株式投資の基本
株式投資の解説者と言うか、アナリストは短期的な視点でしか解説しない。株式投資の基本は、企業が資本を事業に投資し、その資本から得られる収益を還元し利益を得ることだ。そう考えれば、優れたビジネスモデルと収益性の高い再投資の機会が豊富な企業に投資すべきだ。難かしのは、それを見極める眼力と言うか知見がなくてはできない。例えば、マイクロソフト(MSFT )について考察してみる。ROCEとは、企業がその事業で使用する資本から生み出すことができる税引き前利益の額だ。マイクロソフトのこのメトリックを計算するには、次の式で表される。
使用資本利益率=利息および税引き前利益(EBIT)÷(総資産 - 流動負債)
0.31=850億米ドル÷(3600 億米ドル-870億米ドル)(2022年9月までの過去12か月).
したがって、マイクロソフトのROCEは31%だ。これは同様他社の平均10%を上回っている。マイクロソフトは、過去5年間で、使用資本利益率は31%に上昇した。投資された資本の1ドルあたりの収益が増えており、それに加えて、現在 38% の剰余金がある。これは、自社株買いなど、資本を内部的に投資することも可能だ。マイクロソフトの過去5年間の株価のパフォーマンスは非常に良好であるが、これが継続できるかが課題となる。
ところで、米ツイッターを買収したイーロン・マスクが同社の経営再建に向けて大規模なレイオフ(一時解雇)に踏み切ることが明らかになった。世界の従業員数の約5割にあたる4000人規模というからすさましい。従業員宛ての電子メールのなかで「会社を健全な軌道に乗せるため、我々はグローバルな従業員数を減らすという難しいプロセスを踏むことになる」と通知したという。日本と違い、従業員の解雇が簡単にできるから、米国では首がいくらあっても足らない。ツイッターは、偽ニュース対策などの投稿管理部門を中心に積極的な採用を続けたため、5年前の2.1倍にひとが増えた。今回のレイオフで、元に戻すため半分に縮小するという。期近の決算では増加する人件費などのコストをまかなえず3四半期ぶりに最終赤字になった。大規模な人員削減によって収支を改善し、利払い負担などに備える狙いという。上手くいけばよいのだが・・・・。
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