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2022年11月10日 (木)

アップル株は売り

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橋幸夫の歌をかけながらブログを書いていると、「あの娘と僕」という曲が流れた。愚生には懐かしく思い出に残る曲だ。少年野球の地区大会の決勝戦で負けた後の茶話会で歌ったからだ。今から思えば、子供のくせにずいぶんと生意気な唄を歌っていたものだ。少年野球の思いでは活躍したより、エラーした記憶ばかり残る。苦々しいものばかりだが、この時だけは敗戦濃厚な状況から好走塁で逆転し、決勝戦にまでつなげた。今の時代で、この試合を鮮明に覚えているのは愚生くらいだろう。ところで、昨日のユーチューブ番組にR証券のI氏と現役ファンドマネージャーのN氏が出演していた。I氏の分析はデータに基づいていて傾聴に値する。ただし、小野薬品の免疫チェックポイント阻害薬ではずいぶんと損をさせられた。もちろん、I氏の分析がまちがったわけではないが・・・・。I氏が半導体関連企業の分析の説明後に、N氏は投資株について意見を求めていた。それは、アップル株がなぜ強いのかと言うことだった。N氏はアップル株を評価していないとの寸評だった。おもしろかったのは、N氏はウォーレン・バフェットが買っている。そして、自社株買いをするからではと畳みかけた。たぶん、N氏はアップル株に投資しているのだろうと思った。それに対して、I氏は株が上がるのは機関投資家が買うからだという。自分はアップルを評価しないから、絶対に買わないと涼しい顔で答えた。N氏は納得がいかないので、儲かっている株だと食い下がる。それに対して、アップルはiphoneが売れているからだと淡々という。このやり取りを見ていて、愚生は笑ってしまった。I氏が言いたいのは、将来性がないから買わないといっているのであって、今は儲かっていることは誰でも知っている。現役ファンドマネージャーという肩書の人物は、技術分析や将来システムにたいする予見など全く知見がないのだと知った。そして、ずいぶんと軽い知識で投資しているのだと驚かされた。スマホが移動通信携帯端末機として世の中を席巻したことは事実だ。インターネットの普及で、スマホは何かにとって代わった。市場から消えたものに、コンデジという小型カメラがある。かなり高価な解像度の中型カメラも消えたかもしれない。ガラケーと呼ばれる携帯電話もなくなった。通信速度の高速化も手伝って、動画配信の受像機にもなった。その結果、CDやDVDを扱うレンタルビデオ店が激減した。情報端末としての入出力機能もあるから、パソコンの役割もずいぶんと減った。今後、発展性が無く一人一台持つ環境の成熟市場になれば価格競争しかない。価格競争は利益の低下をもたらす。実際、アンドロイド端末のスマホは乗り換えキャンペーンでは1円で売られている。事実、愚生とカミさんは、4円で4台のスマホを買った。スマホの機能に新しく追加されるハード的なものは、通信速度とメモリ容量くらいだろう。Iモードなども吸収されてしまったが、音楽プレーヤーやウエブ端末、メール受機能、カメラ機能、テレビ、動画再生機、オンライン購入端末、時計、電子財布、羅針盤、地図、カーナビ・・とほとんどの機能を飲み込んでしまった。東テレのキャスターがコロナ感染の収まりで、クラウド化が減ったというコメントを出していた。クラウドは移動通信端末携帯とセットで、アプリケーションの増加に伴ってどんどん膨らんでいくだろう。クラウドは、発電所を作るのと同様で、規模が大きくないと効率が悪くコスト競争に勝てないため数社の寡占状態になる。半導体企業と同様だ。一方、スマホもカメラ機能や速度に多くを求めなければ価格は毎年下がる。スマホと言っても中身は半導体だ。半導体は級数的に集積が高まるから、印刷物と同様に量産効果で価格が下がる。インドなどの参入メーカーは、機能限定の著しく低価格のスマホを出すだろう。普及して紙と鉛筆扱いのスマホに大金を払う人は少ない。今のままなら、将来のアップル株に期待は持てない。そういう見解は、情報産業に多少の知見があれば分かりそうなものだ。

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