「感謝」
最近、フォーク・クルセダーズが34年ぶりに結成して録音した「戦争と平和」というアルバムを知った。メンバーは、加藤和彦、北山修、坂崎幸之助(THE#ALFEE)の2002年限定で結成した「ザ・フォーク・クルセダーズ」だ。歌詞は北山修が精神科医ということもあって、病症で死に直面した人に語りかけるものなのだろうか。その後、加藤和彦は2009年10月17日、長野県軽井沢町のホテルで遺体となって発見された。享年63。鬱病を患い、死の直前にはそれが悪化していたという。「世の中が音楽を必要としなくなり、もう創作の意欲もなくなった。死にたいというより、消えてしまいたい」等、書かれた遺書があったという。加藤和彦は、1977年、代官山町の日本基督教団本多記念教会で安井かずみ(作詞家)と結婚している。その後、1993年、日本基督教団鳥居坂教会で夫婦揃ってキリスト教の洗礼を受けた。キリスト教・カトリックでは自殺は認められない(加藤和彦はプロテスタント)ため、重度のうつ病だったのだろう。「感謝」という精神科医北山の歌詞は、加藤和彦の鎮魂歌のような気がする。この曲をもっと早く知っていたら、お袋の枕元で歌ってやりたかった。
長い橋を渡るときは あの人は帰らぬ
流れ星のふりそそぐ 白い夜の船で
消える御霊 見送りながら
心からの感謝を
深い川を越えたならば わたくしも戻らぬ
だから今が 大事すぎて 幕が降りるまでは
恨みつらみ 語りつくして
心からの感謝を
怖がらないで 顔を上げて 見守っているから
日はまた昇る 昨日のことは 振り返らないで
次第次第 うすれる意識
さらば愛しき者よ
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