愚生自身が肝に銘じていること
昨日の米株式相場は大幅に反落した。前日の連邦公開市場委員会(FOMC)後に相場は急伸したのに、一体どういう理由なのだろうか。後付け講釈では、4日の米株式市場では米金融当局が一段と大幅な利上げはしないと示唆したことが好感されたが、5日の市場ではリセッション(景気後退)懸念が長引く中でFRBが高インフレとの闘いに腐心すると判断したためだという。景気後退となる中で、高止まりするインフレ退治は至難の技なのだろう。理由はともあれ、米株は急反落してダウは1000ドル余り下げた。愚生にとっては不愉快千万である。インフレ懸念から、米国債は長期債中心に大幅安(金利は上がる)、10年債利回り3.04%に上昇した。ただ、インフレという割に金先物価格は上げていない。米国債利回りとドルの上昇でS&P500種株価指数を構成銘柄の95%余りが下落。ナスダック100指数も5%余り下落した。前日の上昇分を全て失しなってしまった観がある。米株式と米国債の急落で、資金の安全な避難先はどこになるのだろうか。悲しい話だが円安に振れているから、円への逃避はないようだ。ドル円は、130円30銭と更に円安に進む勢いを感じる。ドル高と株安で景気後退懸念が高まりつつある。日本などスタグフレーションといっても過言ではない。今回の下げで投機的な投資家は大打撃を受けたという。その中で特に割高なソフトウエア株の指数は、一時10%余り下落して2020年3月半ば以来の下げ幅を記録した。また、上場投資信託(ETF)の指数でも赤字ハイテク企業連動型は11%も下げた。仮想通貨のビットコインも大幅下落して一時3万6000ドルを割り込んだ。個人のトレーダーは次々に入ってくるが、市場で粉砕されているという。愚生の友人にも日本株に投資している人たちもいるが、今頃臍(ほぞ)を噛んでいるのではないだろうか。個人投資は短期的な視点で市場を捉えてはいけないとつくづく思う。これは愚生自身が長年株式投資を行っていて肝に銘じていることだ。
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