モーレツ社員以外は首を切る
米ツイッターを買収した米起業家のイーロン・マスクは、同社の従業員らに長時間の猛烈な労働を受け入れるか、退職するかの選択を迫っているという。メールのなかでツイッターが成功するためには、長時間、猛烈に働くことが必要だという。つまり、モーレツ社員以外は首を切るという意味なのだろう。約半世紀前、愚生がF社に入社した頃の労働環境のようだ。もちろん日本は労働協約があるから、そんな乱暴なことは通らない。しかし、いつのまにか不満を言う従業員は退職していった。多くの有能な人材が去って行ったが、それでも支障がなかった。黎明期のコンピューター企業は、国内でIBMとの死闘をしていた。巨像に蟻が戦いを挑むようなものだったからだ。また、国内市場ではZ作戦というのもあった。N(NEC)を倒せばZになるという意味だった。イーロン・マスクは、ツイッターに残ることを希望する従業員はメールに埋め込まれたリンクから「はい」を選択するよう求めている。期日までに「はい」と答えなかった従業員は退職という意思だ。イーロン・マスクは、ずいぶんせっかちな人物だと呆れる。また、ツイッターはソフトウエアとサーバーの会社であると指摘する。つまり、優れたコードを書くエンジニアだけが必要だと説く。ツイッターでは、彼自身がマーケティングや営業など受け持つという意味なのだろうか。イーロン・マスクはツイッターの買収取引を完了させた1週間後に、従業員数の約半数をレイオフした。今回は、従業員数を一段と絞り込んで収益を改善する狙いだ。時流に逆行する強引な経営手法だ。起業家は常にリスクと向かい合っているから、多少の事では動じない。しかし、一般的なサラリーマンにはきつい要求だ。ところで、楽天の決算は酷い内容だった。上期の移動通信部門の営業利益は▲3800億円の赤字だ。みずほ証券に楽天証券の株を「五分の一」800億円で売却した。つまり、上期の移動通信部門の損は、楽天証券の企業価値とほぼ同等だ。移動通信部門の赤字の垂れ流しは、本体のEC部門でも長期には持ち堪えられないだろう。早期撤退以外に、楽天の生き残る道はない気がする。
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