« 「8マン」シール | トップページ | 自分が持っていないものに憧れる »

2023年1月25日 (水)

一旦売却して頭を冷やす

001_20230125094701
米マイクロソフトが昨日発表した昨年10-12月決算では、利益がアナリスト予想を上回った。世界経済の軟化がパソコンや法人向けソフトウエアの需要を抑えた中でもクラウドサービス事業が好調だった。株価は決算発表後の時間外取引で一時反発したが、その後利益確定売りなのだろうか下落した。売上高は2%増の527億ドル(約6兆8500億円)。クラウドサービス事業「アジュール」の増収率は為替相場変動の影響を除くと38%で、市場予想とほぼ一致した。リセッションに向かうとの予想で、法人顧客が支出に一段と慎重になる。それでも企業向けクラウドサービス需要が比較的安定したことが決算で鮮明になった。10ー12月期のクラウド関連の総収入は22%増の271億ドル。一方、基本ソフト(OS)「ウィンドウズ」や生産性ソフトウエア「オフィス」を含むPC向け製品の収入は低調だった。ウィンドウズ販売は同四半期に39%も減少した。新型コロナウイルスのパンデミックに伴う在宅勤務シフトでPCが売れた反動だろうか。愚生自身は、円高とリセッションを危ぐして決算前に売っていた。好決算だからと言って、再度マイクロソフト株をすぐに買おうとは思わない。週末のFOMCの流れを見て、株価動向を見てから考えようと思う。相場には「利食い金には休養を」という格言がある。相場と云うのは不思議と大きく儲かったあとに、大きく損するのが常だ。一度冷静になれと云っている格言だ。一度利確をすれば、税を払って後、含み益は亡くなる。今度は含み益がないから損を出さないように慎重になる。「買いの迷いは見送り、売りの迷いは即刻売り」という格言もある。買いの迷いと言うのは、まだ株を持っていないから実害はない。一方、売りの場合は既にポジションを持っているから、決断には直接損得が絡む。それが含み益ならよいが、含み損の場合は深刻だ。損切りしようか迷っているうちに、ドンドン含み損が膨らむ。売りの場合、迷いが出たときに見送りという選択肢はなく、一旦売却して頭を冷やすことだ。それでも買いたいのなら、再び買いなおせばよいからだ。先人は箴言をたくさん残してくれているが、欲に目がくらんで耳に入らないのだろう。

|

« 「8マン」シール | トップページ | 自分が持っていないものに憧れる »

株・為替」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« 「8マン」シール | トップページ | 自分が持っていないものに憧れる »