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2022年8月

2022年8月30日 (火)

新規住宅ローン

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新規住宅ローンのうち変動金利を選ぶ割合は6月時点で平均約84%に達したという。愚生など古い世代の人間では考えにくい。土地バブル時代の住宅変動金利は8%という高利率だったからだ。最近は世界の金利に連動して日本の長期金利は上昇した。しかし、借りる側から見れば金利を固定する安心感より変動金利の低さが魅力のようだ。新型コロナウイルス禍で家計が苦しくなり、借り換え需要は強い。住宅金融支援機構の4月の住宅ローン利用者調査でも、変動型が73.9%と7割を超えた。長期金利に連動する固定金利は上昇傾向が続き、現在10年固定であれば1%前後、超長期の全期間固定では1~2%程度だという。フラット35と呼ばれる最長35年の固定金利の住宅ローン金利は団体信用生命保険をつけても1.2%くらいだ。他方、変動金利の場合は0.3%前後の低利で借りられるから魅力のようだ。そういう訳で、日本では住宅ローンの安い変動金利プランに変更して返済額を減らしたい人が増えている。りそな銀行やみずほ銀行では、借り換えの場合0.37%程度だ。住宅ローンの借り換えは、2016年のマイナス金利導入後に需要が大きく膨らんだ後、2019年の消費増税などを背景に減退した。長短の利ザヤで収益を上げる銀行にとっては、金利競争激化の厳しさが増している。住宅ローン金利の中でも固定型は長期金利を参考にして決める。そのため、10年固定の基準金利でみると、みずほ銀行は6月から0.15%引き上げて年率3.15%。三菱UFJ銀行と三井住友銀行は0.05%引き上げて3.69%となる。一方、アパートローンの金利は金融機関による幅が大きいが、事業用資産の借り入れのため金利の低い変動金利がほとんどだ。地銀の借り入れ相場は1.5~3%程度となっており、申し込み先によって金利は大きく異なるという。世界的な金利上昇を受け、国内金利にも上昇圧力がかかっているが、日銀はいつまで大規模緩和策を維持するのだろうか。いずれは、政策の変更により変動型金利の上昇もあるだろう。

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2022年8月29日 (月)

先が見えないから頑張れた

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愚生だけかもしれないが、野球のTV観戦はライブ放送でなければおもしろくない。例えば負けた試合を改めて時間をかけて見る気はしないだろう。そう思い、眠くともライブ放送で見たいため、今朝にカナダ・トロントで開催されるエンゼルスvsブルージェイズの放送予定を調べた。NHKは録画で日本時間の9時からの衛星放送だ。結果が分かった試合なら、たとえ勝った試合であってもインターネットのダイジェスト版で十分だ。Abema.TVでも放送されているが、プレミアム会員だけだという。サイバーエージェントの藤田さんには、いいかげんにしろと言いたくなる。インターネット放送はコンテンツが揃っているアマゾンプライムだけで十分だ。Abema.TVごときにわざわざお金を払う気にはなれない。そう思ってMLB.comを調べれば、画面は傾いているが無料で観戦できる。ただ、英語放送なので半分くらいしか聞き取れないが、映像だけでも野球の試合は十分理解できる。便利になったものだと感心しながら、朝の四時からfireTVで観戦した。結果は大谷君のホームランもあって勝った試合だった。これで今日一日の溜飲が下がる。期待されて結果を出すという事は大変なことだとつくづく思う。昨日はダルビッシュも勝って11勝となった。一方、菊池雄星君は敗試合の中継ぎ登板だった。また、有原航平もタイガース戦で打たれているから二軍行きになりそうだ。筒香はブルージェイズの二軍というから、勝ち組と負け組では天地の差だ。アスリートだから、最高の場で自分を試したいだろう。彼らは金勘定抜きで、晩年になってMLBに挑戦しなかったことを悔やまないために挑戦したのだろう。日本に限らず、米国でもドラフト指名されても、下から一軍に這い上がるのは容易なことではないようだ。甲子園で活躍してドラフト指名されても、一軍まで上がれない選手は多い。若い年齢で早々と人生を挫折してしまった後、どう生きていくのだろうか。そう考えると、MLBの挑戦者たちは日本野球界では勝ち組なのだから恵まれているのかもしれない。愚生も晩年になって、若い頃を振り返るがもう一度戻りたいとは思わない。なぜなら、先が見えないから夢中になって頑張れたからだ。

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2022年8月27日 (土)

法治国家の体をなさない

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米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長は、昨日の経済シンポジウム(ジャクソンホール会議)で行った講演で、成長鈍化などの「痛み」を伴ったとしてもインフレが抑制されるまで「当面」金融引き締めが必要という見解を示した。他のFRB当局者からも「利上げ実施後に金利を据え置く」方針に支持を示す発言が相次いだ。その結果、金利上昇や成長鈍化、家計や企業の痛みをいとわないと述べた。要するに、FRBが早期に金融緩和にシフトすることはないと、来年の利下げ予想をけん制した。その上で、年末までに政策金利を3.5~3.75%にするために、9月の連邦公開市場委員会(FOMC)で0.50%ポイントの利上げを支持する方向に傾いていると表明した。この発言を受け、米国株式市場は主要株価3指数が軒並み3%を超えて下落した。ダウは1000ドルを超える下げを記録した。ナスダック総合は、グロース株やハイテク株が売り込まれる中、約4%急落し、6月16日以来の大幅な下げとなった。前日上昇していた半導体エヌビディアは9.2%、アマゾン・ドット・コムは4.8%それぞれ下落。アルファベットやメタ・プラットフォームズ、ブロックも4.1─7.7%安となった。週間ではナスダックが4.4%、ダウが4.2%、S&P500は4%下落した。予想はされていたことと違わなかったが、株価は大きく下げた。愚生にはよくわからないが、株を売りたい人が多かったのだろうか。株の上げ下げの後講釈ほど聞くに堪えないものはない。ただ、株式投資している愚生にとってはインフレも株価下落も困る。FRB議長には、そこのところを斟酌して対応して頂きたいものだ。ところで、自民党の一党独裁とは言いたくないが、野党があまりにも少数勢力となると法治国家の体をなさない。安倍・菅・岸田と首相が手続きも踏まないで勝手なことをしだした。安倍元首相の暗殺は許されることではないが、自民党と旧統一教会の関係は問題だ。選挙でえらばれる政治家にとっては、支持票は命綱なのはわかる。だが、火のない所に煙は立たぬと言いたい。原因の一つには、日本に自民党以外に真面な政党がないことだ。与党であるが創価学会代理の公明党、橋本徹が降伏論を唱える日本維新、売国政党の立民、批判だけの共産、よくわからない令和新選組や国民、NHK問題だけのNHK党、媚鮮派の社民と数だけはあるが欠陥政党ばかりだ。政治家は家業でやる人が多く、いちばん兄弟で出来の悪い息子が継ぐ。どこにも勤まらないから政治家になるというのでは困る。安倍さんや岸田さんもその範疇に入る人だろう。

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2022年8月26日 (金)

