悔いがない人生
昨日は愚生の誕生日だった。子供の頃は、誕生日といえばお祝いしてもらって嬉しいものだった。しかし、終活に足を踏み込んだこの頃は、あと何年生きられるかと思いに耽る。10年くらい寿命があったとしても、自由に旅行ができるのは5年間くらいだろう。また、旅行会社が企画する小旅行などは、参加者と同じ行程で楽しめるかはもう怪しい。そう考えると、自分の最後に残された時間は大切にしなければいけない。そして、これまで同様に晩節を汚してはならないと痛感する。ロッテの大投手だった村田兆治さんは、自宅からの出火で床に座ったまま一酸化炭素中毒で死亡した。これには伏線があって、村田さんは羽田空港の保安検査場で女性検査員の肩を手で押したとして暴行容疑で現行犯逮捕されていたからだ。遺書はないが、謝れば済むものを、意地を張った挙句の自殺だった気がする。晩節といっても、村田英雄が歌う「人生劇場」の「俺も生きたや仁吉のように義理と人情のこの世界」との一節のような気構えはない。愚生としては、平々凡々とした過ごし方で老いれば十分だと思っている。体の自由が利かなくなった最期は過去の記憶を辿りながら過ごそうと思う。そう思うと、急ぎ足だったがコロナ前に方々を旅したことはよかった。年老いてからの誕生日という者は、老人にとってはそれほど嬉しいものではないようだ。年老いてよいことは、若者のときに感じた漠然とした不安がないことだ。今から思えば、つまらない受験勉強や詰め込み授業の中に本質的なものなど一切ない気がする。大学時代にトランジスタや真空管などを一年かけて学んだが、就職すれば一週間で理解できた。必要になってモチベーションを持って学べば、ずいぶんと時間の節約になる。学生時代は目的もなく学んだが、社会人になってからは必要に迫られて勉強した。ユーチューバーのスーツ君やさかな君の生き方を見ていて羨ましい。悔いがない人生とは、自分に素直に生きることだとつくづく思う。今頃気が付いても遅いのだが・・・。
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