北山修「感謝」という歌詞
昨日のブログで触れた「感謝」という歌の歌詞を読んでみた。どうも三つのパートからなる詩だ。一番の歌詞は、死にゆく人を見送る親しき人たちの語りだろう。「あの人は帰らぬ」というから本人ではない。二番の歌詞は「わたくしも戻らぬ」とあるから、死にゆく人本人からの感謝だ。そこまでの意味は読み取れたが、三番の歌詞は誰からだろうと考えさせられた。「昨日のことは 振り返らないで・・・さらば愛しき者よ」と言う語りかけは、誰が誰に言ったのだろうかとすぐに理解できない。「見守っているから」というから、向こう側で招いている天使や三途の川の門番なのだろうか。「次第次第 うすれる意識」というから、死にゆくものなのかとも取れる。「日はまた昇る 昨日のことは 振り返らないで」というからには、少なくても見送る人たちではない。歌詞の構成からから、三番の終わりは「心からの感謝を」ではなく「さらば愛しき者よ」と言っているから、やはり川の向こうから招き入れているような気もする。北山修氏に聞いてみたい気分だ。いずれにせよ、素晴らしい作品なので、愚生も覚えようと思う。
長い橋を渡るときは あの人は帰らぬ
流れ星のふりそそぐ 白い夜の船で
消える御霊 見送りながら
心からの感謝を
深い川を越えたならば わたくしも戻らぬ
だから今が 大事すぎて 幕が降りるまでは
恨みつらみ 語りつくして
心からの感謝を
怖がらないで 顔を上げて 見守っているから
日はまた昇る 昨日のことは 振り返らないで
次第次第 うすれる意識
さらば愛しき者よ
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