« 金は節度を持って借りるべき | トップページ | ネットワークコンピューティングの主流 »

2022年7月 9日 (土)

スーパースターがいなければ満足しない

M_fsotp0220708202207080000996
昨日は、棋王戦コナミグループ杯挑戦者決定トーナメントで藤井聡太竜王(王位、叡王、王将、棋聖、19)vs中川大輔八段(53)の将棋を朝からAbema.tvで観戦した。結果は藤井五冠が116手で勝利した。局後中川八段は、五冠王・藤井竜王との初対戦を「宝くじに当たったようなもの」とコメントした。この表現から判るように、藤井五冠と指すには、相当勝ち上がらないと対戦出来ない。また、Abema.tvで放送されても解説が付くのは藤井五冠戦だけだからだ。旬が過ぎた棋士にとって世間から注目を浴びることは少ない。中川八段の床屋に行ってきたばかりの頭を見てもそれが窺えた。両棋士はともに7月生まれで34歳差の差があるが初対戦だった。先手番中川八段は、相掛かりの出だしから慎重に指し進めた。攻め合いから中川八段が反撃して、一時は五分五分の状態まで押し返した。しかし、逆転には至らず藤井五冠が勝利を飾った。中川八段は、将棋界きってのファッション愛好家だという。そういえば、爽やかな水色のジャケットにはポケットチーフと垢ぬけた感じだった。終局後、報道の取材に「せっかく藤井竜王に教われるならと気合を入れてきたんけど、ここまででした。振り駒で先手番だったので好きなように指させて頂いた。力を出し切った結果、負けてしまいました」と語った。どんな棋士でも、敗戦は悔しいだろうが、清々しいコメントだった。ところで、米大リーグ機構は、オールスター戦の先発野手を対象としたファンによる最終投票の結果を発表した。ここでは、エンゼルスの大谷翔平君がア・リーグのDH部門でトップとなり、2年連続で選出された。1次投票では2位だったから、危ないと思っていたが大谷君を見たいというファンが多かったのだろう。将棋もMLBにしろ、スーパースターがいなければ、ファンは満足しない。ちなみに、Abema.tvの視聴上位トップ10はすべて藤井君の将棋対局だという。やはり、天才棋士が将棋界に与える恩恵は大きい。一方、NHKのMLB放送も全て大谷君関連なのも分かる。

|

« 金は節度を持って借りるべき | トップページ | ネットワークコンピューティングの主流 »

日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« 金は節度を持って借りるべき | トップページ | ネットワークコンピューティングの主流 »