世界は「浄粒」で創造される

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愚生は「浄粒」という新造語に嵌っている。高齢者の範疇に入った愚生は、過去の日々を思い出すことが多い。物質の最小単位である素粒子は振動であるといわれる。そうであれば、三次元的な世界で感じるもの全てが振動の集合体である。動物や植物は生物ではあるが、朽ちれば変化しても最小単位が素粒子であることは変わらない。そして、その素粒子は振動だと仮定すれば、周りの振動する波と影響を受け合う。朽ちたから、死んだからと言って、最小単位の振動が改めて再構築されないということはないだろう。人の転生については、諸説がある。そして、人には守ってくれる守護霊がつくという。守護霊が見える人がいるという人もいるが、どのようなメッセージを伝えてくれるのだろうか。守護霊というのは守ってくれる存在だが、複数いる場合もあるという。しかし、多くの人間はその存在を直接感じることはできない。守護霊からのメッセージは「直感」「虫の知らせ」「勘」「夢」などから受取るという。これは動物からでも同じだろう。愚生は人が地球上の征服者ではあるが、動物との生命体としての大きな違いはないと思っている。その証拠に、知り合い猫のような動物からも別れのメッセージを受け取ることがある。数か月前だが、愚生に連絡の方法がないと思ったのか、電話口から泣き声で挨拶をした。電話が空いていなければ、夢で挨拶に来たのだろう。よほど友人が少ない猫だったのだろうか、めったに会わない愚生にもお別れを言いたかったのだろうか。15年以上前に、愚生宅に飼っていたラブラドルレトリバーの遺骨を棚に置いてあった。1ヶ月も供養したのだから、明日は庭に埋めようと決めた。しかし、当日、もう少し待ってくれと夢に出てきた。さすがに、可哀そうだと思ってもう1ヶ月経ってから庭に埋めた。話は長くなったが、この守護霊の存在も含めて先に言った「浄粒」という単位で形成されると思っている。守護霊は見えないが、愚生には強力な霊がついていると感じる。なぜなら、愚生に批判的だった人達が何時も非常な不幸を被っているからだ。愚生自身はそこまでもひどい仕打ちをしなくてもと思うが、守護霊は容赦がないようだ。愚生が転生する以前の人物は、よほど厳しく容赦のない性格だったのだろうかと思う。世界は「浄粒」で創造されると思って残りの人生を過ごそう。そう思うと、今飼っているオキシトシンをだすチワワがいっそう愛おしくなった。

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2022年8月25日 (木)

宗教と寄付問題

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今回、旧統一教会が政治家と深くかかわっていることが判明した。統一教会と言えば、歌手の桜田淳子や新体操の山崎浩子を思い出す。愚生が大学に入学した時も、学内に統一教会のサークルがあった。愚生が属していたクラブ内にも信者がいて、愛についての説教をしていた。彼は神社の跡取りだから、キリスト教と称する統一教会では問題ではないかと思った。その後、彼は脱会して農協に勤務しながら神社を継いだ。また、愚生の高校時代のクラスメートも統一教会に入っていた。彼の場合は、親父が田舎から出てきて説得されて脱会したという。彼は真面目な性格で、T大学に進学していたから親御さんも心配したのだろう。宗教活動が足を引っ張ったのか、教養部の成績が悪く農学部に進もうかと言っていたが、何とか工学部造船科にはいりIHIに就職した。これらの話は、いずれも50年くらい前の話だから旧統一教会が今もあることは知らなかった。愚生はカミさんと結婚したのを契機にキリスト教プロテスタント派となった。その後、改宗して現在はカトリック教徒となっている。宗教に全般的にいえることは、教派を維持するには金がかかる。神父はともかく、牧師となれば家族がいる。そして、牧師ときたら出来の悪い息子や娘であっても、最高の教育を受けさせようと私立学校に通わす。信者が疲弊しようと他人の懐だと気にしない輩もいる。韓国では過去の両班制度が染みついているのか、楽をして暮らそうとする。韓国では10人も集まれば一つのキリスト教プロテスタント派ができると言われている。文鮮明もキリストの生まれ変わりとホラを吹いてお金を集めたのだろう。ただ、残念ながら旧統一教会はプロテスタント派からは異端とされ、キリスト教とは見なされていない。今回の寄附の問題は、旧統一教会だけの問題だけではない。創価学会や新興宗教、寺社、プロテスタント教会であっても寄付問題では不透明なことが多いのではないか。

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2022年8月24日 (水)

エンゼルスの売却は確実

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今朝、米大リーグのロサンゼルス・エンゼルスのオーナーグループは、球団売却の可能性も含めて戦略的な選択肢を検討する正式なプロセスに入ったと発表した。戦略的選択肢の検討にギャラティオト・スポーツ・パートナーズを起用したというから、オーナーのアルトゥーロ・モレノ氏が売却を決めたことは確実のようだ。方々から散々批判されたことで、事業意欲を無くしたのかと思う。モレノ氏は2003年にエンゼルスを1億8000万ドル(現在のレートで約246億円)で取得した。しかし、エンゼルスは昨年の収入が3億1400万ドルで、球団の価値は21億1000万ドル(約2900億円)と評価されている。約十倍以上も資産価値は膨らんでいる。ただ、20年間のインフレで貨幣価値の数値が2~3倍と膨れたと見積もっても実利で3~5倍に大化けしている。モレノ氏は、私と家族は売却時期が来たとの結論に至ったというから、球団の売却は時間の問題だ。または、売却先も決まっているのかもしれない。球団価値にプレミアムが付くかどうかはしれないが、3000億円以上になる可能性もある。フランチャイズをアナハイムから移すとすれば、ラスベガス(ネバダ州)、ナッシュビル(テネシー州)、シャーロット(ノースキャロライナ州)、ポートランド(オレゴン州)などもあるだろう。愚生としては、日本人が多くシリコンバレーと呼ばれるサンノゼ(カリフォルニア州)が一番良いと思うが、どうなることだろうか。ところで、昨日のブログで「浄粒」という教義を唱えたが、反響は少ないようだ。カルトや新興宗教などと一括りで言うが、その教団を立ち上げた人物はそれなりの努力があったのだろう。昨今のマスメディアでは、旧統一教会叩きが盛んに行われている。ただ、公明党や幸福の科学、その他多くの浄財と称してお金を集める宗教団体は問題ないのだろうか。ゴッドファーザーでは、ローマカトリック教会まで不正のやり玉に挙げられていた。宗教と金、政治は切っても切れない関係のようだ。

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2022年8月23日 (火)

「浄粒」という教義について

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昨日の米国市場は、S&P500種株価指数は6月半ば以来となる2営業日連続1%以上の下げを記録した。そして、2022年の弱気相場の半値戻しの水準である4232を割り込んだ。ただ、オプション決済期日の週のS&P500種のリターンは、過去20回のうち16回でマイナスだという。今回、米金融当局者は利上げ終了には程遠いと警告を続けていることや、連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長が金融政策について発言するジャクソンホール会合も近く予定されていることも要因だろう。ところで、愚生は最近、棺桶も近くなったため人生観について考えるようになった。愚生の周りには、愚者が多いせいなのだろうか。今を生きることに、あくせくして自分を客観的に眺める友人は少ない。古希になっても、ホテルの警備員として一日に二万歩を歩くという。その労働に頭は下がるが、首から上を使った生産ができないのかと訝しく思う。愚生は「浄粒」という考えで物事を捉える。「浄粒」という単語は、愚生の造語だから辞書には出ていない。淨(土)は、仏教において、一切の煩悩やけがれを離れ、菩薩が住む清浄な国土のことだ。また、素「粒」子は、基本となる物質の最小単位だ。そして、超ひも理論では振動波だ。仏教の用語は使うが、愚生はカトリック教徒だから仏経とは無縁だ。愚生の人生観は、三次元的な事象や物質、考え方を含めすべて振動波で形成されていると思っている。要するに、歪があれば必ず復元され「あるべき振動波」に戻ると考える。例えば、悪人は報いを受ける。三次元的には、交通事故や左遷人事、病期になるなど現れ方は違うかもしれない。簡単にいえば、因果応報だ。法で刑罰を下さなくても、自然界で報いが来る。三次元的に生きている時に間に合わなければ、死後に来るかもしれない。そう考えるから、安全に今を生きるには、日々の善行が最良の行動だ。この教義は、非常に理に適ったものだと思うが、教祖になれるくらい賛同者はいるだろうか。

