円買い介入に意味はあるのだろうか。
10月に入る以前から、愚生が通うスーパーでは商品の値上げが散見された。今月に入って、さらに加速するようだ。物価高の原因には、やはり円安も一因なのだろう。先月22日午後、財務省はドル売り・円買い介入を実施した。円買い介入としては1998年6月以来、24年ぶりとなる。円高介入はよくあったが、円安介入は珍しい。介入を受けて145円後半から140円前半まで5円超の下落となったが、今は144円台まで戻している。これまで、円介入の時も、円売り介入の時も相場の動きを止めたことはない。特に円安介入は、やっかいで外貨準備高が枯渇したら終わりだ。そうした意味では、今回の円買い介入に意味はあるのだろうか。円買い介入を行ってもすぐに円は売り戻された。アナリストの中には、多額の外貨準備を取り崩して効果が限定的であれば、投機筋によるアタックが始まり、通貨危機につながってしまうリスクも指摘する。多額の介入は、米国債を売却して資金を捻出する必要がある。これは米国との関係上、問題になる行為だ。やはり、解決策としては、外国人観光客や投資家に大挙して来日してもらい、弱くなった円を買ってもらうのが一番だろう。愚生もこの機に便乗して、義母のお見舞いを口実に温泉にでも行こうかと思う。ところで、キヤノンは宇都宮市に半導体装置の新工場を建設する。増産するのは半導体の中核工程である回路形成に使う露光装置で、低コストで先端の微細回路を形成できる次世代装置も開発し生産する。キヤノン工場の前には来年運営される宇都宮LRTの線路も敷設され、工場周辺の通勤は非常に環境が整ってきた。今回の露光装置は半導体の回路形成に不可欠な中核技術だ。キヤノンはこれまでも宇都宮事業所で半導体露光装置を生産してきた。今後、宇都宮事業所内の約7万平方メートルの空き地に21年ぶりに半導体露光装置の新工場を建設するという。建屋の建設費用と生産設備を含めた総投資額は500億円半ばとみられ、2023年中に着工する。今回の新工場建設で生産能力を2倍近くまで高まる。キヤノンの露光装置の世界シェアは台数ベースで3割と、6割を占めるオランダのASMLに次ぐ2位。既存のキヤノンの事業は、インクジェットプリンターや複写機、一眼カメラと先々の斜陽製品が多い。今後の成長が見込まれる医療や半導体と言ったところに、資源をつぎ込みたいのだろう。
| 固定リンク
「日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事
- ブログを再開しました。(2023.11.18)
- 浄粒善行はtwitterに移行しました。@jyohryu(2023.04.27)
- 今日でブログを終了します。(2023.04.14)
- N党の混乱に思う(2023.04.13)
- 不倫の無能男な現職知事(2023.04.10)
コメント