骨折り損のくたびれ儲け
ウォーレン・バフェット氏率いる投資会社、バークシャー・ハザウェイが14日に米当局に提出した資料では、 台湾セミコンダクター株(TSMC)の米国預託株式の保有を86.2%削減し、829万株にしたことが明らかになった。このせいで、バークシャーを信用して提灯買いしていた投資家が多かったため株価は5.3%も下落した。愚生も信用した一人だったため、夜中にTMSC株をすべて処分した。昼間に日本株で儲かった分が吹っ飛んでしまった。なにかハツカネズミが罰ゲームで振り出しに戻された気分だ。中長期的には上がる株だとは思うが、地政学リスクやバフェット氏がすぐに売却した理由がわかるまで持つことは止めて、一旦損切りした。TSMC株はバークシャー以外の投資会社も大量に手放したという。例えば、投資会社のタイガー・グローバル・マネジメントやGQGパートナーズ、キャピタル・グループのほか、米資産運用大手ブラックロック、米金融大手JPモルガン&チェースなどが昨年第4・四半期に台湾セミコンダクター株を大量に手放していた。タイガー・グローバルの場合は、昨年第3・四半期に取得したTSMC株130万株を全て第4・四半期に売却した。現在の価格で1億1900ドルに相当する。また、GQGパートナーズはTSMC株の保有を63%も減らした。同様に、キャピタル・グループは950万株強を手放し、JPモルガンとブラックロックはそれぞれ約400万株を売却していた。なにか愚生たち末端の者たちには分からないトップシークレット情報があるのだろう。こうも異口同音に、大手投資会社が売却したのでは、事業そのものが堅調だとしても当分株価は上がらないだろう。いずれ理由は明らかになるだろうが、下々の者はリスクを避ける為に「人の振り見て我が振り直せ」と後に続くしかない。「骨折り損のくたびれ儲け」とは正にこのことだ。
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