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2022年10月14日 (金)

株屋の講釈にはついていけない

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昨日公表された米消費者物価指数(CPI)の上昇率は9月も市場の予想を上回った。どうも、12月まで0.75%の利上げを続けるとの見方で、このままでは政策金利が5%を上回る可能性も高まった。今回のCPIで主要な経済指標も出そろったため、0.75%の利上げ幅が確実視されている。やはり、インフレの加速は新型コロナウイルス禍やロシアによるウクライナ侵攻などが背景にあるようだ。このCPIの発表を受け13日のニューヨーク株式市場は、ダウ平均株価の終値は前日比8827.87ドル高と反発して3万38.72ドルで引けた。約1週間ぶりに3万ドル台を回復した。なぜなのだろうか。昨日の市場は、CPIの上昇率が市場予想を上回ったことから、インフレへの懸念が強まり、株価は一時500ドル以上下落し、2020年11月以来、約2年ぶりの水準に低下した。その後、値下がりした株を買い戻す動きが強まり、株価は上昇に転じた。その買戻しの理由とは、米国のインフレは間もなくピークに達するとの見方が上昇を後押ししたという。何かわけのわからない非論理的な後付け講釈だ。結局、これまでCPIの発表が大きなイベントだと言っておきながら、株価は勝手に上下に振れた。愚生に言わせれば、買いたい奴が株を買って、売りたい連中が売っただけだ。愚生自身は、CPIが予想より高ければ、インフレ加速で金利上昇→株価下落だと思っていた。ところが、今回のCPIで金利上昇を織り込んだから株価は上昇だという。株屋の講釈には、とてもついていけない気がする。愚生は、株価は基本的に企業のファンダメンタルに依存すると思う。短期はともかく、長期的に成長を伴ってキャシュリッチな企業の株が高くなるはずだ。そう考えれば、株式投資は一喜一憂することは禁物だ。やはり、「相場師は孤独を愛す」というように周りに流されない心構えが重要だ。

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