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2022年8月22日 (月)

過去の名勝負(大山vs中原)

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来月から永瀬王座vs豊島九段の将棋王座戦(日本経済新聞社主催)が始まる。王座戦の70期を記念して、過去の名勝負を紹介してあった。取り上げられているのは1974年10月17日に指された第22期の三番勝負第3局▲中原誠王座対△大山康晴十段戦だ。愚生が将棋を覚えた頃は、大山十五世名人の全盛期だった。そして、今はプロ棋士の中で最盛期を過ぎた振り飛車も全盛期だった。愚生も「大山の四間飛車」や「石田流三間軒飛車」、「松田流ツノ銀中飛車」、「伊藤果の風車(中飛車)」など多くの戦法書を買って定跡を覚えた記憶がある。しかし、定跡で形を覚えても実戦では通用しないことが多く、強くなったという気はしなかった。愚生自身は、形が美しい「ツノ銀中飛車戦法」が好きだったが、玉の守りが薄いため指しこなすのは容易ではなかった。そのため、三間飛車戦法で玉をしっかり固める穴熊囲いを実戦で多く指した。記事では、当時、新進気鋭の中原誠名誉王座(十六世名人、74歳)が6連覇を達成した一局が載っていた。大山は51歳、中原が27歳の時だ。一勝一敗後の残り三番勝負には、大山の棋戦優勝100回目(タイトル戦含む)がかかっていた。この年の夏、大山と中原はそろって日本将棋連盟の副会長に就任していた。この日も早朝から打ち合わせがあり、将棋会館の理事室から2人で1台のタクシーに乗って対局場に向かったという。當に、呉越同舟だ。この年は名人戦(中原防衛)や十段戦(竜王戦の前身、大山奪取)でも戦っている。そして、棋界を席巻した大山の振り飛車に、中原が居飛車で対抗した。愚生は振り飛車党だったため、大山を応援していた。大山の中飛車に中原が玉頭位取りという戦法で戦った。当時は居飛車穴熊戦法が未だ世に出ていないため、居飛車側が厚みを盛り上げての玉頭戦は、素人には難解な戦法だった。AIは振り飛車戦法を評価しないため、大山が中飛車に振った瞬間に評価値(AIによる形勢判断を示す値)が中原有利となった。大山が中飛車から向かい飛車に振り直して2筋を逆襲という戦いになった。その後〝自然流〟と称された中原が金銀を押上げて、リードを築き手厚く攻めて勝ちきった。この中原十六世名人の出現で、プロの間では振り飛車党が減った。藤井聡太竜王など一度も振り飛車を指したことはないという。ただ、大山が広めた振り飛車戦法はアマ棋士には分かりやすいため、今でも興生を誇っている。ところで、多数持っていた将棋本も引っ越し前に、すべてブックオフで売払った。今あるのは実力が伴わない〇段免状だけだ。雪深い北陸で幼少期を過ごしたため、冬は将棋を指すくらいしかご楽はなかったのが縁だ。

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2022年8月20日 (土)

「クロヨン」(9:6:4)

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トランプ元大統領も税金を払っていなかったが、ソフトバンクグプ(SBG)も2007年3月期以降の15年間で、法人税が生じたのは僅か4期だったという。日経記事では、法人税ゼロの年が繰り返されたのは、税法で非課税となる配当が多いからだという。関係者によると、直近15年でSBG単体に法人税が課されたのは2010年、2012年、2013年3月期、2017年のみだ。課税が少ない理由は、収益の大半が税法上は非課税となる傘下企業などからの配当だからだ。現行の日本の税法では原則、3分の1超の株式を持つ国内子会社からの配当金には税金がかからず、海外子会社からの配当金も95%が非課税となる。法人間の配当に課税しない制度は、欧米など海外でも同様だから税法上合法だという。記事では、税負担が軽すぎるとの不公平感から、税制や納税状況の説明が十分かという議論につながる可能性があるという。しかし、愚生に言わせれば日本政府が課す配当課税の方が違法だろう。一度企業は税金を政府に納めた税引き後のお金を配当にするからだ。これは既に課税された税引き後のお金だ。その配当に二割も課税する方がおかしい。税金の二重取りではないか。仮に法人からも二重取りすれば海外企業の日本法人からも徴収するから国際問題になる。また、SBGは非課税収入が多いだけでなく、税務上の赤字(欠損金)が積み上がっているのも特徴的だという。この欠損金の多くは、2016年に約3.3兆円で買収した英アーム・ホールディングス株ののれん代だといわれる。2018年3月期に中核事業を担う同社子会社「アーム・リミテッド」株を配当として受け取り、価値が下がったアームHD株の大半を「ソフトバンク・ビジョン・ファンド」(SVF)などに譲渡した。この取引で約2兆円の欠損金を生じさせた。非上場の企業買収の場合は、どうしても評価額よりも高い価格で取り引きされる。富士通が買収した米アムダールも600億円もの「のれん代」をずいぶん長い間かけて償却した。いずれにせよ、合法なのだから敢えて日経で追及する理由があるのだろうか。SBGは過去に長らく会計上で多くの利益を計上してきたが、税務上は巨額の赤字会社という企業だ。グローバル企業が税金を少しでも安くしようとするのは企業努力だ。海外子会社の配当金の95%を非課税とする制度は、リーマン・ショック後、日本企業の海外資金を国内に戻しやすくするために導入された。これは国内外で二重の非課税されることを避けるためだ。問題はSBGというより投資会社を巡る税制の問題のような気がする。愚生に言わせれば、それより「クロヨン」(9:6:4、サラリーマンなどの給与所得は9割、自営業者などの事業所得は6割、農業や水産業、林業を営む事業者の所得は4割)を解消すべきと言いたい。サラリーマンは、源泉徴収という制度によってほぼ全ての所得が税務署に把握されている。これが一番の問題だ。

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2022年8月19日 (金)

