「新FAANG」という新造語
日経新聞に「新FAANG」という新造語が載っていた。愚生が最初に知ったFANGは、Facebook、Amazon、Netflix、Googleを表していた。次にFAANGとは、Appleを足したものだ。規模の小さいNetflix抜いてGAFA。そして、GAFAMとはアメリカの大手IT企業であるGoogle、Apple、Facebook、Amazon、Microsoftの5社を表す用語だ。世界的なシェアや時価総額を誇る巨大IT企業4社であるGAFAにMicrosoftを加えた短縮用語だ。頻繁に変化するので、日々ニュースを見ていないとついていけない。誰かが新造語を作るのだろうが、一般的になると認知されて頻繁に使われるようだ。今回の新FAANGとはバンカメが新たに命名した造語で、燃料(Fuels)、航空・防衛(Aerospace and defense)、農業(Agriculture)、原子力と再生可能エネルギー(Nuclear and renewables)、金・金属・鉱物(Gold, metals, minerals)の5分野を指すという。世界の株式市場でマネーが、巨大テックから流出し、エネルギーや農業関連など、これまで低迷していた分野に向かいだしたという。それにちなんで作った造語だという。ロシアがウクライナに侵攻した直後の2月下旬、新たな世界への投資アイデアとして富裕層の顧客に提案した。その狙い通り、ウクライナ侵攻がエネルギー分野の価格を跳ね上げた。ロシア産ガスからの脱却を急ぐ欧州向け輸出で儲るという予測からだろう。また、岸田首相の防衛費の相当な増額の表明で、三菱重工業の株価が同期間に約7割上昇した。カナダの肥料メーカー、ニュートリエンも2割高だ。5分野の主要上場投資信託を平均すると、ウクライナ侵攻後の上昇率は市場平均を17%も上回る。一方、加入者が減少に転じたネットフリックスは株価が同期間に半値になった。愚生のようにひねくれた者には、ウクライナ侵略で一番儲かるのは、米国の防衛産業やエネルギー分野の企業だろう。そう考えれば、米民主党政権が早期の戦争停戦は望んでいない気がする。また、岸田首相が防衛費を増額といっても、「風が吹けば桶屋が儲かる」という具合に三菱重工が儲かるとは思えない。いろいろ思惑が絡んで、株の上げ下げをもくろんでいる連中が飯のタネに売買するだろう。著名な現役ファンドマネージャーという肩書の某氏は、偉そうに政権批判や中央銀行長官を批判する。しかし、彼が日本にとって生産性のある仕事をしているかというと皆無だろう。通貨や株の売買で儲けたところで、誰かが損をしているからだ。麻雀でお金を仲間内で廻しているようなものだ。そう考えると、彼の尊大な態度は真面目に汗を流す働く労働者諸君には容認できない。愚生も同じ穴の狢と言われれば、小さな小さな狢ではあるが・・。
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