老いた身の一番の不幸は孤独
日野原重明さん(聖路加国際病院名誉院長)は、「死ぬ前の百日間がその人の幸福度を量る」と言ったと母から聞いたことがある。もう何十年もまえの話だから、そのこと自体が事実かどうかは知らない。そう思って、お袋の特養での百日間を振り返れば本人の思いとは違っていただろう。愚生から見て、母は良い人だったが、決して周りの人からは好かれていなかった。自分勝手で、口が軽く、金銭感覚もどんぶり勘定だった。ただ、生れがよかったせいで気前は良く、自己中心的ではあったが人には親切だった。そういうこともあって、愚生は未だに母の写真をパソコンのそばに置いている。愚生以外は、誰一人顧みることはないから気の毒な気もする。本人の希望とは随分かけ離れた状況だと思う。しかし、長短の違いはあるだろうが、いずれどの人も時がたてば、そうなるのだろう。愚兄も先祖の写真などは、すべて捨てただろうから記憶に残る以外の物はない。ところで、百日間の話をネットで調べてみても出てこない。日野原重明さんは、数多くの名言というか箴言を残されている。その中に、「心の良い習慣というのは表情やしぐさにあらわれる。人の顔つきも習慣なのです。」というのがあった。そういえば、政治家の連中はどれを見ても悪相に見える。なるほどと感心させられる。また「老いた身の一番の不幸は孤独であり、積極的に生きる方向と目標がともに定かでないことである。この孤独は、老いた人間を悲しく沈没させてしまう。」というのもあった。愚生の母を含めて多くの老人は、こう思いながら老後を暮らしていたのだろう。パソコンの前で綴っていると、ペットのチワワがクンクンと哀れっぽく鳴き出した。カミさんが帰ってきたようだ。犬も費用対効果を考えて行動するようだ。
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