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2023年2月27日 (月)

身分を明かさないでの寸評は困る

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昨日、将棋・第72期王将戦七番勝負第5局で藤井聡太王将(5冠)が羽生善治九段を101手で下し、対戦成績を3勝2敗とした。並行して挑戦者として臨んでいる棋王戦五番勝負でも奪取へあと1勝としており、最年少6冠の実現が濃厚だ。勝負は藤井王将が大激戦を逆転で制した。一時は形勢を逆転され、超難解の試合になった。一進一退の激しい攻防だったが藤井5冠が終盤の強さで寄せ切った。これで藤井王将は先手では27連勝とした。渡辺明棋王に挑戦する棋王戦五番勝負に勝てば、6冠達成となり、羽生九段の24歳2カ月の最年少記録を29年ぶりに更新する。さらに第81期名人戦の順位戦A級では広瀬章人八段と首位並走している。渡辺名人への挑戦権を得て名人位を奪取すれば、最年少21歳2カ月の記録を更新し、併せて7冠達成となる。この王将戦の対局はAbema.TVで無料放送されていないので、画面は毎日新聞電子版で棋譜、IA評価はユーチューバーの画面を見ながら観戦した。おもろかったのは、ユーチューバーの滑稽な解説だ。元奨励会員と言う肩書だから、プロ棋士の将棋など解説する棋力はない。しかし、水匠という将棋ソフトを使って両対局者を批評していた。プロ棋士であれば、プロの棋力があるから棋士が指せる手かを検証しながら解説する。このユーチューバーはAIソフトの評価を見て批評しているだけだった。三段リーグまで行けずに、奨励会を級位クラスで退会したのだろう。そうであれば、藤井5冠や羽生九段の評価など恐れ多いと思わないのだろうか。自分が強いなら小山さんのようにプロ棋士試験をうけたらどうだろうか。単に元奨励会員だと言っても、顔出しもしないで身分を明かさないでの寸評は困る。評価値の内容が本当にあっているかの検証責任はどうとるのだろうか。彼の場合はソフト指しの疑惑が出てからウォーズ局動画の本数が減った。そして、将棋ウォーズがソフト指しへの厳しい対応を広報したとたんに、アカウント削除したなど怪しい行動が多い。プロの公式戦を解説するのは棋力やスポンサーへの配慮から問題ではないかと思う。現実に将棋ソフトと同じ手を棋士が指せる可能性は少ない。ソフト評価から、自分の指し手のように大騒ぎして解説するのはどうかと思った。愚生は、当人は棋力もないのに解説するその傲慢さから見て、たぶん20~30代の若い人だと思う。金儲けのためなら何でもするのだろう。彼は本業が株だと言っていたが、その冷静さを欠く発言から考えて、株で儲かっているとは思えない。額に汗して何か飯の種でも身に着けたほうがよいのではないだろうか。

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