PayPayポイントが共通ポイントに

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PayPayは今春、共通ポイント業界への参入計画を明らかにした。2022年10月以降、「PayPayポイント」をグループ外に開放する予定という。PayPayポイントの発行額は2020年度時点で既に業界2番手の水準で、2023年度に業界首位を狙うという。共通ポイントと言えば、「dポイント」、「Ponta」、「Tポイント」、「楽天ポイント」がある。愚生も「Ponta」、「Tポイント」、「楽天ポイント」をいくらか持っているが使える店は少ない。事実、「Tポイント」はPayPayに交換してダイソーやダイエーで使用している。PayPayが共通ポイントになれば、愚生にとっては一番使いやすい。PayPayの共通ポイント参入に伴い大手5社体制でしのぎを削る形ことになる。PayPayが共通ポイントに乗り出すことを決めたのは、ヤフーとCCCの蜜月関係の終焉だといわれる。ヤフーが2022年3月末で「Yahoo!ショッピング」などでのTポイントの付与・利用を終了し、4月からPayPayポイントに全面的に切り替えた。Tポイントからの離脱に歩調を合わせる形で、ヤフーを傘下に抱えるZホールディングス(HD)とソフトバンクは3月末、Tポイント運営会社であるTポイント・ジャパンの保有株式をCCC側に全て売却した。PayPayの累計登録者数は2022年7月13日時点で4900万人。決済取扱高は2020年度比で約1.7倍の5兆4000億円、決済回数も同1.8倍程度の36億回以上だという。国内QRコード決済市場の約3分の2を占める。首都圏に住む愚生が行く一般的な店では、QRコード決済アプリのPayPayはクレジットカードと同様にどこでも使用できる。PayPayポイントが共通ポイントになれば、圧倒的に使いやすいポイントになる。そう思うのは愚生だけだろうか。

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2022年8月18日 (木)

観戦をしていた人達は溜飲が下がった

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今朝、早く起きてエンゼルスvsマリナーズの試合をテレビ観戦した。試合は7-11マリナーズが勝った。エンゼルスの大谷翔平君は「2番・DH」でフル出場し、27号本塁打を含む5打数4安打4打点と今季初の1試合4安打をマークした。愚生には、エンゼルスが負けたことは「またか」という感じで気にはならない。現実に攻撃の打者は1番バッターから4番までしかいないのと同じだからだ。残りは守備要員が打線を埋めているだけで、1軍半の選手が名前を連ねている。今日は、五回に中前適時打を放ち打点を挙げた。七回には右翼に適時快足で三塁打を放って打点を挙げる。そして、九回には左中間へ27号2ランを放った。しかし、何時ものようにエンゼルスは、投手陣が踏ん張れず4本塁打を許す。11失点ともなれば、大谷君の奮闘もむなしく敗戦も当然だ。この3連戦はネビン代行監督でなければ、勝ち越せたと思う。肝心のところで、打たれるだろう投手をわざわざ投入している。今日の試合も、タラレバにはなるが、後半のメイヤーズとバリアが2本のホームランで取られた4失点は防げただろう。すべてとは言わないが、監督のピッチャーの使いかたで負けている気がする。いずれにせよ、高校時代からMLBのワールドシリーズ優勝を目標として精進してきた大谷君には相応しい球団とは言えない。2022年のオフには長期契約を蹴って、はっきりとトレードで他のチームに移籍する意志を示して頂きたい。ただ、今日は大谷君の九回裏の2ランホームランを見て、愚生のみならず観戦をしていた人達は十分に溜飲が下がったと思う。今日一日、すっきりした気分で過ごせると思うのは、愚生が単純だからだろうか。ところで、夏の甲子園は準々決勝の4試合が行われる。今日がもっとも見ごたえのある日だ。残っている中には、愚生の贔屓するチームはないが、選手はケガをせずに頑張ってもらいたい。

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2022年8月16日 (火)

GAFAMと纏められているが

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最近の米国株は好調だ。株が割安かどうか判断する指標の一つであるPEG=PER(株価収益率)÷成長率を調べてみた。PEGは会社の現在の株価や現在の収益、および予想される成長を把握するための評価指標だ。一般に1倍から2倍程度の数値が標準的であり、1倍を下回ると割安、2倍を上回ると割高といった判断基準が用いられる。PEGレシオ(PEGレシオとは、当期純利益の成長率を基準に株価の割安性を測定する指標)で比較すると、マイクロソフトはFacebook、Apple、Googleよりもかなり安く見える。多くのアナリストは、MicrosoftがGAFA株と比較して割高ではなく、S&P 500と比較しても安価だとみている。以下は各社のPEG値だ。
S&P500        4.16
Amazon.com 2.70
Apple        2.41
Facebook       1.85
Microsoft        1.36
Alphabet        1.28
どうしてもポジショントークになるため、自分に耳ざわりな情報ばかり集めるため真偽は不明だが・・・・・。アナリストの計算では、Microsoftの目標価格が1株あたり368.64ドルになるという。これは、現在の価格から約40%の大幅な上昇を意味する。色々な識者の意見はあるが、Microsoftは今急成長するクラウドビジネスを運営していりが、その利益率の非常に高いPaaS(Platform as a Service)はクラウド売上の47%もある。そして、IaaS(Infrastructure as a Service)は53%だ。一方、アマゾンは物流倉庫への過剰投資や人件費の高騰で、利益を大幅に圧迫している。

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2022年8月15日 (月)

内閣改造しても支持率は上がらず

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読売新聞は岸田内閣に対する支持率を51%と伝えた。内閣改造直前の支持率調査より6ポイント下落した。これは昨年10月岸田政権発足以降の最低値だ。日本経済新聞とテレビ東京が実施した緊急世論調査でも支持率は上昇していない。特に注目されるのは「支持しない」という回答が35%と上昇したことだ。いずれにせよ、内閣改造しても支持率は上がらず下がってしまった。愚生は媚中派で中国人女性とハニトラ関係の林外相が留任というから、これは当然だと思う。また、防衛相が防衛費増額反対のハマコーの息子では思いやられる。高市や萩生田、でなければ佐藤正久などがやるべきだろう。岸田首相は他国に舐められているから、もう少し日本国の閣僚だけでも真剣に選任してもらいたい。ていたらくな野党の中で少しなましだと思っていた日本維新でさえ、降伏論を唱えているから、とても支持はできない。その結果、消去法で国民は自民党を選んだ。今回は、安倍晋三元首相が銃撃を受けた理由は、容疑者が世界平和統一家庭連合(旧統一教会)に恨みを抱いていたことからだ。この似非宗教と自民党との関連性も、支持率を落とした一因だろう。第2次岸田改造内閣が発足したが、民心の離反は止まらなかった。政治家に言いたいのは、もう少し真面な政党や政策を作ってくれないのか。希望の党も、小池百合子の権力欲のために味噌も糞も取り込んだため、自ら失脚して失望に終わった。舌先三寸の河野太郎や小泉進次郎のような出来の悪い人材しかいないのだろうか。そう考えれば、安倍晋三元首相は、彼らよりは少しはマシだった気がする。

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2022年8月14日 (日)

