半導体事業は漁業
米半導体メーカー、エヌビディアは、5-7月(第2四半期)の売上高が同社の見通しを10億ドル(約1350億円)余り下回ることを明らかにした。エヌビディア製のアドインカードは、暗号資産(仮想通貨)のマイニング(採掘)業者が使用するシステムの重要な部分を占める。ビットコインの採掘などのGPU供給不足が一服したのだろうか。5-7月期業績の暫定ベースによると、売上高は約67億ドルと、従来見通しの81億ドルを下回った。発表を受け、同社株は6.3%安の177.93ドルで終了した。やはり、米国では新型コロナが常態化して、オフィス勤務に回帰する動きなどがパソコン購入の減少につながっている。これは、パソコン販売に依存する競合他社も同様だという。「プレイステーション」のソニーや「Xbox」を販売するマイクロソフトなど主要なゲーム関連企業の大半も売り上げ減少の見通しだ。ただ、エヌビディア5-7月のゲーム関連売上高は前期比44%減少というから大きい。しかし、データセンターで使用される半導体の売上高は、前年同期比61%増加と好調だった。愚生の若い頃は、日の丸半導体が絶好調だった時代だ。F社は情報処理部門・通信機器部門。半導体部門と大雑把にいって3部門に分かれていた。他部門のことは、別会社というくらいの関係で情報はなかった。ただ決算は一緒に纏められるため気になった。愚生の私見は、半導体部門は漁業だと思っていた。要するに、網を入れてみないと魚の数が分からないような感じだ。半導体需要は予想しがたく、オリンピックの開催年は需要好調だからというアノマリーで前年度に莫大な投資をした。そのため、予想が外れると、減価償却損で大赤字になった。事業と言うより博打をしている印象だった。その後、大赤字で部門長が子会社に追放となり、規模が縮小されて今に至っている。F社を俯瞰しても、黎明期を除けばろくな人材が社長を務めていない。そのせいもあって、役員など信用していないため隠れて新機種開発を行ったことも多かった。物事が分からない役員に口出しをされ、その説明をする手間を省くためだ。そういう活力は、F社幹部が阿保でも事業が伸びた一因だと思う。当時を振り返れば、今なら何回も会社を首になることを数多くやった気がする。楽しい時代だった気がする。
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