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2022年5月13日 (金)

歳の甲より亀甲

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愚生は勤め人を辞めた後は、家からネット経由で金融商品への投資で暮らしを立てている。その関係で色々なものに投資した経験がある。ほとんどの投資は失敗で、良かったものでもトントンくらいだ。世の中は甘くはないということをつくづく知らされる。F社を退職後に、個人で事業を興した人はいたが、ほとんどは失敗している。やはり大企業病の中で培った経験は、新規零細会社では上手くいかなかったようだ。そして彼らの辿った道は、前より悪い条件で再就職し、雇われ人に戻った。そういう事を垣間見てきた愚生は、金儲けの基本はリスク管理が最も重要だと思った。そして、身の丈に合わない投資はしないことだと決めた。個人で事業を行う場合は、固定費を抑え、在庫を持たないことがリスク低減になる。要するに人を雇ったり、事務所を構えたりしないことだ。それを守ったことで、なんとか退職後の今日があると思う。金融投資と言うが、実際に自分の金で投資して見なければ身につかない。よく株式評論家やアナリストと呼ばれる人がいる。情報を売って生計を立てるなら、自分で借財をして投資すれば儲かるはずだ。何故、彼らがそうしないかと言えば、自分の金を使って投資する自信がないからだろう。他人の金なら冷めた目で投資できるが、自分のものだと私欲が入って上手くいかないのかもしれない。私見だが、株や為替で儲けることはあまり生産性がない行為だと思う。世の中、人の役に立たないことで金儲けをしても自分を誇ることはできないだろう。また、土地成金や親の資産で裕福に暮らしていることも同じだろう。周りからは尊敬など受けないどころか、逆に疎まれることのほうが多い。自分の人生は一回限りだから、やりたいことをするのは自由だ。ただ、周りにいる人たちも同様だろうから程度問題だ。親が爪に火をともすようにして、子供に託した気持ちを踏みにじって、自我を通した人たちもいる。しかし、多くは親の心配した通りの人生になってしまうことが多い。歳の甲より亀甲という諺も一理だ。

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