マイクロソフトは最強の銘柄?
現役ファンドマネージャー石原順氏は、マイクロソフト (Microsoft Corporation NASDAQ:MSFT)を最強の銘柄だと言う。愚生自身は、石原氏が言ったからとこの銘柄に注目するわけではないが・・・。長期保有の大方の株主は、この株のリターンにおおむね満足していると思う。ただ、最近の株価は特に好調とは言えず、前四半期の株価は▲15%下落している。しかし、過去5年間のリターンを見ればまた違った側面がある。それは、その期間に△180%のリターンがあったからだ。短期的な外部要因の影響はあるが、株価が長期的なプラストレンドを継続するには、最終的にはその企業の業績だと考える。そうは言っても、昨今の下落を考えると、最近購入した人にはいくらか同情する。俯瞰して、過去5年間の基礎となるファンダメンタルズを評価し株主利益考えてみる。市場は短期的には人気投票だが、長期的には計量機だとも言える。企業に対する評価がどのように変化したかは、1株あたりの利益(EPS)の比較だ。マイクロソフトは年間△22%の1株当たり利益を出した。このEPS成長率は、株価の年間平均上昇率△23%に非常に近い値だ。これは、同社に対する投資家の評価が大きく変わっていないことを示す。実際、株価はEPSに同期する。現在の株主がこの先に儲かるかどうかは、将来の利益による。投資収益率を見るときは、総株主収益率(TSR)と株価収益率の違いを考慮する。TSRには、配当金が再投資されるという仮定に基づいて、配当金とともに、割引された資本調達の価値が組み込まれる。TSRは、配当を支払う株式のより完全な全体像を示す。マイクロソフトの場合、過去5年間のTSRは△198%。これは、株価リターンを上回っている。マイクロソフトの株主は株価下落で年間に▲28%減少した(配当を含めても)。これは市場全体の▲21%の下落よりも悪い。しかし、長期保有の株主は5年間で年間△24%の利益を上げている。この先のことは分からないが、今回アジュール部門の伸びが、鈍化して株価下落したという。その影響は、あるにしても、業績そのものは全体で予想を上回った。売上高成長率は前年同期比△10.6%。為替要因を除くと△15%弱だ。純利益は176億ドル。アジュールは引き続き絶好調で、売上高は前年同期比△35%と伸びている。為替要因を除くと実に△42%と従来の伸びと同様だ。黎明期から情報産業を知る愚生は、ストレージの伸びは何時の時代でも予想を上回ってきた。これからもそうだという確証はないが、伸びる方に賭けるつもりだ。要するに、クラウドサービスを提供するガリバー企業は、今後もキャッシュフローを潤沢に引き寄せると予測する。取らぬ狸の皮算用かもしれないが・・・。
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