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2022年2月 5日 (土)

アマゾン・ドット・コムのような会社は好まない

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昨日の米国株式市場は、前日に大幅安となっていたナスダック総合が急反発した。今週はハイテク株の決算がまちまちだったが、アマゾン・ドット・コムの好決算を受け週末は上昇で締めくくった。アマゾン・ドット・コムは13.5%高。一昨日発表した2021年第4・四半期決算は、利益がほぼ倍増し、市場予想を上回ったからだ。前日は米メタ・プラットフォームズの酷い業績見通で、米国株式市場が大暴落したことを少し埋め合わせた。これで、主要3指数が2週連続の上昇となった。また、メタ連想で売られていた写真・動画共有アプリ「スナップチャット」を展開する米スナップは、好決算で58.8%高。日本株と違い米国株のボラティリティは高い。一晩で25%や50%上下すなどの狂乱は愚生には信じられない。また、米労働省が発表した1月の雇用統計は、非農業部門雇用者数が前月比46万7000人増と、市場予想の15万人増を大幅に上回った。今週はハイテク株の決算がまちまちで波乱含みとなったが、アマゾン・ドット・コムの好決算を受け上昇で締めくくった。愚生はアマゾン・ドット・コムのような会社の株は好ではないので買わない。なぜ好きにならないかと言えば、アマゾンの従業員は、マイクロソフトやアップル、あるいはグーグルの10倍も上る。また、コストがかかる膨大な配送ネットワークというインフラを抱えなければならないからだ。要するに売上高利益率も低い。アマゾンの現在の従業員は160万人と、パンデミック発生時の約2倍に増えた。アマゾンの中で、コスト増大の影響をほとんど受けない部門は、クラウド事業AWSだろう。この部門はマイクロソフトやグーグルとの激しい競争の中でも、昨年第4・四半期の収入が180億ドルと、前年同期比で40%増加した。広告プラットフォームの収入も32%伸びて97億ドルに達した。ネット通販サイトを通じて受けた注文の商品を配送するためには、巨額な資金や投資が必要だ。倉庫拡張や配送車両を増便などコストがかさむ。アマゾンの2020年初め以降の設備投資額は約1000億ドルと他の米巨大IT企業と最大で2倍にもなる。この大規模投資と建設費用の高騰がアマゾンの「稼ぐ力」は衰えつつあるというが、愚生はそうは思わない。なぜなら、今後アマゾンに追いつくだけの投資ができる会社はコンシューマー部門では皆無だろう。日本でもアマゾンが断トツで、2位がヨドバシドットコムだが、売上高が10倍以上も違うから蟻が象に戦いを挑むようなものだ。踏みつぶされないように、象の脇で戦うしかない。

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