佐藤天彦九段がマスクで反則負け
将棋で三期連続名人の実績を持つ佐藤天彦九段が対局でマスク不着用による反則負けを喫した。どうでもよい棋戦ならわかるが、A級順位戦というから大問題になった。午前10時から永瀬拓矢王座と対戦した佐藤九段は、局面が大詰めに入った午後11時過ぎ、マスクを外して約1時間指し続けたという。日本将棋連盟は、新型コロナ感染防止策として臨時対局規定を制定した。それによると、マスク着用はこれまで推奨にとどめられていた。しかし、曖昧な規制は、対局相手が長時間マスクを外すことがあった。これをきっかけに連盟はマスク着用を義務化した。ただ、健康上の理由がある場合の除外は認められていた。この日は佐藤九段がマスクを外して約30分後に、対局相手の永瀬王座が関係者に指摘した。連絡を受けた連盟の理事が会長と協議し、最終的には反則負けが決まった。対局が中断され、別室で判定を告げられた佐藤九段は驚きの表情で、「注意」や「警告」などがなかったと主張した。理事からは注意義務はないからと佐藤九段の異議退けた。反則負けとなった佐藤九段は納得いかない様子で帰途に就いたという。納得がいかないと言っても規則だから、反則負けは当然だろう。マスクをしながらの対局は辛いものがある。しかし、感染者が爆発的に増えた2月に決まったというから佐藤九段がしらなかったはずはない。二歩や打ち歩詰めと同じで、ルールという決まりだからしょうがない。その決まりが正しいかどうかは、別の場で議論すべきことだ。佐藤天彦九段には気の毒なような気はするが、名人を三期も務めていたのなら不徳の致すところと思われてもしょうがない。規則は厳格に遂行されなければ、将棋連盟全体の統制が取れない。ただ、愚生の個人的意見としては、お互いの了解があればマスク着用の強制はすべきではないと考える。毎日、愚生は犬の散歩に行く。外ではマスク着用は義務でないと言われても、周りの目があるから着用している。専門家でもない尾身氏の中途半端な提言は引っ込めて、外ではマスク着用は禁止としていただきたい。また、室内でも効果がはっきりしないマスクの着用義務を止めて頂きたいと思う。
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