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2022年7月28日 (木)

広告過多で飽きられる

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フェイスブックとインスタグラムを運営するメタ・プラットフォームズの4月-6月(第2四半期)決算は四半期ベースで初の減収となった。広告収入が減ったことが理由らしい。愚生もこの決算結果は納得させられる。なぜかと言えば、最近はフェイスブックもインスタグラムにもアクセスしなくなったからだ。アクセスしても画面の多くは広告ばかりで、愚生自身の投稿など、どこにあるのか見つけるのに時間がかかる。こんな広告が氾濫した画面を頻繁に見たいと思わなくなったからだ。27日の発表資料によると、4-6月の売上高は288億ドル(約3兆9300億円)。アナリスト予想平均の289億ドルに届かなかったもようだ。利益はともかく、売上高が落ちる事は市場が他社に流れて行ったのか、たまは成熟して伸長していないかだ。同社が示した7-9月(第3四半期)の見通しは260億-285億ドルというから、これも市場予想を大きく下回るようだ。メタの株価は時間外取引で一時6.3%下落したが、現在は約5%弱の下げ幅だ。メタの1日当たりアクティブユーザー数を示す「ファミリー・デーリー・アクティブ・ピープル」は28億8000万人だ。マーク・ザッカーバーグCEOはユーザーのつなぎ留めや若い世代の呼び込みを図ると言うが、「TikTok(ティックトック)」へ参加者の流出が大きいようだ。SNSは飽きられれば廃れてしまう。風向きが変わると「ミクシィ」のようにすぐに廃れる。他人の褌で相撲を取るようなものだから、技術的な差別などで解決できる問題ではない。メタは新たなプラットフォーム作りに莫大な開発費を使う。そういう状況では、利益が減ったことには目をつぶることはできる。ただ、メタは売上=広告費だから、その伸びが止まったということは市場で苦戦していることになる。愚生がフェイスブックをアクセスしなくなったように、広告過多で多くに人に飽きられてきたのではないだろうか。

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