「竜王」が棋界第一の格式
今日は、ABEMA.TVの将棋チャンネルでは「第80期 順位戦 B級1組 12回戦 藤井聡太竜王 対 阿久津主税八段」が生中継される。史上4人目、最年少での五冠を目前にしている藤井竜王だが、順位戦だけは一年毎に昇級という時間のかかるルールだ。そのため、名人を目指すには、B級1組からA組に昇級しなければ挑戦権は得られない。前局、昇級を争う千田翔太七段に敗れたことで昇給争いが激化し、藤井竜王、稲葉陽八段、千田七段、佐々木勇気七段の4人に可能性が残る。上位2人の昇級枠だから、藤井竜王の昇級は連勝すれば問題はない。ABEMAでは、藤井竜王が昇級を決める可能性のある阿久津八段戦に加え、稲葉八段、佐々木七段の対局など、計4局を同時に生中継するという。そのため、今日はこまめにチャネルを切り替えて、中継を視聴するつもりだ。ただ、主催者の朝日・毎日新聞社に言いたいことは、若い最強の棋士が参加できないA級トーナメントの勝者と名人との戦いに意味があるだろうか。そう考えると、ルールや賞金を含めて「竜王」が棋界第一の格式だと改めて思う。今の順位戦のルールでは、天才のような若手棋士が現れると正確な順位を表わしてはいない。愚案だが、二冠くらいタイトルを持つ者はA級付け出しという資格を与えて、早期にA級順位戦に参加させるべきではないか。過去の例から見ても、下位の組で二冠もタイトル保持した例はほとんどない。事前に策を巡らすのが上手くて順位戦でしか勝てない棋士も過去にはいた。名人を竜王と同列の実力称号にしたいのなら、早期にルールの修正を検討すべきだと思う。
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