ディズニーがネットフリックスを抜いた。

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今決算でウォルト・ディズニーがストリーミング動画配信サービスの加入者数でネットフリックスを抜いた。ディズニーの健闘で、ストリーミング産業はコンテンツ勝負だという事が明らかになった。ディズニーのストリーミングサービスの総加入者数が約2億2100万人となり、ネットフリックスの2億2070万人を抜いた。すいぶんと後発にもかかわらず、ネットフリックスに競り勝った。ディズニーは、ネットフリックスを追撃するために、コンテンツに300億ドルもの投資を行ったという。ストリーミング技術などの通信速度やサーバー容量より、顧客が見たいコンテンツを揃えられるかが勝負になる。過去からのコンテンツが蓄積されたディズニーと新興のネットフリックスでは明らかに体力差があったのだろう。この業界は過去数年間、ネットフリックスの成功に倣うことを競い合ってきた。しかし、競合各社はストリーミングを事業戦略の中心に据えるというよりも、徐々に複数ある事業の1つとして位置付けるようになってきた。アナリストによると、加入者数の伸びが主な成功指標だったここ数年の流れが終わり、事業の成否を判断するキャッシュフローが重視されるという。ハリウッドにこうした堅実な風潮が広がったのは、新型コロナウイルスのパンデミックに伴う加入者の急増が終息したことによる。ネットフリックスの急減速も影響し、株式時価総額は3000億ドル余りのピークから約1000億ドルと三分の一に減少した。今後さらに、苦境はさらに深まるかもしれない。HBOと合併したWBDは、先週、映画ストリーミング配信の「HBOマックス」の高コストのプロジェクトを打ち切り、評価損を出してこの分野を縮小する。メディアアナリストからは、WBDは「白旗を揚げたのだろう。痛みを引き受けられるほどの金銭力がないのだ」と解説する。どうも、コンピューター同様に、ハードよりソフト勝負が決めてとなってきた。愚生は当たり前のことだと思う。NHKのくだらない8K・16K技術や、インターネットに接続しなければ運用できないような地デジ機能は早期に止め、受信料を安くするためにスクランブル化すべきだろう。

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2022年8月13日 (土)

SBGのアリババ株の保有割合は14.6%

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米国株は、ハイテク主導で上昇した。ドル円相場は、133円台半ばと円安に振れた。S&P500種株価指数は前日比1.7%高の4280.15と週間ベースでは4週連続で続伸した。この株価の反発は、一時的な上昇や、ショートカバー、あるいはヘッジの巻き戻しだとする懐疑的な見方も多い。8月は株が安い時期とのアノマリーなのだが、テクノロジー株が上げを主導した。結局、S&P500種は1月から6月にかけて下げた分の半分を戻した。証券用語に「半値戻しは全値戻し」という格言がある。大きく下げたあとの相場が反転し、戻りに転じたときに、下げた値幅に対して半分まで戻してくれば、今後もとの値段まで戻っていく上昇力を持っていると判断できるという意味だ。また、大きく下げた後に半分まで戻ってくれたので、これ以上欲を出さずにその相場から撤退した方がよいという意味もあるという。株を持つ者としては、前者の説を採りたい。ただ、市場関係者の中に空売りポジションを持つと、何がなんでも下がる方に解説する人もいる。相場上昇の持続可能性を見極める上で、今後数週間が重要になりそうだ。ところで、日本の上場企業の2022年4~6月期の純利益は前年同期比26%減と2四半期連続で減益となった。自動車や電機が原材料高や供給制約で振るわず円安による押し上げ効果で補えなかったようだ。その中で、株安で巨額赤字を計上したソフトバンクグループ(SBG)が全体を押し下げた。ソフトバンクグループ(SBG)の2022年4~6月期の連結決算(国際会計基準)は最終損益が3兆1627億円の赤字(前年同期は7615億円の黒字)だった。日本企業の4~6月期の赤字額としては過去最大。さらに、SBGは保有するアリババ集団株の一部を放出する。SBGはスマートフォンを販売する会社というより、収益の柱は「ビジョン・ファンド」を通じた企業投資だ。同ファンドは世界の人工知能(AI)関連の新興企業に未上場の段階で投資し、投資先が上場すれば段階的に株を売って資金回収する。4~6月期は米金利上昇をきっかけに世界的にハイテク株が下落したあおりを受けて、上場・未上場かかわらず投資先の価値が大きく下がった。2022年4~6月期はビジョン・ファンド事業だけで約2兆9000億円の投資損失を出した。中国のアリババ集団の株式を使った資金調達で、SBGのアリババ株の保有割合は6月末時点の23.7%から14.6%に低下する。アリババ株を手放すことで、これまで顕在化していなかった含み益を捻出する。その結果、2022年7~9月期の税引き前で約4兆6000億円の利益が発生する。4~6月期に3兆円強の赤字と相殺し節税効果もある。孫正義氏は「100㎞先を見ていれば、船に酔わない」と言うが簡単なことではない。

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2022年8月12日 (金)

あの頃の熱い気持ちが蘇る

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今朝は、米大リーグでカブスとレッズ一戦は、映画「フィールド・オブ・ドリームス」のロケ地となったアイオワ州ダイアーズビルで行われた。1910~20年代の復刻ユニホームを着用した両チームの選手は外野のトウモロコシ畑からグラウンドに入場し、映画のワンシーンを再現した。選手全員が裾を上げてストッキングを見せる「オールドスタイル」だった。愚生もケビンコスナー主演の映画「フィールド・オブ・ドリームス」はずいぶん前に見た。当時は、幻想と現実が入り混じった映画だと思った。愚生も子供の頃は、地域の少年野球のメンバーだった。愚生の実家近くには、今は倒産してなくなった繊維会社の大規模な社宅があった。野球チームは、その貧しい地域の子供たちの親がバックとなって結成した繊維会社の名前がついたチームだった。その麻布を生産する繊維会社には、日本の方々の地域から集められた人たちが働いていた。労働集約的な衰退企業の中で、アイヌやカノマ「鹿沼」、上田蚕糸(長野)、都城(宮崎)など、愚生の聞きなれない言葉が飛びかっていた。夫婦共働きの三交代の職場だから、男であっても乳飲み子をあやした。そして、食事も夫婦交代で手が空いた方が作るという生活だった。貧しい人たちだったが、額に汗しながら三交代24時間勤務の労働集約的な仕事をしていた。愚生がその野球チームに入っていたため、母はその繊維会社の町内会費も納めていた。母からは遊んでばかりいると「ろくな者」になれないと小言をもらった。しかし、次男で期待されていなかったため、野球をするなとまでは言われなかった。地域では少年野球をしながら、通っていた中学校では別クラブの部長をしていた。野球をしたことがある人ならだれでも知っていることだが、ストライクゾーンに投げることは容易でない。また、外野フライを取ることは簡単ではない。試合で守備の時は、何時も球が飛んでこないようにと思っていた。打席に入っても、球がバットにかすらない不安ばかり心配していた。盗塁指示には、成功確率が高い頭からのヘッドスライディングが常だった。当時の後援会は、貧しい中からユニホーム費を提供してくれた。戦後間もない頃だから、ユニホームなど持つチームは少なかった。会社がバックのため、専用の野球練習場や室内体育館、そして合宿所まであった。コーチは地域の青年団がボランティアで支えた。愚生の属したチームは、勝って当たり前の環境だった気がする。未だに懐かしく思いだす場面がある。試合は九回裏2アウトに追い込まれ1点差で負けていた。最期の打者がファーボールで1塁に行った。しかし、次の打者はヒットを打てそうもない打者だった。そこで愚生が1塁代走の走者として送られた。監督の目的は盗塁なのは明らかだった。愚生は2盗、3盗後、ヘッドスライディングでホームスチールを敢行した。運よく次打者がアウトで試合終了になる前にベースを一周して同点になった。その後、延長戦でチームは逆転勝ちした。ブログを書いていると今もあの頃の熱い気持ちが蘇る。野球は楽しいというより、応援団のプレッシャーがきつかった。誇ることがない貧しい人たちの集団だけに、いっしょうけんめいの応援はありがたいが辛かった。

