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2022年5月14日 (土)

お粗末なキムチコインの終末

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韓国の仮想通貨市場が5月12日、「ブラックサーズデー」を迎えた。国産キムチコイン「ルナ」と「テラ」急落したためだ。仮想通貨情報サイトによると、12日午後のルナの価格は24時間前より97%下落した。一日にして、ただの紙切れと化した。本来ステーブルなら1ドルに価値が固定されていなければならない。キムチコインは韓国人が作った仮想通貨だ。ルナの場合、今年初め、全体仮想通貨で時価総額10位圏に入り、先月118ドルまで上がって時価総額が約5兆1388億円に達していた。キムチコイン「テラ」の特徴は、ステーブルコインといっても担保物を現金や債券など流動資産で保有していない。テラはルナとテラの供給量を連動する独自のアルゴリズムを通じて価値を維持する。通常、テザーやUSDコインなどのステーブルコインは、裏側に同額の法定通貨を保有することで、価値を保証している。発行元には必要なドルが保管されていて、1USDCを発行元に持っていけば、1ドルで買ってくれる。これが、ステーブルコインの価値をドルに連動させる仕組みだ。一方で、キムチコインは法定通貨を保有するのではなく、仮想通貨のルナを準備金として用意する。つまり1テラを持っていけば、時価で1ドル相当のルナがもらえる。もしテラが0.9ドルで売られていたら、それを買ってルナに替えれば、1ドル分のルナが手に入る。これはノーリスクで0.1ドルを手に入れられるから、1ドルを下回っていたら、たちまち買い手がついて1ドルまで上昇する仕組みだ。クラッシュ直前のテラの発行量は約2兆4000億円。一方でルナの時価総額は3兆6000億円前後で推移しているから、すべてルナに替えられてもルナには余裕がある。ところが5月10日に入ってすぐ、テラの価格はドルとの連動を外れて下がり始めた。数時間後には0.7ドルを切り、連動は失われた。テラの価格が下がれば、それを買って1ドル分のルナに替えようとする動きが起きるはずだった。本来ならテラには買い圧力がかかり価格が上昇する一方、ルナは交換後に売却されるだろうから売り圧力がかかる。ところが、タイミングの悪いことに、ルナは5月5日あたりから価格が下落傾向にあり、時価総額は約2兆5400億円とテラの発行量に近かった。ルナの時価総額がテラの発行額を下回ると、一気に信用を失った。交換して貰えなくなる可能性があるから当然だろう。信用を失い価格が下落すると、さらに信用を失うという悪循環で、ルナの時価総額は急減し、10日の終わりには約1兆3000億円まで減少した。ルナの時価総額が減少したことで、テラを持っている人は、慌てて手放した。これはいわば取り付け騒ぎだ。ステーブルコインがステーブルである理由は、いざとなったら発行元が同額の法定通貨に替えてくれるところにある。だから、ステーブルコインの発行額と同額以上の法定通貨が裏側にあれば安心できる。ところがテラの場合、裏付けとなっているのが法定通貨ではなくルナという仮想通貨だった。要するに、ルナの価格が下落すると、テラの価値は保証できない。テラが暴落したことで、市場で売却すれば1ドル以下でしか売れない。そのため、1ドル分のルナに交換してルナを売却した。こうなるとルナも下落が止まらなくなった。5月12日夕方時点で、ルナの時価総額は887億円まで減少した。当然ながら、発行済み分のテラの裏付けとならなくなった。キムチコインの発行元は、ルナの価格維持のためにビットコインを基金として保有していた。売り出したルナを原資に購入したもので、時価で4550億円を越える。しかし、ルナが急落した際にはこのビットコインを使ってルナを買い支えに廻ったがショートしたのか、買い支えるといいながらビットコインを着服していた可能性もある。今回、発行額2兆円を越える規模のステーブルコインが一夜にして無価値になった。お粗末なキムチコインの終末だった。これは半島関係者と金銭的な結びつきは避けるべきという良い教訓だろう。
 

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