« 「心動けば相場に曲がる」 | トップページ | 組織で仕事をする場合は »

2023年1月21日 (土)

米ドルは、年末までに1ドル=122円

Download_20230121101001
セントルイス連銀のブラード総裁は、講演会で経済指標をもとに適切な政策金利の水準を見積もると、十分に引き締める水準は5~7%程度になるとの見解を示した。現在の政策金利は3.75~4%で、利上げ余地の大きさを示唆した。これがきっかけで、一昨日は株が下落した。FRBのウォラー理事も、現在の政策金利はかろうじて引き締め的な領域に入っている。インフレ抑制のためにより引き上げる必要があると発言している。一方、同じウォラー理事は、昨日に金融政策は十分に景気抑制的な領域かなり近いと正反対ことをいったことで、20日の米株式相場は反発した。S&P500種株価指数は4営業日ぶりに上昇し、業種別指数では11業種全てが上げた。週間ではS&P500種は未だマイナスだが、テクノロジー銘柄の上昇でナスダックはプラスとなった。また、グーグル親会社アルファベットが全従業員の6%に当たる1.2万人の削減を発表した。昨日は米国債利回りが上昇する中での株価上昇となった。利回りが上昇しているにもかかわらず、ナスダック指数がアウトパフォームしているのは何故なのだろうかと首をかしげたくなる。金融市場アナリストは、一部企業が予想を上回る決算を発表したことで楽観するような雰囲気もあるが、リセッション懸念は色々な指標から見えてくる。円は主要10通貨の大半に対して値下がりした。日銀の黒田総裁が、高インフレをよそに金融緩和を継続する決意を示唆したことが原因だろう。米ドルは、年末までに1ドル=122円に下落すると予想する。愚生は紙のお札より、金のETFを買いたい気もするが、こう円安ではとても買う気はしない。少なくとも1ドル=115円くらいに戻ってくれば買おうと思う。ただ、金は買われ過ぎで調整の必要があるとの見方もある。一年くらい前に買い始めれば、よかったと悔やまれる。米債券市場では景気後退のシグナルとされる逆イールドがますます深まっている。セントルイス連銀によると、10年債と2年債の利回り格差は17日時点でマイナス0.66%と前日とほぼ並んで40年ぶりの大きさになった。やはり、リセッションに突入するのは間違いないだろうから、とても米国株を買う気にはなれない。

|

« 「心動けば相場に曲がる」 | トップページ | 組織で仕事をする場合は »

株・為替」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« 「心動けば相場に曲がる」 | トップページ | 組織で仕事をする場合は »