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2022年8月11日 (木)

人生には美学が必要だ

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昨日、エンゼルスの大谷翔平投手が、アスレチックス戦で今季10勝目を挙げ、1918年のベーブ・ルース以来、104年ぶりとなる「2桁勝利、2桁本塁打」を達成した。巷では昨年から注目されていた。しかし、いくら好投しても味方が得点しなければ勝てない。強いチームに在籍すれば、もうすでに実現していただろう。いずれにせよ、104年の時を隔て、メジャー史上の新たな1ページに名を刻んだ。ただ、最近のMLBはニグロリーグの記録も含めるようで、それを考慮すれば95年ぶりとのことだ。本人は「単純に投打の2つをやっている人がいなかっただけ。それが当たり前になれば、普通の数字になるかもしれないと思います」と冷めたコメントだ。大谷本人より周りがはしゃいでいるようだ。今回は試合中に、ラウレアーノの打球速度164キロのライナーが左つま先を直撃するという不運もあった。しかし、不屈の精神力で六回まで投げきったことは賞賛される。何事も志しが高くなければ実現できないのは、何処でも同じだ。歳を重ねた愚生だが、自身の生き方を研鑽したかというと疑わしい。人の評価にはバラツキがあるといっても、総じて正しいことが多い。それは愚生の友人で、会社から評価が悪かったと愚痴る人を見ればわかる。愚兄もその中の一人だろう。本人に言わせれば、いろいろな弁明はあるだろう。しかし、人は言動からしか評価されない。言葉は嘘も方便かもしれないが、行動だけは真実を隠すことはできない。偉そうなことは言えないが、子供たちには「社会人としても常識をもって行動しろ」と常日頃いっている。そして、自己完結であっても良いが人生には美学が必要だと思う。愚生の周りを見れば、命は永遠に続くと会社にしがみ付いている人があまりにも多い。

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2022年8月10日 (水)

岐阜県代表として甲子園行くべきなのか

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昨日の高校野球選手権第4日第4試合、岐阜商業は新型コロナの集団感染のため、前日にベンチ入りのメンバー10人を入れ替えて戦った。結果は予想通り県岐阜商1-10社高に完敗だった。先発した9人のうち3人はベンチ外の選手で、当日に合流したばかりの選手だった。三回までに8点を失う苦しい立ち上がりで、5投手が計10四球、守備も4失策と散々だった。打線も八回に1点を返すのがやっとだった。鍛治舎巧監督は、主力選手の大量離脱に「野球にならないんじゃないか、辞退しないといけないんじゃないか」とコーチらと2度話し合いの場を持ったという。しかし、療養中の選手たちの顔が浮かび「自分から幕を引いちゃいけない。メンバーをやりくりして戦い抜いた。」というが、岐阜県代表だということを忘れているようだ。正直言って、戦う前から負けるのが決まっている「噛ませ犬」のような戦力だ。そして、「療養中のメンバーに申し訳ない。なんとか勝って、また全員で野球をしたかった。療養中の選手からは、勝つと信じています。」というが、社(兵庫代表)がそんなに弱いチームだとでも思っていたのだろうか。まったく我田引水の自己陶酔としか思えない。フルメンバーが揃わないなら、岐阜県の準優勝校に出場を譲るとか、自ら戦える状態でないから辞退すべきだ。岐阜県代表として甲子園に恥をさらしにいったようなものだ。監督は「何も悪いことをしていないのにこんなことになって、残念で仕方がない。この悔しさを後輩がつないでくれると思う」と言う。しかし、コロナに感染した時点で甲子園出場資格を失っているとは思わないのだろうか。もしそうでなければ、高校野球大会の開催自体が時期的に問題だったとしか思えない。

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2022年8月 9日 (火)

半導体事業は漁業

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米半導体メーカー、エヌビディアは、5-7月(第2四半期)の売上高が同社の見通しを10億ドル(約1350億円)余り下回ることを明らかにした。エヌビディア製のアドインカードは、暗号資産(仮想通貨)のマイニング(採掘)業者が使用するシステムの重要な部分を占める。ビットコインの採掘などのGPU供給不足が一服したのだろうか。5-7月期業績の暫定ベースによると、売上高は約67億ドルと、従来見通しの81億ドルを下回った。発表を受け、同社株は6.3%安の177.93ドルで終了した。やはり、米国では新型コロナが常態化して、オフィス勤務に回帰する動きなどがパソコン購入の減少につながっている。これは、パソコン販売に依存する競合他社も同様だという。「プレイステーション」のソニーや「Xbox」を販売するマイクロソフトなど主要なゲーム関連企業の大半も売り上げ減少の見通しだ。ただ、エヌビディア5-7月のゲーム関連売上高は前期比44%減少というから大きい。しかし、データセンターで使用される半導体の売上高は、前年同期比61%増加と好調だった。愚生の若い頃は、日の丸半導体が絶好調だった時代だ。F社は情報処理部門・通信機器部門。半導体部門と大雑把にいって3部門に分かれていた。他部門のことは、別会社というくらいの関係で情報はなかった。ただ決算は一緒に纏められるため気になった。愚生の私見は、半導体部門は漁業だと思っていた。要するに、網を入れてみないと魚の数が分からないような感じだ。半導体需要は予想しがたく、オリンピックの開催年は需要好調だからというアノマリーで前年度に莫大な投資をした。そのため、予想が外れると、減価償却損で大赤字になった。事業と言うより博打をしている印象だった。その後、大赤字で部門長が子会社に追放となり、規模が縮小されて今に至っている。F社を俯瞰しても、黎明期を除けばろくな人材が社長を務めていない。そのせいもあって、役員など信用していないため隠れて新機種開発を行ったことも多かった。物事が分からない役員に口出しをされ、その説明をする手間を省くためだ。そういう活力は、F社幹部が阿保でも事業が伸びた一因だと思う。当時を振り返れば、今なら何回も会社を首になることを数多くやった気がする。楽しい時代だった気がする。

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2022年8月 8日 (月)

