先のことは判らない
昨日の米株式相場は取引終盤に下げに転じて反落した。S&P500種株価指数は日中の安値付近で終了した。月間ベースでは2.6%安。2月は主要指標が予想を上回る伸びを示したためインフレ懸念から売られた。1月に株価を押し上げた期待の一部が後退した形だ。債券トレーダーは、年内の米利下げ確率が50%以上あるとは、もはや見込んでいない。市場では米政策金利が年内に約5%と織り込まれていたが、5.4%でピークに達するという認識に変った。ポートフォリオストラテジストは、米利上げ休止への期待は高かったが、現実はリセッションという反対状況が危ぶまれる。米国債は下げ幅を縮小し、長期債は取引終盤に上げに転じた。月間ベースでは10年債利回りが40ベーシスポイント余り上昇した。
米30年債利回り 3.92%
米10年債利回り 3.92%
米2年債利回り 4.82%
愚生も米国債を買っている関係上、最近は米株価より米国債利回りが気になる。外国為替市場ではドルは主要通貨に対して高安まちまちだった。円は対ドルで前日比ほぼ変わらず。朝方には欧州時間からのドル買い・円売りの流れで、一時136円92銭まで円が下落する場面もあった。市場関係者がドル指数は3月の連邦公開市場委員会(FOMC)会合にかけて底堅さを維持するという見方が一般的だ。愚生もそう思って円安が進むと見ている。一方、ニューヨーク金相場は続伸した。しかし、月間では5%を超える値下がりとなり、ほぼ2年ぶりの大幅安だった。昨年11月から今年の1月までは、米金融引き締めが和らぎ始めるとの期待から月間ベースで金は3カ月連続で上昇していた。2月に入ってドルと米国債利回りが上昇し、利息を生まない金の投資妙味を低下させたようだ。愚生はこの時期に価格が下がった金を買ったことは失敗だったかもしれない。しかし、これだけ各国中央政府が紙に数字を印刷して紙幣を発行しているから長い目で見れば金地金の方がましだと思った。愚生は米国株がもう一段下がるような気がしている。なぜかと言えば、米債権の利回りと米国株の配当が同程度だからだ。そう考えれば、元本保証の国債の方が安心だと思う投資家は多いのではないか。株式市場関係者は楽観視しているからこのようなおかしなことが市場で起きるのだろう。先のことは判らないが愚生は下落と見て金利が上昇(下がっている)している米国債権を買った。愚生も損切り大臣にならないように、いろいろな情報をかき集めているが、朝令暮改のようなアナリストが多いため何を信じてよいのか判らない。
| 固定リンク
「日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事
- ブログを再開しました。(2023.11.18)
- 浄粒善行はtwitterに移行しました。@jyohryu(2023.04.27)
- 今日でブログを終了します。(2023.04.14)
- N党の混乱に思う(2023.04.13)
- 不倫の無能男な現職知事(2023.04.10)
コメント