BSフジに『クイズ!脳ベルSHOW』
昨日は日曜日。朝からMLBエンゼルスの試合や高校野球を楽しもうと思っていた。しかし、昨晩壊れてしまった部分入れ歯のせいなのだろうか、気分がすぐれない。先日、食中毒を患ったときに、「一に健康、二に健康、三・四は無くて、五にお金」だと痛感し肝に刻んだ。しかし、のど元過ぎれば熱さ忘れるという具合で、入れ歯も含めて体調が完璧でないと物事が暗く感じる。アスリートと呼ばれる人たちは、注目度がある分だけプレッシャーも大変なものだと同情する。人は良い時は贔屓にしてくれるが、落ち目になると目もくれない。BSフジに『クイズ!脳ベルSHOW』(クイズ・のうベルショー)という臭い番組がある。タイトルはノーベル賞をパロディにしたもので、これに脳の衰えに警鐘を鳴らすという触れ込みだ。出場するパネラーは原則として40歳以上の芸能・文化人限定というが、バラエティー番組にほぼ出演しない忘れられた俳優らの出場も頻繁にある。味方によっては、落ちぶれた昔の人気タレントや歌手・俳優を曝し者にした皮肉番組だ。出演者は、どういうつもりなのかは知らないが見ていて痛い番組だ。その番組に、愚生より少し若い女優の吉沢京子さんが出演していた。彼女は1967年、東宝『燃えろ!太陽』で酒井和歌子の妹役で映画デビューした。その後、テレビコマーシャルなどにも出演していた。愚生が中高生の頃は、少し太めの可愛いキャラで人気を博していた。しかし、『クイズ!脳ベルSHOW』の吉沢京子は、オーラもなく年老いた太ったおばさんが安物の服を着て出演していた。あまりにも変わり果てた、現在の自分の姿に気が付かないのだろうかと同情した。一度人気者になると、往年の自分を思い出してテレビ出演をしたいのだろうか。「老兵は死なず、消え去るのみ」という美学はないのだろうかと思う。愚生はサラリーマン時代、年老いても会社にしがみ付く肩書を持つ多くの先輩を目にしてきた。勢いのある時は偉そうなことを言っていたから、よけいに惨めに思えた。その轍を踏まずと、「後進に道を譲る」と早期退職した。50代半ばで退職したことで、自立して飯の糧にありつけたことを感謝している。ノーリスク・ノーリターンとは良く言ったものだ。
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