BSフジに『クイズ!脳ベルSHOW』

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昨日は日曜日。朝からMLBエンゼルスの試合や高校野球を楽しもうと思っていた。しかし、昨晩壊れてしまった部分入れ歯のせいなのだろうか、気分がすぐれない。先日、食中毒を患ったときに、「一に健康、二に健康、三・四は無くて、五にお金」だと痛感し肝に刻んだ。しかし、のど元過ぎれば熱さ忘れるという具合で、入れ歯も含めて体調が完璧でないと物事が暗く感じる。アスリートと呼ばれる人たちは、注目度がある分だけプレッシャーも大変なものだと同情する。人は良い時は贔屓にしてくれるが、落ち目になると目もくれない。BSフジに『クイズ!脳ベルSHOW』(クイズ・のうベルショー)という臭い番組がある。タイトルはノーベル賞をパロディにしたもので、これに脳の衰えに警鐘を鳴らすという触れ込みだ。出場するパネラーは原則として40歳以上の芸能・文化人限定というが、バラエティー番組にほぼ出演しない忘れられた俳優らの出場も頻繁にある。味方によっては、落ちぶれた昔の人気タレントや歌手・俳優を曝し者にした皮肉番組だ。出演者は、どういうつもりなのかは知らないが見ていて痛い番組だ。その番組に、愚生より少し若い女優の吉沢京子さんが出演していた。彼女は1967年、東宝『燃えろ!太陽』で酒井和歌子の妹役で映画デビューした。その後、テレビコマーシャルなどにも出演していた。愚生が中高生の頃は、少し太めの可愛いキャラで人気を博していた。しかし、『クイズ!脳ベルSHOW』の吉沢京子は、オーラもなく年老いた太ったおばさんが安物の服を着て出演していた。あまりにも変わり果てた、現在の自分の姿に気が付かないのだろうかと同情した。一度人気者になると、往年の自分を思い出してテレビ出演をしたいのだろうか。「老兵は死なず、消え去るのみ」という美学はないのだろうかと思う。愚生はサラリーマン時代、年老いても会社にしがみ付く肩書を持つ多くの先輩を目にしてきた。勢いのある時は偉そうなことを言っていたから、よけいに惨めに思えた。その轍を踏まずと、「後進に道を譲る」と早期退職した。50代半ばで退職したことで、自立して飯の糧にありつけたことを感謝している。ノーリスク・ノーリターンとは良く言ったものだ。

 

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2022年8月 6日 (土)

長い人生を考慮して頂きたい

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今日から第104回全国高校野球選手権大会が甲子園球場で開幕する。PCR検査で新型コロナウイルスの集団感染と判定された九州学院や県岐阜商、多数の体調不良者が出た九州国際大付など6校は開会式を欠席する。当初は各校の登録選手全員が参加する予定だったが、感染拡大防止のため、主将のみとなった。今夏の甲子園大会は2019年以来3年ぶりに観客の入場制限を設けずに行われる。新型コロナ第7波の到来もあり、愚生はこれでよいのかと疑問に思う。大会中もPCR検査を実施し、感染が疑われる選手が出た場合でも登録選手の変更が可能になるという。振り返れば、今の3年生は新型コロナ蔓延後の2020年春に入学した世代だ。運が悪いというか、可愛そうとしか言いようがない。この中で、球数制限は、1人の投手が投球できる球数は1週間500球以内というが、これでよいのだろうか。MLBでも一試合100球以内で中四日の登板だ。100球投げた投手の連投の禁止、及び珠数制限をもっと厳格にすべきではないか。そして、雨天で日程がずれる恐れがあるから、東広島市に完成する全天候型の芝生球場(日本ハムドーム)など使用すべきではないかと思う。今日からは、MLBより高校野球が愚生の一番の関心事だ。愚生の生れた故郷は古豪と言うが名ばかりの県立商業高校が出場する。北陸三県と言うが、福井や石川には強豪校が揃っている。一番文化水準が高いと自負する愚生の故郷は、スポーツは極めて弱い。小さい頃から愚生の母親など、野球ばかりしていると将来ろくな人物にはなれないとスポーツを軽視する傾向があった。そう刷り込まれて育った愚生は、反発もあって少年野球や部活を熱心にした。愚生の故郷は有名大学の進学率よい。しかし、そこで児童は力尽きたのだろうか、愚生が知る限りろくな人物が輩出されていない。人生は長いから、何処でブレークするかは分からない。若いうちに精神や体力をすり減らしてしまうと後半が持たないようだ。高校野球で活躍し、ドラフト上位指名された高校球児も、プロ野球に入って名前を聞かないうちに消えて行った人は多い。そう思うと、監督やコーチは、球児らの長い人生を考慮して指導して頂きたい。

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2022年8月 4日 (木)

4~5年前から徐々に明らかに

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ドル・円は、1ドル=140円を手前に円高に揺り返した。このまま円高かと思っていた。しかし、米供給管理協会(ISM)が3日発表した7月の非製造業総合指数(NMI)が予想に反して4カ月ぶりに上昇に転じた。この予想を上回る米国指標などを受けて、海外市場では134.55円までドル・円が上昇した。2日の安値130.40円から2日間で、4円を超える大幅な値動きとなっている。そもそも円安から円高への転換は、ペロシ米下院議長の台湾訪問と米中対立への警戒感からだったという。ドルを売買する理由は様々だろう。そして、その動きは米10年債利回りが2.85%台と、2日の2.51%から急速に切り返したのと同期している。そうであれば、為替は米10年債を見ていれば傾向が分かるのだろうか。今日のドル・円予想レンジは、132.50~135.00円というから、ずいぶんと広いレンジだ。外国株に投資していると、株価の変動より為替の動きの影響が大きいこともある。ところで、歴史的なコンピュータの利用形態の変遷は以下の通りだ。
(1)メインフレーム全盛期の集中処理
(2)分散システム(オープンシステム)の抬頭によるクライアント・サーバなどの分散処理
(3)インターネットに代表されるネットワーク中心の、新しい集中処理
(4)世界に分散したユーザーがサーバを意識せずサービスを受ける(クラウドコンピューティング)
愚生がF社に入社した頃は、(1)の全盛期でIBM360システムが世界を席巻していた。洗練されたIBM機器を見て、巨像に蟻が立ち向かう様だった。通信速度が遅かった時代のIBMのSNA(システム・ネットワーク・アーキテクチャー)に感嘆したものだった。愚生がネットワークシステムに関与したのはこの頃からだ。FNAと称したシステムは、IBMシステムのコピペに近いものだった。その後、IBMという大きく育った恐竜の動きが遅くなるにつれ、それから逃れようとオープンシステムが台頭してきた。マイクロソフトやサンマイクロシステムズなどの分散システム化だ。次に、マイクロソフトのWindowsOSにTcp/ip(インターネット・ソケット)が標準装備されたことで、一気にPC端末を介したインターネットが加速した。動きが遅い米軍主導で標準化されていたOSI(オープン・システム・インテグレーション)は、吹き飛ばされてしまった。その後に来たものがクラウドコンピューティングだ。こんなことは、愚生でなくともコンピューター・エンジニアなら15年前くらいから予見できた動きだ。そして恩恵を受ける勝ち組企業は、4~5年前から徐々に明らかになってきた。今後も通信速度がいっそう速くなるに従って、多種のクラウドサービスが出現するだろう。そして、同時にサービスを実現するために級数的に記憶容量が必要となる。自明なことを最近になって得意顔で言う株式評論家には呆れてしまう。

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2022年8月 3日 (水)

