本気では勝とうとしているのか?
MLBエンゼルスvsロイヤルズ22日23日(日本時間)での大谷君の活躍がメディアを賑わす。22日は野手として、23日は「2番・投手兼DH」で今季12度目の投打同時出場した。今季6勝目を達成したが、3番にはレンヒーフォ、4番にはマキノンが入り、トラウト、ウォルシュの中軸がそろってラインナップから外れていた。そして、クローザのイグレシアスは連投から投げないことになっていた。フィル・ネビン監督代行はトラウトについて「左股関節に炎症があり休養が必要。11日に股関節の張りから復帰して以来、彼は休みなく出場を続けてきた」と説明した。また、ウォルシュについては「彼は先週末体調不良だった」と話した。23日(同24日)の休養日と合わせ2人には「連休を与えたい」という。しかし、前夜、1人で8打点叩き出した大谷君に、この試合でも投げて、打っての「ワンマン・ショー・タイム」を求めたことになる。愚生は、試合前にエンゼルスはいい加減にしろと言いたくなった。確かに大谷君がきちっと投げれば得点はそれほどいらない。だからと言って、連敗中にまた故障ばかりするトラウトは打線にいなくても良いのだろうか。インターネット上には「球団は本気では勝とうとしていないのだと思う。」、「チームには、たまにでもいいから派手に打ち勝ってもらってそれでお客が呼べればよいと思っているのだろう」とか、「エンゼルスは大谷に勝たせる気がないとしか思えない」、「エンゼルスには愛想が尽きた。今後は大谷のみ応援する事にします。エンゼルスはもうどうでも良い」との書き込みがあった。これには愚生も全く同感だ。愚生のような穿った者は、エンゼルスは契約交渉の事も有り、あまり大谷君に活躍してほしくないのが本音だと思った。だから、大谷君が先発で負ければよいとのエンゼルス・フロントの指示だったのではないかと勘繰る。結果は、2本塁打を含む8打点の翌日に13奪三振の2ケタ奪三振をメジャー史上初めて達成したエンゼルス大谷君の歴史的2日間だった。8打点と13奪三振を2日間で達成したのは大谷君が初だが、これに最も近いことを達成した選手は誰かいるのだろうか。記録では、ブレーブスのコニー・クロニンガー投手が1966年4月12日に12奪三振をマークし、3カ月後の7月3日に投手で打線に入り、2満塁弾を含む9打点を記録している。2本塁打を含む8打点を記録した選手で登板経験がある選手はいるのか。前出のクロニンガーと、殿堂入りした強打者ジミー・ホックスが記録しているという。1945年にアスレチックスで2試合に先発し、計6三振を奪っている。ベーブ・ルースは、レッドソックスに所属していた1915年6月17日に11奪三振をマークしたのが自己最多だという。当時は打点がまだ公式記録ではなかったが、「ベースボール・リファレンス」によると、ルースはこの試合で3打点を記録した。1試合最多打点は7で、4度達成した。その翌日の登板で奪った三振で最多は3だという。エンゼルス・フロントの狡さが、また大谷君の偉大な記録をいっそう後押ししたようだ。
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