ゼレンスキー大統領にによる日本向け演説
昨日は午後6時から、愚生もウクライナのゼレンスキー大統領によるオンライン演説を聞いた。ゼレンスキー大統領のオンライン形式での演説は12分ほどだった。岸田文雄首相ら500人超の国会議員が詰めかけていた。愚生の感覚かも知れないが、欧米での演説トーンとは異なり、厳しい注文はなかった気がした。特に強調したのは「アジアで初めてロシアに圧力をかけ始めたのが日本だ」というくだりだ。歴史を振り返るなら日露戦争にまで遡ることになる。ゼレンスキー大統領は、日本を「アジアのリーダー」と表現したうえで制裁の継続や強化を求めた。戦後のウクライナ復興にも日本の援助を期待しているのだろう。日本には原油や液化天然ガスや「サハリン1」「サハリン2」からの撤退といった具体的な要求がなかった。しかし、これは日本が撤退するべき事案だと思う。ロシアが化学兵器を使用する懸念のなかで「サリン」に触れた。オーム真理教が地下鉄サリン事件を起こした被害の大きさを意識しているのだろう。また、ゼレンスキー大統領は、「国際機関が機能してくれなかった。国連も安全保障理事会も機能しなかった。改革が必要だ。新しい予防的なツールをつくらなければならない」と言ったことには愚生も共感する。第二次世界大戦の戦勝国がつくった組織はすでに破綻している。核を自分だけが持って、ロシアのように相手を脅すという蛮行をするなら、交渉や条約などもはや無意味だ。ゼレンスキー大統領は、「日本のリーダーシップが大きな役割を果たせる」とのリップサービスもあった。また、暗に中国の台湾侵攻を懸念する日本にもロシアの侵略は決して無関係ではないと指摘した。一方、ゼレンスキー大統領は午後にはフランス議会で演説し、ロシアで事業を続ける仏企業に撤退を求めた。そのやり玉に「ルノー、オーシャン、ルロイ・メルランなどはロシアの戦費に貢献するのをやめるべきだ」と訴えた。そのルノーはモスクワ工場の稼働を休止するとともに、長年にわたるロシア合弁事業アフトワズの今後について検討を進めるという。世界中から締め出されたロシアに活路があるようには見えない気がする。
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