驕れる者久しからず

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メジャーリーグは日本時間83日午前7時にトレード期限を迎える。大谷翔平君の移籍話題で溢れていたため、その期限が迫るなか注目していた。各球団は次々にトレードを成立させており、エンゼルスはブランドン・マーシュ、先発ローテーションの一角、右腕ノア・シンダーガード投手(29)をフィリーズにトレードし、見返りにプロスペクト捕手のオホッピーを獲得した。移籍後すぐにエンゼルスの1位にランクインしたというから、エンゼルスには良いファーム選手がいなかったのだろう。エンゼルスの捕手スタッシイは貧打のため、将来の正捕手候補を手に入れたのだろう。シンダーガードの放出は分かるが、この日のアスレチックス戦の先発予定だった。誰が投げるのだろうか?キューバ出身のイグレシアスは、昨オフに4年総額5800万ドル(約77億円)で契約を延長したばかりだったが、これもブレーブスに交換要員として放出した。ブレーブスからは、38歳のベテラン右腕ジェシー・チャベス投手と26歳の若手右腕タッカー・デビッドソン投手がエンゼルスへ移籍する。随分と実績があり高給取りだった投手を放出したが、エンゼルスには投げる投手はいるのだろうか。45億円くらい高額選手の給料を削って、来期、大谷君の年棒に充てるのだろうか。ただでさえ、投手が不足しているのに高額だからと放出してよいものだろうか。彼らの成績がもう一つなのは、エンゼルスにいるからだろう。他球団に移れば、ノア・シンダーガードならもっと勝てる気がする。いずれにせよ、大谷君の仲良しのマーシュがいなくなったのは寂しい。ところで、株式取引アプリを運営する米ロビンフッド・マーケッツは、人員を23%削減する。業務のあらゆる面が人員整理の対象と言うから、不景気の極みだ。同社は4月にも約9%の人員削減している。株式取引ブームを追い風に20217月に新規株式公開を実施したが、その後アクティブユーザー数が急減するなど、事業が低迷している。昨年7月のIPO以降、同社の株式価値は約41になった。また、米メタ・プラットフォームズのザッカーバーグCEOは、従業員集会で自らが見通しを誤ったことを率直に認めた。ザッカーバーグは従業員からの質問に答え、人を積極的に雇い過ぎたという。パンデミック中で、ユーザーと売上高の大幅な伸びがこのまま続くという間違った想定をしたことが原因とのこと。愚生はフェイスブックの広告が多過ぎて飽きられたのが理由だと思うが・・・。不景気で、デジタル広告事業が減ったのは事実だろうが、ユーチューブを抱えるアルファベットはそれほど落ち込んではいない。メタは第2・四半期に売上高は上場以降初めて減少に転じ、第3・四半期も減収を予想している。フェイスブックやインスタグラムが衰退期に突入したのかもしれない。驕れる者久しからず、ただ春の夜の夢のごとし。

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2022年8月 2日 (火)

勝てないエンゼルスに長居は無用

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ユーチューブでは、エンゼルスの大谷翔平君のトレード話で持ちきりだ。トレード締め切り時間が米東部時間の2日午後6時(同3日午前7時)に迫るからだ。ネビン監督代行は大谷の次回登板が3日になることを発表したが、米記者から「大谷のトレードはないということか」と質問が飛んだ。これについて、ネビン監督代行は「自分は蚊帳の外だ」そうだ。監督の権限は、MLBではずいぶんと限られているのだと痛感する。米国メディアもいろいろとトレードについてコメントするが、日本の取材もしないユーチューバー連中も受け狙いで聞きかじりの動画をアップしている。生活のためなのだろうが、彼等に正業があるのかと疑いたくなる。その中には、鼻つまりで発音が聞き苦しい酷い内容のものもある。ところで、大谷君本人はメジャーの移籍について「残りたいかどうかというより、やることをやるしかない。」といたって冷静だ。愚生の意見だが、大谷君は高校生時代からワールドシリーズ優勝と言う目標を掲げていた。そう考えれば、いくら好きな球団だと言っても、お金に執着心もないからエンゼルスには残らないと思う。勝てないチームで時間を浪費したくはないだろう。晩年、イチローもそれに気が付いてヤンキーズに移籍した。しかし、単打の老いた外野選手は、守備要因やベンチを温める機会が多かった。そして、優勝もしないでヤンキーズを追い出された。大谷君には、その二の舞いになって欲しくない。日本人選手で、ワールドシリーズで出場登録され、優勝したのは過去8人いる。伊良部(ヤンキース)井口(ホワイトソックス)田口(カージナルス・フィリーズ)松坂、岡島、上原、田沢(レッドソックス)松井秀(ヤンキース)がいる。また、決定戦までいったチームに松井稼頭央(ロッキーズ)がいる。勝負の世界で、一度も優勝経験かそれに近い感激を味合わないことは空しい。勝負ごとだから、勝つためにすべてのことがある。過程ではなく、結果が必要な世界だ。いずれにせよ、お金の問題でないなら大谷君が勝てないエンゼルスに長居は無用だろう。

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2022年8月 1日 (月)

郊外の中古マンション価格が高騰

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国土交通省が公表している最新(令和4年2月28日公表)の不動産価格指数の資料によると、マンションの価格は右肩上がりで高騰し続けている。首都圏における中古マンション価格の推移(坪単価を70㎡に換算)は、2016年から2022年の6年の間に、1,000万円以上も価格が高騰した。どうも、首都圏・東京23区の新築マンションが同時期に1,000万円近く高騰していることに同期しているようだ。マンション価格の高騰は、原因の1つは住宅ローン金利が安いことだ。そもそも住宅ローンの金利は短期プライムレートによって決まる。プライムレートとは、企業に対して融資を行う際の優遇金利のことだ。愚生は今も思いだすが、短期プライムレートが土地バブルの1990年(平成2年)には8.25%にまで上っていた。それが、今は1.1%にまで下がっている。最安値で住宅購入資金を調達しようと探せば、キャンペーンで変動金利0.289%でも借りられる。また、自己資金10%以上であれば、固定金利フラット35Sで1.06%という超低金利だ。短期プライムレートに連動して住宅ローン金利は変動する。平成初期に比べて金利が非常に安いからマンション価格の高騰を招いた。愚生は異常に上がった価格は必ず下がると高を括っていた。しかし、マンション価格高騰はすぐには終わらない見込みだ。一番の要因は、近年の新築マンションは富裕層をターゲットにした高級億ションしか建設しないからだ。新築高級マンションを海外投資家や富裕層が相続対策のために買うため、販売価格の高騰は問題にならない。一方、備品や物流の高騰で低中所得層向けに販売するような、5000万円以下の新築マンションは儲からないから建設されていない。日本全体の平均世帯年収における中央値は437万円だ。子供がいる世帯の平均値でも平均600~700万円くらいだ。1988年前後土地バブル期でも、年収の3~5倍だったと思う。いくら金利が安いと言っても、元本は返済の義務があるから、借り過ぎは身を亡ぼす。また、バブル期でも住宅ローン金利の利息控除があったため、実質金利は今と大きく変わらないと思う。テレワーク勤務といっても、月に数日は出勤しなければならない。そう考えれば、ある程度広くて通勤に便利な(徒歩7分以内程度)マンションが求められる。東京都内や首都圏と限定しなくとも新幹線通勤が可能な駅近なら問題はない。都内では、新耐震基準70㎡程度の中古マンションは5000万円以下では購入できない。賃貸住宅で住んでみたい町というアンケートで、神奈川県小田急線の「本厚木駅」がトップだった。新宿から特急電車で最速で41分だ。そして、ロマンスカーに乗れば確実に座ることができる。都内と言っても新宿-浅草間は乗り換え込みで25分も必要だ。乗り換えなしの一本の方が便利だと考えれば、新宿-町田(30分)新宿-海老名(38分)とマンションが安い郊外でも駅近なら条件に合う。その結果、池に小石を投げて輪を描くように郊外の中古マンション価格が高騰してきた。ただ、いくら上昇しても、年収が上昇しない現状では4000万円以上の物件は、なかなか売れない気がする。

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