冠を目前にしている藤井竜王だが、順位戦だけは一年毎に昇級という時間のかかるルールだ。そのため、名人を目指すには、B級1組からA組に昇級しなければ挑戦権は得られない。前局、昇級を争う千田翔太七段に敗れたことで昇給争いが激化し、藤井竜王、稲葉陽八段、千田七段、佐々木勇気七段の4人に可能性が残る。上位2人の昇級枠だから、藤井竜王の昇級は連勝すれば問題はない。ABEMAでは、藤井竜王が昇級を決める可能性のある阿久津八段戦に加え、稲葉八段、佐々木七段の対局など、計4局を同時に生中継するという。そのため、今日はこまめにチャネルを切り替えて、中継を視聴するつもりだ。ただ、主催者の朝日・毎日新聞社に言いたいことは、若い最強の棋士が参加できないA級トーナメントの勝者と名人との戦いに意味があるだろうか。そう考えると、ルールや賞金を含めて「竜王」が棋界第一の格式だと改めて思う。今の順位戦のルールでは、天才のような若手棋士が現れると正確な順位を表わしてはいない。愚案だが、二冠くらいタイトルを持つ者はA級付け出しという資格を与えて、早期にA級順位戦に参加させるべきではないか。過去の例から見ても、下位の組で二冠もタイトル保持した例はほとんどない。事前に策を巡らすのが上手くて順位戦でしか勝てない棋士も過去にはいた。名人を竜王と同列の実力称号にしたいのなら、早期にルールの修正を検討すべきだと思う。

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2022年2月 2日 (水)

終活という括りの一環

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昨日、愚生は三回目のワクチン接種を急いでした。今月、引っ越し予定のためワクチン接種は、どうしても移動前の旧住所で行わないと手続きが面倒だ。また、確定申告も現在居住地区での提出のため、移動後ではなにかと書類の書き換えが面倒くさい。せっかくマイナンバーカードを持っているのに国税庁は上手く運用していない。税務署の担当者に言うと、問題は法律がネックなのだという。政治家も金融資産課税のための金融口座の紐付け以外もしっかりやって頂きたい。歳を重ねてからの引っ越しは、結構大変なものだと痛感する。若い頃は、引っ越しとなるとステップアップのため、家族も含めてわくわくする気持ちだった。しかし、年老いてからのそれは終活という括りの一環だ。若い時に比べ、老後をどう暮らすかとの目的のためモチベーションは起きない。都会では隣近所のつきあいはないから寂しいという気はしない。しかし、壮年期からの大半を過ごした地には、なにかしらの郷愁を覚える。愚生が生れ故郷に帰った時に沸く気持ちと同じなのかもしれない。田舎から上京した愚生は、人生の大半を住宅ローンの返済に付き合わされた。そう考えると都会育ちの資産家は羨ましく思うこともあった。ただ、本人は自分で稼いだものではないから誇ることもないだろうし、それが貴重なものだとも思わないだろう。一長一短があるから、何が幸せで何が不幸かは簡単には言い難い。ところで、明日は藤井竜王の順位戦だ。第80期名人戦・順位戦は、B級1組は残り2戦となっている。前回、藤井聡太竜王はB級1組で2敗目を喫してA級昇級へ足踏みとなった。まだ首位に変わりないが、順位下位ということもあって後続との差がかなり縮まった。4敗の棋士がいないため、昇級争いは4名に絞られている。12回戦で藤井竜王が勝って稲葉八段が敗れると、藤井竜王の昇級が決まる。早期に決めて頂きたいものだ。

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2022年2月 1日 (火)

竜王>>名人という格式

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今春の選抜高校野球大会の出場校選考が問題になっている。昨秋東海大会準優勝の聖隷クリストファーが落選したからだ。選考結果への抗議が殺到しているという。選抜出場校を選ぶ選考委員会は、東海地区2校目を東海大会4強で決勝進出を逃した大垣日大(岐阜)を選んだ。その理由が「個人の力量で勝る」という説明だった。しかし、そんな基準で選んでよいものだろうか?戦力は劣っていても、知恵を使って強い相手を倒すことは評価されないらしい。こんなバカな選考理由があるのかと腹を立てたファンが多かったと思う。愚生に言わせれば、高野連という利権団体は公益法人ではない。だから、日本相撲協会や日本サッカー協会とは全く位置付けが違う。朝日新聞と毎日新聞のOBが要職を占めている。比較するなら新日本プロレスや全日本プロレスなどの興行団体と体質が等しい。自分たちの勝手気ままな論理を振り回す常識を逸した団体だ。だからこのようなことがあっても、官庁が行政指導で正す方法はない。そうであれば、日本アマチュア野球連盟下で組織化し、新たな野球大会を開催した方が良いのではないか。ところで、「名人に香車を引いて勝つ」とは升田幸三の少年時代の夢だったという。今期の王将戦では藤井聡太四冠(竜王・棋聖・王位・叡王)が渡辺明王将(名人・棋王)を下して3連勝した。19歳7カ月の史上最年少五冠に王手をかけた。藤井四冠は、AIで研究する序盤だけでなく終盤の競り合いも上回っている。今回の事で順位戦の矛盾が暴露された。それは最強の藤井竜王が順位戦では現在B級1組で残り2局に名人挑戦権を争うA級昇格をかけるからだ。名人に君臨する渡辺名人に別のタイトル戦で3連勝という最強棋士が順位戦では挑戦権がない。要するに順位戦という「番付」が間違っているからだ。愚生の案だが、これを正すにはタイトル保持者はA級付け出しという制度を設けるべきだろう。そうでなければ、竜王>>名人という格式になってしまう。

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