人は老いに従うことのみ
昨日、米連邦準備制度理事会(FRB)は政策金利を4回連続で75ベーシスポイント引き上げると発表した。発表後、株価は当初上昇した。ところが、パウエル議長が会談後の記者会見で、近い将来の政策転換の考えに反論し、利上げの一時停止について考えるのは時期尚早だと主張した。それがきっかけとなって、米国市場の株価が暴落した。投資家は、金融政策の緩和の可能性に関する中央銀行からのシグナルを期待していたからだ。パウエル議長はインフレ率と人件費が依然上昇しているため、今すぐに方針転換する考えはないと言った。パウエルの一言で株価は暴落したが、彼の言質を捉えて株を売り浴びせたという感もある。キャシュリッチな企業にとって、金利上昇などは大きな影響はないはずだ。企業業績などは一朝一夕に変化するほど過敏なものではない。そう考えて、愚生は短絡的な目は持たないように自分を諭している。ところで、愚生は若い頃から株式投資をしてきた。実感として、労多くて益は少ないというのが実績だ。若い頃は、クレージーキャッツの歌詞の中にあるように、株で儲けて・・・大金持を夢見た。しかし、挫折を繰り返しているうちに、終活という歳になった。いつまでも生きられるわけではないから、金を使うことも重要だと思うようになった。愚生自身、それほど大した能力を持っているとは思っていなかったため、今の人生にはある程度満足している。というか、身の丈に合わない望みは持ち合わせていなかったというのが真実だろう。ただ、欠けたるものは多いが、日々の努力は怠らなかったという自負はある。最近、「調べてみれば」というフジテレビの特集がある。その中で、年金問題や万引きなどを特集していた。年金問題と一口に言うが、それぞれ事情があり、自業自得と言いきれない場合もあることがわかる。愚生の友人を見渡しても、年老いてから羨ましいと妬むほどよい思いをしている人はいない。人は老いに従うことのみによって、老いを自分のものにすることができると言う。代替わりは、生物が進化の過程だ。逆らうことができない事実だ。
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