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2022年12月 5日 (月)

ロシアへの制裁が骨抜き

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富山からウラジオストクに向けて中古車輸出が急増している。財務省貿易統計によると10月の中古乗用車の輸出額は前年同月比3.4倍の345億円とウクライナ侵攻前を大きく超えた。ロシアにある日本車メーカーの工場は全て、すでに半年以上停止している。海外勢も仏ルノーがロシア自動車大手アフトワズの株式を手放し撤退した。現地での外資系自動車会社の事業停止で新車不足が強まっている。日本政府が対ロシア制裁として輸出を禁じる乗用車は600万円超のみで、大半の中古車は対象外だ。日本政府の対応は、ロシアへの制裁が骨抜きになっている。10月の輸出台数は67%増の2万3883台となり、金額と台数のいずれも今年の単月として最多。対米ドルで円安が進むことも追い風になっている。富山の輸出業者は、日本の車の割安感が増して注文が増えたとホクホク顔だという。新車の輸出が5月以降ほぼゼロなのとは対照的だ。日本からの中古車輸出全体のうち、ロシア向けは金額ベースで26%、台数ベースで20%も占めている。やはり、中古車として日本車の引き合いが強いのは品質が良いのだろう。ロシアの中古車サイトではトヨタのランドクルーザープラド(2021年式)が1000万円超というから新車より高値がついている。ロシアでは価値が下がりにくく資産性のある日本中古車は人気だ。通貨ルーブルで持っているより、実物資産の方が安心なのだろう。欧州からロシアへの中古車輸出はウクライナ侵攻後、物流が混乱し従来のように輸送できない。一方、日本ではロシア向け船便を停止している海運大手もあるが、中古車輸出でもともと主力だった富山からウラジオストクのルートは健在だという。愚生も小さい頃、冬なのに多くのロシア人船員が、半袖姿で富山の繁華街を歩いていたことを思い出す。日本政府がロシアへの輸出を禁じる乗用車は、新車、中古車を問わず600万円超のものに限っていると言うからザル規制だ。よほどの高級ブランド車を除き、中古車の大半は該当するはずはない。これでよいのだろうかと思ってしまう。

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