張子の虎、ロシアという衰退国家
ロシアのプーチンは21日、ウクライナ東部の親ロシア派2地域の独立を承認すると表明した。その上で、同地域にロシア軍の派遣を指示した。何かドイツのヒットラーがチェコのズデーテン地方を併合した時と似ている。ズデーテン地方は、オーストリア=ハンガリー帝国の一部であったが、第一次世界大戦後のヴェルサイユ条約とサン=ジェルマン条約によってチェコスロバキアの一部となった。しかしこの地域はドイツ語を話すに人が多かったことからナチス・ドイツとチェコスロバキアが対立した。宥和政策を取るイギリスのチェンバレン首相とフランスのダラディエ首相がズデーテン地方のドイツ編入を容認したミュンヘン協定によって、ドイツへの編入が認められた。その後、第二次世界大戦後は再びチェコスロバキアに復帰し、現在はチェコ領となっている。今回は米大統領バイデンの弱腰外交がプーチンに見透かされているようだ。プーチンは演説で、ウクライナが外国の勢力にコントロールされており、米国に植民地化された傀儡政権というが、ロシアと違い立派な民主主義国家だ。プーチンはウクライナの北大西洋条約機構(NATO)加盟はロシアへの直接的な脅威になるというが、真逆でウクライナの安全保障になる。いずれにしろ、制裁が長期になるだろうからロシア経済は疲弊し、じり貧になるだろう。米ホワイトハウスは、ロシアのプーチンがウクライナ東部の親ロシア派2地域の独立を承認したことを受け、米国はこれらの地域で「米国人による新規投資や貿易、資金調達を禁止する」と発表した。即時に発表されたことは、事前に予想し準備されていたのだろう。欧州連合(EU)も制裁措置で対応するというが、実際に何をするのだろうか。ロシアの時代錯誤は甚だしいと思う。愚生が中学生だった頃にプラハの春、チェコスロバキア事件が起きた。1968年チェコスロバキアにおいて自由化運動が進められた。この「プラハの春」は、共産圏からのチェコスロバキアの離脱と東欧諸国への波及を恐れるソ連(ロシア)の介入を招き、ワルシャワ条約機構軍がプラハに侵攻して武力弾圧を行った。ただ今回は、張子の虎のロシアという衰退国家だから、経済制裁で何れ自滅するのではないだろうか。こんな相手に騙され続けた安倍元首相や岸田元外務相の政治資質も呆れる。
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