鉄道の地域に与える影響は大きい
昨日ユーチューバー・スーツ君の碓氷峠越えの動画を見ていて、上越新幹線の意味を取り違えていたことが分かった。新潟県は上越地方の上越市(旧高田市・旧直江津市)、中越の長岡市、下越の新潟市という3地域に分類される。新潟市に向かう上越新幹線は、長岡市を抜けて新潟市に行く。つまり、中越から下越を走るが、上越地方は通らない。そのため、上越を走らない上越新幹線の命名は、おかしな名前だと思っていた。ちなみに、上越地方の上越市を通るのは北陸新幹線だ。しかし、上越新幹線の上は「上野こうづけ群馬県」、越は「越後」だという。在来線の水上駅を通る上越線から命名したものだった。上信越を駆け抜ける北陸新幹線は行き先を示す。誤解を生まないように命名するなら新潟新幹線とすべきだった。分かりにくいだろうが、越前は福井、越中は富山、越後は新潟県(新潟市は下越)と呼ばれる。北信越と言った場合は、北陸三県と長野県、新潟県になる。北陸では中越といえば富山県ことを指して、新潟県の長岡市地方ではない。どうも越という漢字は便利な当て字だが、何処を指しているのか分からないことも多い。ところで、スーツ君の動画の碓氷峠と聞くと懐かしい。碓氷峠は群馬県横川駅と軽井沢駅の間にある険しい峠だ。峠越えに機関車をつなぐため、信越線では20分程度の停車がある。その停車時間に列車を降りて釜めしを買って食べた懐かしい思い出がある。富山から東京に行くには当時は在来線の白山で6時間半も要したから、一日仕事だった。北陸新幹線の「かがやき」では2時間10分と短縮されたため夢のような速さだ。北陸新幹線が開通してからは、富山空港は閑古鳥だとタクシー運転手が言っていた。新幹線が通らない横川駅や小諸駅、水上温泉がある水上駅などは廃れてしまった。関東で言えば、千葉県や茨城県は新幹線が通らないことで東京から遠く感じる。銚子市や水戸市などは東京から100㎞もあるから、各駅止まりの在来線に乗れば関東と言っても富山県と乗車時間は変わらない。今建設中のリニア新幹線は、品川―名古屋が40分と言うから山手線を一回りする時間より短い。鉄道の地域に与える影響は大きいとつくづく思う。愚生が生きている間には機会がないのが残念だ。
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