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2022年10月26日 (水)

為替が安定してくれば成長率は復活

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昨日25日、米マイクロソフトが発表した2022年7~9月期決算は、売上高が前年同期比11%増の501億2200万ドル(約7兆4200億円)だった。市場予想を上回ったものの、伸び率は過去5年間で最も低い水準だった。クラウドサービスは堅調だったが、パソコン関連が減速し、円やユーロに対するドル高も逆風となった。売上高は会社予想(492億〜502億ドル)の範囲内で、7月時点で予測していた2桁成長を維持した。アナリスト予想(496億ドル)も上回り、企業向けビジネス全般で引き続き堅調だった。ただ、前年同期にあった資産移転に伴うテクニカルな税効果がなくなり、純利益は14%減の175億5600万ドルだった。部門別では、クラウドコンピューティング基盤「Azureアジュール」などの売上高が前年同期比で35%増えた。すべてのクラウドサービスをまとめた売上高は24%増の257億ドルとなり、全体の5割を超えてきた。マイクロソフトの売上高のうち5割近くを米国外が占めるため、ドル高での為替差損の逆風は大きい。日本や欧州での収益がドル換算値で目減りしている。ドル高の影響がなければ、アジュールの売り上げは前年同期比で42%のプラスだったというから、順調な伸びだろう。愚生には、時間外で▲7%近くもマインクラフトの株価が下げる要因は見当たらない。マイクロソフトにとって、世界的なPC需要の停滞で「ウィンドウズ」の販売額は15%減少。ゲームコンテンツ事業も3%の減収となったというがクラウドサービスが収益の柱になってきたため、影響は軽微だと思う。愚生は好決算だと思うが、決算の評価の仕方はそれぞれだと思う。サティア・ナデラCEOは景気後退に備えて、経費の抑制を進めるという。10〜12月期の売上高予想は523億〜533億ドルと、前年同期比で1~3%増のプラスにとどまる。マイクロソフトは法人向けクラウド等で業績を伸ばしたが、同アジュールの売上増予測40%に対しドル高の影響で35%増にとどまったのが痛かった。しかし、ドルの対通貨為替が安定してくれば、成長率は復活するだろう。今回のことで株価回復は半年位遅れるかもしれない。「人の行く裏に道あり花の山」と忍の一字だ。

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