新年をむかえて
今日から令和五年となる。お袋が40歳代だった時に、人生が走馬灯のようだと言っていた。戦前生まれの彼女には、愚生が知らない戦争体験などもあるから伺い知れない年月なのだろう。愚生が小さい頃に正月といえば、家には日本国旗を掲げてよそ行きの服を着せてもらった。まだ、戦前だった頃のなごりがあったのだろうか。愚生が中学生時代は、もうそのような風習はなくなった。終戦から約二十年経て、日本もすっかり戦前色が薄れてきたのだろう。戦後二十年代生まれの愚生にとっては、平成もつい最近のことのようにしか思えない。第一次や第二次時オイルショック、1980年後半の土地バブルも体験してきた。今から思えば、つい最近の事のようにも思える。中学生時代に学校で「少年老い易く学成り難し・・」という漢詩を覚えさせられたが、今はつくづく共感したい気分だ。自分の人生を顧みた場合、艱難辛苦という時もあったが、お天道様が愚生を照らしてくれた日々もあった。山あり谷ありの人生だったとは思うが、愚生自身はこれに満足している。ただ、長生きして思うことだが、物事は自分の思うようには動かない。当然のことだが、それを納得して受け入れるしかないこともある。人が生前に築いた物といっても、向こう側には持ってはいけないし、時が過ぎれば忘れ去られる。存在したこと自体が記録や記憶に残らなくなるだろう。なにか寂しい気持ちにはなるが、過去の多くの人たちもそうだった。愚生の両親であっても、写真を飾って毎日思いだすのは愚生だけしかいないのは寂しい。また、愚生は亡くなったペットだった犬や猫の写真も部室に飾っている。飼い主として至らなかった自分の償いとして、今飼っているチワワには最愛の情を示している。今日からの一年もあっという間なのだろう。老いるという事を実感させられる。
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